阪神タイガースの2016-17オフのFA・トレード・新外国人補強の最新情報

阪神タイガースは、読売ジャイアンツ、中日ドラゴンズとともに主力選手の高齢化と若手選手の伸び悩みが課題となっていました。

そのチームを変革するために金本知憲氏を新たに一軍監督、育成力の強化のために掛布雅之氏を二軍監督に迎えて2016年シーズンを出発しました。

原口、高山、北條ら若い選手の台頭はあったものの、チームを劇的に押し上げるようなところには至らず、56勝73敗と5位に甘んじています。

2016年に向けては高橋聡文をFAで、新外国人を3人獲得しましたが、2017年の巻き返しに向けて、積極的な補強を行うことになりそうです。

その阪神タイガースのFA、トレード、新外国人補強に関する最新情報です。なお、情報は随時追加していきます。

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目次

このページの目次です。

2016年8月の補強最新情報

2016年8月に報じられた補強の動向に関する情報は以下のとおりとなっっています。

2016/08/28:金本監督も同席で新FA戦略など議論 異例!試合前に4時間拡大編成会議(デイリースポーツ)

安打製造機マートンの代役として期待されたヘイグを獲得したものの、不発に終わった。昨オフのFA補強は中継ぎ左腕の高橋のみにとどめたが、ある球団首脳は「野手もFA(補強)を考えていくでしょう」と語る。指揮官は常々「(若手野手は)若いから(優先的に)試合に出ているのではない。(起用されて)結果を出していかなければ、当然チャンスは減っていく」と話してきた。打線の軸と期待された鳥谷、ゴメスが指揮官の想定通りの活躍を見せていれば若手“試用”の猶予もできるが、主軸の低迷が想定を超えれば補強戦略を変えざるを得ない側面もある。
 金本監督は一貫してやみくもな補強には否定的だが、1シーズン指揮をとってみて痛感する不足要素が「ある」と言う。8月は東京、横浜など遠征先でフロント陣と度々膝を突き合わせて議論を重ねてきた。既にリストに挙がるFA取得者で理にかなった補強ポイントに合致すれば、野手でもゴーサインを出すことになるだろう。
 外野手で言えば3~5年後に主力として確実にメドが立ちそうな選手は高山のみ。今季首位打者争いを演じる福留の来季再契約は確実だが、39歳という年齢を考えれば代役のメドをつける必要もある。引き続き「育成」を主眼に置くためにも、球団内ではFAで中堅野手を補う必要性をとなえる声は大きい。

来季に向けてはFA選手の獲得を辞さない姿勢となったようです。

若い選手の育成には時間を要するもので、忍耐しながら継続的な起用が必要となります。しかし、中長期的な展望で足りない穴をFA選手で埋めることも検討しているようです。

具体的に外野での人材不足が書かれていますが、このオフのFA市場は外野手の層が厚くなることが見込まれるため、阪神の補強ポイントと一致してきます。

2016/08/30:阪神 オリ糸井調査 3月に国内FA権取得、球団主導で巻き返しへ(スポニチ)

阪神は、金本政権2年目となる来季に向けFA補強を検討していることが29日、明らかになった。実績ある選手がFA(フリーエージェント)権を取得する中、目指すチーム作りに最適と言えるのがオリックス・糸井嘉男外野手(35)だ。獲得有無の決定は権利行使宣言後になるが、来るべき時に向け、本格調査していく。
(中略)
シーズン中のため、現時点で獲得を目指す具体的な選手名は明らかにされていないが、注目しているのはFA市場だ。すでに中日の大島、平田に日本ハム・陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)ら国際経験もある一流選手が権利を取得。その中でも今年3月28日に国内FA権を取得したオリックスの糸井は、FA宣言すれば、トップ級の評価になることは間違いない。
(中略)
指揮官もチーム作りにおいて機動力を重視しており、糸井は構想にあてはまる選手の一人。

35歳となった糸井嘉男の今季は127試合で打率.306/本塁打12/打点61/出塁率.393/長打率.430で、盗塁は51個で成功率も76.12%となっています。

ここ数年ではベストのシーズンに近い糸井嘉男のため注目を集めることになるのですが、問題は外野の高齢化の問題は解消しないことです。

仮に獲得に成功した場合には、ライトに来季の開幕直後に40歳となる福留孝介いるため、来季中に36歳となる糸井嘉男をセンターもしくはレフトに据えるような布陣になると予想されますので、当面は良いとしても、数年先に問題を先送りすることにはなりそうです。

2016/08/31:阪神球団社長 FA補強の可能性認めるも「まだ具体的なところまで…」

阪神・四藤慶一郎球団社長(55)が30日、今オフにFA補強へ動く可能性を認めた。「いろいろ球団内で議論はしています。まだ具体的なところまで話は進んでいない。FAも先の話ですから。どうするかという考えまでは至っていません」と現時点での姿勢を明かした。
27日には金本監督を交えた編成会議を開催するなど来季をにらんだ話し合いは既に始まった。今季はオリックス・糸井、中日・大島、平田、日本ハム・陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)ら各球団の主力打者が国内FA権を新たに取得し、オフのFA市場は活況の様相。中でも走攻守三拍子を兼ね備えた糸井の調査を水面下で進めている。

四藤慶一郎球団社長の言葉からは検討、議論していることは確実で、その言葉をもって「FA補強の可能性認める」と伝えています。

2016年9月の補強最新情報

2016年9月の補強に関する最新情報です。

2016/09/13:阪神 今オフ“超補強”や FA大物&新助っ人もリストアップ(スポニチ)

金本阪神が今オフ、大型補強を画策していることが12日、分かった。球団幹部も「来年は勝負をかけないといけない」と話しており、積極的な補強に乗り出す構えだ。
まず俎上(そじょう)に載せるのはFAだ。今オフのFA市場には、すでに阪神が調査中のオリックス・糸井を筆頭に日本ハム・陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)、中日・平田、大島ら各チームの有力選手が並ぶ。若手と主力の融合によるチーム強化を目指す金本阪神にとって、まずは根幹となる主力の強化が先決。
そして新助っ人だ。今年はマートンの後釜として獲得したヘイグが機能せず。4番として期待したゴメスも128試合に出場して打率・258、21本塁打、73打点(12日時点)と物足りない成績で、来季去就も未定の状況だ。やはり助っ人に期待するのは試合の流れを変える一発。球団は長打力のある大砲の獲得を目指して複数の新助っ人候補をリストアップし、調査を続けている。打者だけでなく、投手でも守護神を任せることのできる逸材を目下、調査中だ。
ドラフトも重要だ。今年は即戦力投手の1位指名方針を固めており、現時点では創価大・田中、桜美林大・佐々木、履正社・寺島、横浜・藤平の4投手に候補を絞っている段階。2位以下でも投手を重点的に指名すると見られる。加えて、手薄な内野手も重要な補強ポイントだ。

この記事ではFAでは外野手を中心に、打線ではゴメスとヘイグの両者に代わるような長打力のある主砲タイプの選手、投手ではマテオ、ドリスでは解決しなかったクローザーを探すことになるようです。

さらにドラフト指名では即戦力投手の獲得を目指しているようですが、大学生の創価大・田中、桜美林大・佐々木あたりは順当ですが、高校生の履正社・寺島、横浜・藤平あたりが即戦力化と言われると、藤浪晋太郎ほどのインパクトはなく、やや物足りない印象です。

この記事を見ると内外野手、投手は先発とリリーフ、捕手以外は補強ポイントとして列挙されています。

確かに補強したいポイントではありますが、若手の育成との兼ね合いが問題とはなりそうです。

2016/09/13:阪神、カルロス・ゴメスをターゲット!来季4番はバリバリメジャー主砲

前夜には指揮官と四藤球団社長が東京都内で会食。残り11試合、来季へ向けた戦いは、すでに始まっている。育成と補強を両立させ、勝てるチームを作るべく、フロントも過去に例のない意気込みでバックアップする。
(中略)
C・ゴメスはサンスポの取材に応じ、日本行きについて「実は7年前に誘いがあって、行くかもということがあったんだ」と明かした。今オフにFAとなる予定。ブルワーズ時代に青木(現マリナーズ)と仲が良かった親日家は、メジャー残留が第一希望としながらも「日本から本当に自分を必要としてくれるというオファーがあるなら、行かないなんていわないよ」と前向きな姿勢を示した。

カルロス・ゴメスは1985年12月4日生まれの30歳で、右投げ右打ちの外野手です。

2013年には打率.284/24本塁打/出塁率.338/長打率.506/OPS.843/盗塁40、2014年に打率.284/本塁打23/出塁率.356/長打率.477/OPS.833/盗塁34という成績で、2年連続でオールスターに出場しています。

今季の年俸は900万ドルで、今季終了後にFAとなりますが、不振のためシーズン中にアストロズからリリースされ、そこをレンジャーズに拾われるということを経験しています。

今季は打率.214/出塁率.284/長打率.349/OPS.632と低迷し、387打席で123個の三振を喫するなど、3打席に1回は三振しています。

2016/09/13:【阪神】韓国球界から大砲獲りへ!2年連続40発テイムズが有力候補(スポーツ報知)

阪神が、エリック・テイムズ外野手(29)=韓国・NC=を有力候補に、韓国球界からの助っ人獲得を視野に入れていることが12日、明らかになった。球団は新外国人候補を既に10人程度に絞り込んだもようだが、ある関係者は「リストには、アメリカだけでなく韓国でプレーする選手も入っているようです」と説明した。
テイムズは2014年から韓国でプレーし、昨年から2年連続で40本塁打を記録する左の大砲。また、昨年は40盗塁するなど、阪神に欠けている機動力も備えている。

テイムズは1986年10月11日生まれの29歳で右投左打の外野手で、2011年にメジャーデビューを果たし、通算181試合で打率.250/本塁打21/打点62を記録しています。

2014年から韓国でプレーしていて、2014年は115試合で打率.322/本塁打40/打点112/出塁率.422/長打率.688/OPS1.111/盗塁12、2015年には打率.381/47本塁打/打点140/出塁率.497/長打率.790/OPS1.288/盗塁40という成績でMVPを獲得してます。

2016年は115試合で打率.343/本塁打37/打点121/盗塁11/出塁率.433/長打率.703/OPS1.136となっています。

出塁率も高いことからわかるように四球も選ぶことができていて、三振もおおよそ5打席に1回と韓国プロ野球ではかなり良い成績を残しています。

ただ、ロッテのナバーロは韓国プロ野球で2015年に48本塁打を記録しましたが、今季は78試合で打率.222/本塁打10/打点43/出塁率.337/長打率.363/OPS.700にとどまっています。

2016/09/13:阪神、大砲獲り本格化 ゲレロら再リストアップ

今季は得点力不足に泣いたことから、球団は中軸を打てる助っ人の獲得調査を本格化。今季途中にも獲得を検討したアレックス・ゲレロ外野手(29=ドジャースFA)らを再リストアップし、獲得に全力を注ぐ。
(中略)
8月には高野栄一球団本部長が渡米し、シーツ、ウィリアムスの両駐米スカウトと会談。新外国人情報を収集する中で、再びリストアップした1人がドジャースからFAの右打ちゲレロだ。14年にメジャーデビューし、昨季は11本塁打をマーク。特に4月はマリナーズ岩隈から豪快弾を放つなど5発を量産し、月間最優秀新人にも輝いた。
阪神は今年夏場からの獲得も検討したほどで母国キューバの国内リーグで5年連続2桁本塁打を放ったパワーにも注目。一方で変化球を右中間に運べるうまさも持ち合わせており、日本向きとの前評判も高い。

カルロス・ゴメス、エリック・テイムズに続く3人目の補強候補がアレックス・ゲレロです。

1986年11月20日生まれの29歳でキューバからの亡命選手です。2013年10月にドジャースと2017年までの4年総額2800万ドルで契約しています。

ドジャースとしては即戦力の二塁手として期待していたのですが、大型契約の期待にこたえるレベルにはなりませんでした。

その上、マイナー降格している際に、味方選手の耳を噛むという愚行に及び、チームから出場停止処分などを受けるなど素行に問題がありました。

さらに2016年は1A、2A、3Aの計16試合で打率.136/出塁率.162/長打率.197/OPS.359という酷い成績となりました。

日刊スポーツは2016年6月にFAになったと表現していますが、実情は2016年の750万ドルの残り分と、2017年750万ドルを支払う義務が残るにも関わらず、チームに必要ではないとリリースされた選手です。

右投右打の選手で、外野ではレフト、内野では二塁、遊撃、三塁も守れるため、阪神の必要とするポジションを埋めることができ、パワーもある選手なのですが、気性の荒さをどこまでコントロールできるかがポイントとなります。ドジャースは事実上諦めています。

2016/09/15:金本阪神が垂涎 パイレーツ右腕フェリーズの実力とお値段(日刊ゲンダイ)

今季パイレーツでセットアッパーを務める右腕のネフタリ・フェリーズ(28)が日本でのプレーを視野に入れ、代理人を通じて移籍先を探しているという。
シーズン終了後にはFAになるが、今オフのリリーフ投手の市場は飽和状態。160キロ左腕のチャップマン(カブス)、田沢(レッドソックス)らメジャーを代表するリリーバーがFAになるため、フェリーズは大型契約は見込めない。そこで、日本球界への移籍を画策しているというのだ。
メジャー事情に詳しいスポーツライターの友成那智氏が言う。
「今季のフェリーズは直球の最速が96.1マイル(約154キロ)と球威が回復してきました。切れのあるスライダーで空振りを取るシーンも目立つ(61三振)。被本塁打(1試合あたり1.68)の多さはやや気になるが、パワーが劣る日本の打者が相手なら被弾は減るはずです。クローザーなら阪神時代に5度の最多セーブを記録した呉昇桓(現カージナルス)クラスの活躍は計算できると思います」
前出の友成氏によれば、フェリーズを獲得するには単年契約で3億円が相場。阪神なら出せない金額ではない。

ネフタリ・フェリーズは2010年には70試合で4勝3敗40SVで新人王を獲得したものの、2012年の先発転向後に右肘のトミージョン手術を受けることになりました。

その後復帰を果たしたものの球速が戻りきらずレンジャーズからリリースされ、パイレーツに拾われた選手です。

今季は53.2回で防御率3.52/2SV/奪三振61/WHIP1.14(2016/09/13終了時点)という成績で、年俸は390万ドルとなっています。

今季の成績、奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)が10.2と高く、クローザーとしての実績があり、なおかつ28歳と若い選手のため、多くのメジャー球団が興味を示すと予想されます。

とても1年3億円(約300万ドル)で獲得できるとは考えにくく、しかも単年で海を渡ってくれるかも疑問ではあります。

ただ、本人が日本に行きたい希望を持っていれば別の話ではありますが、メジャーでもリリーフ投手の価値は高まっていますので、3億円はやや安いかなという印象です。

【阪神】糸井、大島W獲りへ…4年ぶり屈辱、CS完全消滅(スポーツ報知)

球団は2年目の金本体制をバックアップするため、FAではオリックス・糸井、中日・大島をターゲットに大型補強へ乗り出すことが分かった。
(中略)
理想は、打線の軸となり、金本監督の目指す機動力野球の担い手。マッチするのはFA権行使も視野に入れているオリックス・糸井と中日・大島だ。今季、盗塁数はリーグワーストタイの57で得点はリーグワーストの480。糸井、大島の「走と攻」で弱点を補い、かつ両者にはチーム引っ張る存在としても期待がかかる。
(中略)
球団幹部は「補強の手段はFA、外国人、ドラフトしかない。これから話し合いをしていく。(FA補強となれば)Bランクの選手が多いから人的補償とかの痛手もあるかもしれないけど」と、リスクを冒してでも獲得に値する選手がいることをにおわせた。

監督就任時に掲げていた方針とはうって変わって、以前と同様のFA補強の路線に歩みだそうとしているかのような報道です。

仮に補強に成功した場合は、糸井嘉男、大島洋平、福留孝介というFA選手3人が外野を固めることになり、新人王も視野に入っている高山俊らのポジションがなくなります。

阪神のこれまでの補強は同一ポジションに多くの選手を抱えてしまい、チームのバランスが悪くなっていたのですが、それと同様のことを繰り返しそうな気配を感じさせる動きです。

1人だけを補強して、1つのポジションを若手に争わせるならば、まだ融合と言えますが、2人も獲得するのであれば、もはやそうとは言い難いものがあります。

2016/09/19:糸井、残留も選択肢「オリックスで優勝したい」 球団首脳が交渉で確認(サンケイスポーツ)

オリックスが、フリーエージェント(FA)権行使で注目を集める糸井嘉男外野手(35)と残留交渉を行っていたことが18日、分かった。
(中略)
「中身は詳しく言えませんが、話し合いはしています。まだ、シーズン中なので、彼も話しにくいでしょうが…。ただ、『オリックスで優勝したい』というようなことは言ってくれていました。もちろん、その発言をもって残留宣言とは受け取っていませんが」
(中略)
球団が最も恐れていたのは、残留の選択肢が一切ないまま宣言して、そのまま他球団に移籍してしまうことだった。
(中略)
 今回の極秘交渉の中で、糸井がオリックス残留の可能性をかなり残していることが分かったのは、大きな収穫だ。球団内には「宣言残留」も容認する方向で話が進んでおり、今後も機会があれば話し合いの場を設けていくという。

阪神の意中の選手の1人であるとされる糸井嘉男は残留も視野に入れていて、必ずしも他球団への移籍に強い希望を持っていないと考えられる情報です。

そうなると阪神が本気になっても、宮内オーナーがゴーサインを出したオリックスに勝つ条件を提示することは難しいと考えられます。

糸井嘉男は現実的なターゲットではなくなり、他の中日の2人などが有力な候補となっていきそうです。

2016/09/19:阪神・福留 来季一塁コンバートも 右翼はFA糸井獲りで埋める?(スポニチアネックス)

巻き返しへの「ウルトラプラン」だ。阪神の福留孝介外野手(39)が来季から一塁手に転向する計画があることが18日、分かった。打力だけでなく、外野守備でも球界屈指の実力者ながら、来年で40歳。守備での負担を軽減し、勝負強い打撃をより生かせるようにする狙いだ。一方、球団は今オフのFA市場でオリックス・糸井ら大物外野手獲得に動く方針で、右翼の穴を埋める準備も進めていく
(中略)
福留の外野守備力は健在だ。全盛期のスピードこそなくとも抜群の読みとプレー精度を誇る。昨季は9年ぶり5度目のゴールデングラブ賞も受賞しており、中村外野守備走塁コーチも「今でもウチで1番うまい」と脱帽する。ただ一方で、長年第一線でプレーした“勤続疲労”もある。
(中略)
この「秘策」が実現するかどうかは、オフのFA補強にかかっている。今年は、本命と見られるオリックス・糸井をはじめ、中日の大島、平田、日本ハム・陽岱鋼(ヨウダイカン)など実力派外野手がFA権を獲得。彼らクラスを獲れれば、右翼の穴も埋められるという判断だ。

FA補強を見据えてか、すでにファーストミットを持った練習までしていると報道されていました。

現在の阪神で一番外野の守備力がある選手を、不慣れなファーストにまわすという、やや疑問が残るコンバート案です。

「必要なポジションにあてはまる選手だったら獲得する」というスタンスではなく、選手の能力を見て欲しいと思ったら獲得に動くので、その後、ポジションが混雑、だぶついたりすることが少なくない阪神タイガースです。

この動きにもやや同じような匂いが感じられるため懸念は残ります。

また一塁を福留にまわした場合は、ゴメスは契約更新せず、三塁を守れる主砲候補を獲得する新外国人を獲得することになると見込まれます。

ただ、アメリカでも長打力のあって、一定の守備力がある三塁手は貴重な存在となっていますので、一塁手に比較すれば獲得する難易度は高くなりそうです。

【阪神】ヤクルト・バレンティンの獲得検討 65年185発の得点力評価(スポーツ報知)

バレンティンには、以前から熱視線を送っていた。2011年からヤクルトでプレー。12年オフに契約が切れる際にも獲得に向けた調査を行うなど、これまでも興味を示してきた。
(中略)
また、日本で成績を残している外国人選手はある程度計算できることから、「そういう選手(日本球界経験者)も候補には入ってくる」と球団関係者は認めた。
(中略)
バレンティンは打撃力が魅力の反面、故障がちという難点もある。広い甲子園で外野を守れるかなど課題も多く、足の状態などを慎重に見極める必要がある。いずれにせよ今後のヤクルトとの交渉の結果次第だが、もし退団となれば、阪神が獲得に向け動く可能性はある。

打力は阪神が求めるものを持ち合わせている選手ですが、外野の狭い神宮でもかなり守備で足を引っ張っていましたので、甲子園でのあの守備力は致命的なものとなる可能性があります。

ではゴメスに代わって一塁はというのが考えとして浮かぶかもしれませんが、ヤクルトでも一塁守備にも挑戦しましたが、酷いレベルで実現できませんでした。

阪神の補強は広い甲子園球場を活かした野球ができる方向性が良いように思われますが、もし本当に関心があるとするならば、やや疑問の残る動きです。

2016/09/29:【阪神】元巨人・村田の獲得調査…今季3Aで9勝(スポーツ報知)

スポーツ報知の2016年9月29日付けの記事です。

阪神が、米大リーグ、インディアンス3A傘下コロンバスの村田透投手(31)の獲得調査を進めていることが28日、分かった。昨年も調査していたが、インディアンスに残留したため獲得を断念した経緯がある。球団首脳が「引き続き調査はしています」と認めたように、今季も状態などのチェックを継続してきた。
(中略)
今季は3Aで先発、リリーフとフル回転し33試合で9勝4敗4セーブ、防御率3・78と活躍したが、メジャー昇格できなかった。インディアンスとの契約は来季まで残っているが、関係者の話を総合すると、本人は7年ぶりの国内復帰も選択肢に入れているもようだ。

引用元:【阪神】元巨人・村田の獲得調査…今季3Aで9勝

昨年オフも獲得に動いたものの、本人が再度メジャーに挑戦することを選びました。

しかし、インディアンスはメジャーでも屈指の若い有望な投手が揃っているチームで、かなり図抜けた活躍をしないと31歳の投手にはチャンスがありません。

そのためリリーフと先発兼任だとしても防御率3.78では、3Aから上に行くのは難しいことは間違いありません。

日本に戻るとすれば、年齢的にもそろそろ上限となってきますので、国内復帰を考えていても不思議ではありません。

ただ、阪神が獲得する場合には、外国人選手を獲得する時と同様に、保有権を有しているインディアンスにそれなりの金額を支払った上で、契約することになると思われますので、年俸以外にも金銭負担が必要となりそうです。

3Aで9勝、防御率3.78という投手を獲得するには、それなりに金額を支払うケースが少なくありませんが、村田透が復帰することになった場合には、どのような契約になるかも注目されます。

2016年10月の補強最新情報

2016年10月の補強最新情報です。

2016年10月2日のデイリースポーツの記事です。

オリックス・糸井嘉男外野手(35)が1日、権利を取得した国内FA権について「自分では最初で最後なので。後悔のないように?そうですね」と行使の可能性を示唆した。

引用元:オリックス糸井FA権の行使を示唆「最初で最後なので」(デイリースポーツ)

阪神のFA補強で優先順位が一番高いと考えられる糸井嘉男が、FA権を行使をする可能性を示唆しています。

他のメディアにおいては関係者からの情報として権利行使の意向を固めたともされています。

2016年10月3日のサンケイスポーツの記事です。

攻撃力の強化を狙いとして、オリックス・糸井に一本化したことが明らかになった。関係者の話を総合すると、すでに金本監督ら現場の要望を吸い上げた球団が本社と検討の場を持ち、獲得調査にゴーサインが出たという。
(中略)
センターラインの強化として、楽天・嶋の獲得調査も水面下で続けていたが、原口、坂本、梅野が競争を続けており、得点力の強化を優先させた。
(中略
オリックスは宣言残留を認める構えで、今季年俸2億8000万円のチームの顔に対して、3年12億円という大型契約を準備している。阪神は過度のマネーゲームには参戦しない見通しだが、恥ずかしくない条件を用意し、チーム改革に手を貸してもらえるように誠意を見せる。

引用元:阪神FA戦略、糸井獲りに一本化!交渉解禁即アタックへ本格調査(サンケイスポーツ)

オリックスは糸井嘉男のFA宣言残留を認める方針です。宮内オーナーがゴーサインを出ると金子千尋を4年20億円で引き留めたように、かなりの金額を投資するオリックスです。

糸井嘉男の引き留めについてオーナーから厳命されていると報じられていますので、阪神が条件面で勝つのは簡単ではなさそうです。

場合によっては金本監督が出馬しての交渉など、金銭以外の面で何かしらの差をつける必要がありそうです。

2016年10月3日のスポーツニッポンの記事です。

阪神が、国内フリーエージェント(FA)権を保有しているオリックス・糸井嘉男外野手(35)が権利行使した場合、獲得に動く方針を固めていることが2日、分かった。
(中略)
球団関係者は「権利を行使した場合に備えて、調査は進めています」と話した。FA宣言したあかつきには、速攻アタックする準備を整えているもようだ。
(中略)
糸井はBランク選手であるため、獲得に成功した場合には人的補償プラス今季年俸の40%か、今季年俸の60%に当たる補償金が発生。それでも阪神は出血覚悟で、大型補強を画策する。

引用元:阪神 糸井獲り!FA権行使なら速攻アタックへ 出血覚悟の大型補強(スポニチアネックス)

糸井嘉男の今季年俸は2億8000万円とされています。そのため人的補償+1億1200万円、もしくは1億6800万円の補償が必要となります。

糸井嘉男を獲得するためには3年12億円が一つの攻防戦となると見られますので、それに加えてこれだけの資金が必要となります。

1億1200万円、1億6800万円は評価が高めの外国人選手を連れてこれますし、場合によっては2人くらい連れてくることも可能です。

それでも糸井嘉男を獲得したいというスタンスのようです。

2016年10月3日付けの日刊スポーツの記事です。

阪神がランディ・メッセンジャー投手(35)に2年契約を準備することが2日、分かった。(中略)来季が日本8年目で、順調なら「国内FA権」を取得することから、球団は流出阻止に先手を打つ。チーム愛の強いメッセンジャーも受諾が確実だ。FA権を取得した外国人選手は日本人選手扱いになるメリットもあり、9年目の18年シーズンに先行投資する。
 阪神が優良助っ人の流出阻止に乗り出す。チーム最多の12勝(11敗)で5度目の2桁勝利をマークした右腕は来季、8年目のシーズンを満了すれば、日本の野球協約に基づき「国内FA権」を取得する。来季への契約更新の方針を固めている球団は今後の交渉で2年契約を準備し、誠意を示すことが判明した。
 メッセンジャーとは今季で1年契約が切れる。メジャーが獲得への動きを見せた13年オフに2年契約を結んだ例はあるが、来季は36歳。推定年俸は3億円で、年齢的なことを考えれば2年先の18年シーズンまで保証する判断は難しい。だが2年連続3度目の開幕投手を務めて1年間ローテーションを守った右腕が来オフ、争奪戦に巻き込まれれば大変だ。これまでの実績から2年後も活躍すると見込み、複数年の先行投資でハートをつかむ作戦に出る。
 18年は「日本人扱い」になるメリットもある。FA権を取得した助っ人は、外国人枠を外れるためだ。今季は1軍で4つの外国人枠に縛られ、ドリスやマテオらの調子が良くても2軍暮らしを余儀なくされた時期もあった。メッセンジャーが日本人扱いになれば、合計5人の外国人が1軍に同時に在籍できる。かつて、日本人扱いとなったローズやカブレラを擁したオリックスが重量打線を組んだように、阪神のチーム編成、戦略にも多彩なバリエーションが増える。
 メッセンジャーも熱烈オファーは望むところで、合意は確実と見られる。12勝目を挙げた9月24日中日戦のヒーローインタビューで「タイガースファンの皆さん、愛しています! 来年はもっといい成績を残せるように頑張ります!」と残留と好成績を約束。関係者によると「大好きな阪神で引退する」覚悟があるという。

引用元:阪神、メッセンジャーFA流出阻止へ2年契約提示(日刊スポーツ)

ランディ・メッセンジャーとの再契約のハードルはそんなに高くはないと予想されます。

しかし、ネックとなるのは年齢と年俸となりそうです。

来季で36歳、2年契約であれば37歳まで保証することになります。

今季の成績をどう評価するかによりますが、防御率3.01/12勝11敗という成績のため、最低でも年俸3億円は据え置き、もしくは3億5000万円から4億円程度への増額も考えられます。

今年の成績も良い成績とも言えるのですが、中身をみると奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)は9.76、9.02、8.60と低下しています。

パワーピッチャータイプなだけに、この部門の数字が落ちてきているのは気になるところで、37歳まで年俸3億5000万円から4億円はやや懸念されます。

ただ、メッセンジャーと同等の投手を探すのも容易ではありませんし、2018年には外国人枠から外れるという魅力もあるため、多少の焦げ付きは覚悟しながらの契約延長となりそうです。

2016年10月4日付けのスポーツ報知の記事です。

球団はすでに4番を打てる新外国人の獲得調査に着手。この日、四藤球団社長が「兼ね合いもあるので検討しています」と説明し、その動向次第では退団の可能性もある。一方で球団幹部からは「あれほどの選手を見つけてくるのは難しい」と、3年間で66本塁打、14年に打点王に輝いた実力を評価する声も上がっている。もし、残留となっても、球団は今季の2億円から大幅減額に出来高をプラスする形で条件を提示するものとみられる。

引用元:【阪神】ゴメス、大減俸で残留も…新外国人獲得動向次第(スポーツ報知)

2016年10月4日付けのデイリースポーツの記事です。

「自分としては(来季も)タイガースでやりたい」と話す一方で、年俸など今季より契約条件が低く提示されても残留希望かという問いには「今の段階では決められない。話が来てから」と返答した。
 四藤球団社長は「(他の補強戦略との)兼ね合いもある。検討しているところ。まだ決まっていない」と帰国したマテオとサターホワイトも含む3人の去就について言及したように、先行きは不透明。(中略)球団は既に本人サイドとの交渉に入っており、奥村国際グループ担当部長は「こちらも残すという意思はある。具体的な話はこれから」と説明した。今季年俸は3億6000万円と高額。条件面で折り合いがつくかどうかが焦点で、退団の可能性もある。

引用元:ゴメスは阪神残留熱望も…マテオ、サター含め3人の去就は不透明(デイリースポーツ)

ゴメスも年俸が高すぎるのはネックでしたが、甲子園球場を本拠地としながら、これだけの数字を残せる選手を探すのも容易ではないもの事実です。

マートンからプイグに切り替えて大きく攻撃力の低下をしたことを考えれば、年俸をある程度抑えることができるのであれば、どちらにしてもキープしておくほうが良い選手です。

DeNAはロペスと契約延長をしたため可能性は低いですが、本拠地が狭いヤクルトや指名打者制のパ・リーグであれば欲しがるチームはいるのではないかと予想されます。

そのため年俸を抑えることにも限界はありますが、うまく交渉してチームに残すほうがプラスになるのではないかと考えられます。

2016年10月11日付けのサンケイスポーツの記事です。

阪神が今オフ、フリーエージェント(FA)での獲得を検討しているオリックス・糸井嘉男外野手(35)について、巨人もFA市場で第1希望と定めていることが10日、明らかになった。FA宣言すれば、T-G戦争勃発は必至。阪神はマネーゲームに参戦しない方針を固めており、宿敵の動向が気になるところだ。
(中略)
「パフォーマンスの衰えはまったく見られない。打撃だけでなく足も守備も魅力。補強ポイントに当てはまっている」巨人の球団関係者は来季、36歳を迎える“超人”を高く評価した。
この日、巨人はクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージでDeNAに敗退。今季は2位とはいえ、優勝した広島には17・5ゲーム差をつけられ、貯金はわずか「2」。高橋監督2年目に向けて、大幅なテコ入れを図る。その補強第1弾が糸井だという。
今季の巨人外野陣は長野以外にレギュラーを固定できなかった。亀井は故障離脱を繰り返し、シーズン中に左翼にコンバートされたギャレットも中軸の働きができず。今季、143試合に出場して打率・306、17本塁打、70打点に加えて自身最多の53盗塁でタイトルも獲得した糸井が加入すれば、阿部、坂本ともに攻撃の軸が完成する。
糸井は現在、東京都内で体のメンテナンスに専念中。オリックスでは家族を東京に残して単身赴任しており、在京球団への移籍を希望しているとの情報もある。
(中略)
FA宣言し、巨人が参戦となれば、マネーゲームに発展する可能性は高い。ただ、金本阪神にとっても、獲得できればオフの補強はほぼ成功といってもいい逸材。阪神はこれからどう動くのか。“恋人”をめぐって、水面下での伝統の一戦が始まった。

引用元:金本阪神に強敵!巨人の糸井獲り参戦でT-G戦争勃発へ(サンケイスポーツ)

記事で伝えられているとおり在京球団が希望だった場合には、阪神はかなり厳しい戦いを強いられることになりそうです。

すでにオリックスが3年12億円を用意するとの報道があるところに、巨人が参戦するとなると、その金額が最低ラインになる可能性が高く、マネーゲームをしない方針の阪神が後手を踏むことになるのは確実です。

外野手のFA選手は他にも陽岱鋼、平田良介、大島洋平といるため獲得を逃しても、戦力アップにつなげることは可能ではありますが、糸井嘉男ほどのインパクトがチームにあるかは微妙なところです。

また、大阪が地元で大阪桐蔭高校卒の平田良介は在京球団が希望で、中日残留以外ではヤクルトへの移籍の可能性が高まりつつありますし、陽岱鋼は高校時代を過ごした福岡を本拠地とするソフトバンクがFA補強の動きを見せています。

そうなると大島洋平が残るのですが、地元名古屋出身で中日ドラゴンズのファンとして育っていることもあり、強い愛着を持っています。

そのため一定の誠意が球団側からあれば、残留を選ぶ可能性が高いと予想されます。

大型補強の動きを見せているものの、争奪戦に敗れることも少なくないオフが続いていますので、目論見どおりに補強ができるか注目されます。

10月13日付けの東スポWebの情報です。

糸井は打撃に悩んだとき、榎本氏に必ず連絡を入れる。FA権取得で岐路に立たされた今、恩師にアドバイスを求めるのは自然なことだが、そんな榎本氏が残留を促したのは学生時代から糸井の持ち味、性格を熟知するからこそだった。
「彼は自由奔放な人間。今回のこともそんなに悩んでいるようには見えなかったですが…。でも、今のチームが最も合っている。阪神さんがどこまで本気なのかはわからないけど、人気球団に行ったら今までのようなスタイルでは合わないんじゃないか。(オリックスは今季)最下位だったんで、もうひと仕事、ふた仕事しないといけない。もう少し恩返しした方がいい」
オリックスは阪神や巨人などと比べて世間の注目度が低いが、その分、練習に集中できる環境にある。シャイな性格の糸井にとっては好都合だろうし、伝統球団にありがちな慣習やしがらみも少ない。そんな環境面を鑑みて榎本氏は「ずっとパを歩んできて、感性が生かされるのがオリックスと思います」とも断言した。

引用元:FA糸井 恩師が注目発言「オリックス残留せよ!」(東スポWeb)

今も相談する学生時代の恩師がここまでメディアにはっきり言っていますので、当然のことながら糸井本人にも同様のことを話していることがうかがえます。

これまでもどちらかと言えば華やかな道を歩んできたタイプではありませんし、所属球団も日本ハム、オリックスと比較的自由にやらせてもらえるチームでした。

阪神、巨人となるとマスコミが追いかける度合いが違うため、一挙手一投足が注目され、テレビなどの取材の量も一気に増えます。

糸井自身の発言や行動を見ていれば、両チームをカバーしているマスコミにとっては格好の取材対象となります。

同じ大阪でも阪神とオリックスでは注目度が違うことは否定し難い事実です。人気や知名度という点では阪神のほうが高まりますが、それに向いている性格かどうかというのも重要です。

恩師である榎本氏の見立てどおりであれば、野球に集中するためには、オリックスがベストの選択かもしれません。

オリックスの宮内義彦オーナー(81)は13日、国内移籍が可能となるフリーエージェント(FA)権を取得した糸井嘉男外野手(35)について「うちの中核で、今後もなくてはならない選手。ベストの形で残ってもらえるように、球団に(交渉を)お願いしている」と残留を強く希望した。東京都内のオリックス本社で、福良淳一監督(56)から最下位に終わった今季の報告を受けた後に明かした。
糸井には巨人と阪神が獲得に興味を示しているが、オリックスも同球団の野手としては最高級の3年12億円ともいわれる好条件を用意して残留を求めている。宮内オーナーは「当チームから出ていってもらって結構、なんて選手は1人もおりません。よそのFA選手は、なんなら全員(オリックスに)来ていただいても結構ですが」と熱く語った。

引用元:オリ・宮内オーナー、糸井の残留を強く希望「うちの中核で…」(サンスポ)

FA選手全員に来てもらっても構わないという大胆な発言からも、チームを強くするための資金投入に積極的であることがうかがえます。

宮内オーナーがゴーサインを出していますので、場合によっては3年12億円を超える提示もあるかもしれません。

そうなるとさすがに巨人、阪神と言えでも上回るのは簡単ではなさそうです。

10月18日付けのデイリースポーツの情報です。

オリックス・糸井嘉男外野手(35)が国内FA権の行使を決意したことが17日、明らかになった。FA宣言選手との交渉解禁日まで動向を見守る阪神はこれまで態度を表明することはなかったが、糸井の決断を受け、獲得へ向けた準備を整えたことが判明。関係者によれば糸井は在阪球団を希望しており、日本シリーズ終了後、交渉解禁を待って阪神がオリックスとの糸井争奪戦に臨む。
(中略)
CSを戦う球団への配慮、交渉解禁日の順守のもと、阪神はこれまでFA戦略の具体策の表明を控えてきた。だがこの日、球団幹部は糸井がFA権行使を正式に表明すれば、獲得へ誠意を尽くすことを初めて明らかにした。
(中略)
家族が関東で暮らしていることから、在京球団を希望しているとの情報もあったが、糸井に近い関係者の話では、本人は関西を拠点に勝負したい思いが強いという。となれば、オリックス残留か阪神移籍の2択。ターゲットを明確にした阪神が、「虎の糸井」誕生を目指す。

引用元:阪神が糸井獲りへ!国内FA権行使を決意“在阪球団希望”でオリックスと争奪戦へ(デイリー)

ただ、注目すべきはデイリースポーツは行使の決意を固めたとの情報を得ていること、また阪神側も何らかのかたちで同様の感触を得ていること。

そして、これまで在京球団が希望で獲得に興味を示しているとされた巨人も名乗りをあげることが予想されていましたが、ここにきて在阪球団希望と報じていることです。

デイリースポーツ以外には在阪球団を希望しているようだとの報道はありませんし、在阪球団を希望している理由までは伝えられていません。

そのため、もう少しこのことの真偽を確かめるには時間よ要することになりそうです。

10月18日付けのサンケイスポーツの記事です。

阪神が、今オフに国内フリーエージェント(FA)権を行使する方向のソフトバンク・森福允彦投手(30)の本格調査に乗り出す可能性があることが17日、わかった。20日のドラフト会議の指名しだいで、FA補強にシフトチェンジする。球団関係者は「まだ(FA補強について)言えることはない。まずはドラフトです」と話すが、中継ぎ投手は補強ポイントに挙げられている。今季は新入団の高橋が貴重な中継ぎ左腕としてチーム最多の54試合に登板。しかし負担が一人にかかったのは否めない。また球団は左腕の筒井と小嶋に戦力外を通告しており、外国人選手を除くと現有投手は右投手15人に対して、左投手10人と少ない。ドラフトを含めた補強は急務だった。森福は実績は申し分ない。また今季の推定年俸は1億2000万円と決して低くはないが、補償不要のCランクに属しており、獲得に動きやすい条件は整っている。ドラフトとFAの両にらみで戦力整備を取り組む中で、森福の名前はその中心に近いところにいる。

引用元:阪神 ソフトB森福に興味 貴重中継ぎ左腕、FA補償も不要(スポニチ)

阪神はドラフト会議で8名指名し、その内訳は投手5人、内野手2人、捕手1人という内訳となりました。その投手5人はいずれも右投手ということで、さらに左右のバランスが悪くなっています。

ブルペンで頼れる左腕投手が不足する一方で、先発ローテタイプの投手は複数いるため、能見篤史をリリーフに転向させる構想もあります。

ただ、実績十分の森福允彦のほうが、より計算が見込めることは間違いありません。このオフはFA市場で積極的な補強をする姿勢を見せている阪神のため注目されます。

10月22日付けのサンケイスポーツと日刊スポーツの記事です。

今季国内FA(フリーエージェント)権を取得したオリックス糸井嘉男外野手(35)に、球団側が4年の残留条件を提示していることが21日、分かった。金額も出来高を含め、推定で最大18億円の大型契約。今季最年長盗塁王に輝いたとはいえ、35歳のベテランに対する異例の好待遇。39歳シーズンまで保証のいわば「終身雇用」ともいえる内容で引き留めを図っている。糸井とはここまで複数回の残留交渉を行ってきた。球団は糸井サイドの要求を聞き、できる限り譲歩。金額の上積みなど条件の見直しも行ったようだ。(中略)糸井はこれに「まだ決められない」と返答を保留。権利行使するかどうかも含めて頭を悩ませているようだ。

引用元:オリックスが糸井に最大18億円残留条件を提示(ニッカン)

オリックス・糸井がFA権の行使を正式に表明し、交渉解禁日を迎えた際には誠心誠意、思いを伝える。最大の切り札は、金本監督の熱意だ。
球団首脳が「FA宣言した選手と交渉するとなれば、金本監督にも(同席を)お願いしたいと思っています」と明かした。タンパリングを避けて名前は伏せたが、誰を指しているかは明白。糸井と正式にテーブルに着くときには、指揮官に直接出馬を要請する。(中略)現在、GM職を置いていない阪神にとって、最高の交渉役は間違いなく金本監督。熱く、強いハートと言葉で、悩める男をくどき落とす。

引用元:阪神・金本監督、出馬へ!FA大注目オリ・糸井を一気に落とす(サンスポ)

39歳までを保証する4年契約で総額18億円に到達する契約をオリックスが提示したとのことです。

この情報だけでは、ベースサラリーがどの程度、出来高の条件がどのようなものかによるため、安易には判断できません。

ただ、3年12億円を交渉のベースにしたとされていますので、年平均で4億近いベースサラリーを提示した可能性がありそうです。

マネーゲームには踏み込みたくないと阪神球団幹部が話していますので、3年12億円からの上積みはあるかもしれませんが、オリックスの4年18億円に太刀打ちするのは難しそうです。

そこで切り札として期待されるのが監督の直接出馬となるようです。

阪神は糸井嘉男との交渉に望む際には、金本知憲監督に出場を要請するようで、本人も応じる可能性が高そうです。

条件面で勝つことは難しいと予想さますので、人間的なつながりなどの部分、熱意などで上回る必要があります。

城島健司の獲得の際には、当時の真弓監督が福岡に出向いて極秘に直接交渉したことが、ソフトバンクとの争奪戦に勝つ要因の一つとなっています。

金本知憲自身も当時の星野監督の強い熱意にほだされて、阪神への移籍に踏み出していますので、自身の経験も踏まえて交渉となりそうです。

糸井嘉男は4年18億円という日本プロ野球ではかなり大型の契約提示を受けながらも残留が決断できていませんので、FA権を行使することは濃厚です。

金銭の条件面ではアドバンテージがあるオリックスに、阪神が金銭面にプラスアルファした部分で競り勝つことができるか注目されます。

2016年10月24日付けのサンケイスポーツの記事です。

国内フリーエージェント(FA)権行使が注目されるオリックス・糸井嘉男外野手(35)が周囲に「居心地がいい」と関西志向を示唆していることが23日、明らかになった。
(中略)
「以前に、関西の方が居心地がいいと言ってましたよ。だからうちに残るんじゃないですか? あっ、阪神も関西か。じゃあ2分の1か…」糸井の証言を明かしたのは秋季練習中のオリックス某選手だ。
(中略)
交渉役の瀬戸山球団本部長も以前から「関西を気に入っているはずだが…」と話しており、プラス材料の感触を得ている様子。さらに、そんな空気を後押しするのが福良監督。「嘉男はシーズンが終わっても東京へは帰らない。去年も暮れまで大阪にいたし、今年も絶対ずっと大阪にいるはず」と話し、大好きな土地から離れるはずがない、というのだ。

引用元:糸井、関西志向を示唆「居心地いい」 オリと阪神のマッチレースか(サンスポ)

オリックスの関係者たちが続々と在京指向ではなく、在阪球団を選ぶ可能性が高いという情報を伝えています。

家族が東京にいて単身赴任している状態が続いているので、首都圏に行きたがっているとの情報が当初は流れていましたが、ここにきて一気にそれを覆す情報が増えました。

在阪球団となると残留交渉を続けているオリックスと、早々にこのオフのトップターゲットとして糸井の名前を挙げている阪神の2球団となります。

これらの周辺情報からすると、オリックスと阪神のマッチレースとなることが濃厚です。

2016年10月25日付けの日刊スポーツの記事です。

オリックスが残留交渉で糸井側に提示したのと同等の4年契約を検討し、金本知憲監督(48)の交渉出馬も視野に入れている。

引用元:阪神、糸井獲りへ金本監督直接交渉&4年契約を用意(ニッカン)

オリックスが残留交渉で3年12億円から、さらに条件を上積みして出来高も含めた金額となりますが4年最大18億円の条件を提示したと報じられています。

阪神はマネーゲームにはしたくないとの方針のようですが、少なくともオリックスと同等になる条件を提示する準備をするようです。

阪神タイガース、そして金本監督の本気度が伝わってくる情報です。

2016年10月26日付けのサンケイスポーツの記事です。

超人は虎党だった。虎にとってはなんともありがたい事実を、糸井の恩師が証言した。2003年オフ、近大で投手だった糸井を自由獲得枠(注)での指名に成功した元日本ハムスカウトの木村氏が、素顔を明らかにした。「嘉男はバリバリの阪神ファンでしたよ。ええ、もうバリバリの…。(阪神ファンが多い)京丹後の出身ですからね」
(中略)
金の卵の争奪レースのライバルは、糸井が憧れる阪神だったという。「確かに阪神さんが来られていました。ですが、最初に目をつけていたのが日本ハムだったので、最後は決断してくれました」阪神も地元の剛腕獲得に攻勢をかけたが、宮津高時代から熱視線を送っていた近大OBの木村スカウトにお世話になることを決めたのだという。

引用元:糸井はバリバリの阪神ファンだった!実は13年ぶり虎2度目ラブコール(サンスポ)

糸井良は京都府与謝郡与謝野町の出身で、阪神タイガースのファンが多い地域で育っています。

高校も京都府立宮津高等学校、大学は近畿大学といずれも関西圏で、愛着を持っている地域であることも間違いありません。

金銭などの条件面で阪神がオリックスに勝つのは容易ではありませんが、金本監督の直接出馬に加えて、元々のファンであるということは大きなプラス要素となりそうです。

ただ、義理堅い性格であることもドラフトで日本ハムを選ぶことにつながっていますので、そのあたりがオリックスとの関係で築かれているかも争奪戦のポイントとなりそうです。

2016年10月26日付けのサンケイスポーツの記事です。

戦力構成として、近年埋まっていない「三塁」を確実に補強すべく、メジャー35本塁打のダリン・ラフ内野手(30)=フィリーズ=らを候補に、11月中旬にはメドをつけたい構えだ。(中略)中谷に三塁を挑戦させている金本監督は、外野と二塁を練習している板山にも「秋季キャンプでチャンスがあればサードもやらせる」と説明。そして、付け加えた。「サードとかセカンドは(新しい)外国人選手も絡んでくるだろうし」改めて基本構想を明かした。三塁は外国人-。そんな指揮官に同調するように、球団首脳も「外国人は三塁を守れる選手を中心に探している。11月中旬にはメドをつけたい」と明言した。
(中略)
また、アレックス・ゲレーロ外野手(29)=ドジャースFA=も昨季メジャーで11本塁打を放ったスラッガーで、外野だけでなく三塁を含めた内野を守れるのが魅力。さらに三塁手の韓国リーグ・LGツインズのルイス・ヒメネス内野手(28)や、今季ドジャース3Aで打率・328、18本塁打をマークして三塁も守れるオコエ・ディクソン外野手(26)らがリストアップされているもようだ。

引用元:阪神、新助っ人はサード! メジャー35発のフィリーズ・ラフを調査(サンスポ)

課題の三塁のポジションはなかなか埋まらず、2016年は期待されたマット・ヘイグが大コケしてしまい、問題は解消されませんでした。

そのポジションを埋めるためにはダリン・ラフを筆頭に外国人選手を調査しているようです。

ただ、ダリン・ラフのプロキャリアを見ると三塁手というよりも外野手に向いているため、そのあたりは気になるところです。

アレックス・ゲレーロは長打力は折り紙付きなのですが守備に難があり、さらに大きな問題は素行面です。

3Aで味方選手と小競り合いのすでに耳を噛みちぎられるという前代未聞の問題を起こしています。その後、ドジャースから出場停止処分を受け、最終的にはリリースされてしまいました。

ルイス・ヒメネスは打高投低の韓国プロ野球のため成績通りには評価しにくいものがあります。

オコエ・ディクソンでは三塁が守れるとの触れ込みですが、こちらもラフと同様に外野と一塁が専門で、三塁は5試合34イニングしか守ったことがありません。

打てる外国人補強も重要な課題となっていますので、今後の動向が注目されます。

参考記事:ダリン・ラフ内野手を数字で分析!阪神タイガースが獲得調査中の新外国人をデータで評価

2016年10月31日のサンケイスポーツの報道です。

これまで糸井に興味を示してきた巨人が、獲得を見送る方向であることが分かった。現状、競りかける球団も見当たらず“確約を得られなかったオリックス”と一騎打ちの様相となった。さらに追い風となるのが本拠地・甲子園だ。「左膝に古傷をもつ糸井は、天然芝にこだわりをもっていると聞いている。京セラドームよりもほっともっとフィールド神戸の方が好きだ、という話をよくしている」糸井の近しい関係者が明かした。

引用元:糸井、31日にもFA宣言!阪神が絶対優勢 関係者「天然芝にこだわり」(サンスポ)

巨人にといって糸井嘉男を獲得する優先順位は高くなかったため、阪神とオリックスの一騎打ちであることは間違いなさそうです。

膝の故障故に天然芝が外野に使用されている甲子園球場を糸井嘉男を好むのではないかということです。

この情報が正確であれば、金銭だけの条件面でオリックスに勝つのが難しい阪神にとって、交渉する上で有利なポイントとなりそうです。

2016年10月31日の日刊スポーツの報道です。

FA補強の候補は糸井だけではない。阪神がDeNA山口に強い関心を持っていることが分かった。球団首脳は「宣言すれば興味があります。先発として安定した成績が期待できますから」とコメント。可能性が高まっている近日中のFA宣言に備え、獲得調査に本腰を入れることになった。

引用元:阪神FA糸井に加え山口獲りも 今季11勝右腕(ニッカン)

糸井嘉男に加えて、山口俊の争奪戦にも参戦する可能性が浮上してきています。外野手のFA市場からは大島洋平が消え、もう一人中日の平田良介は残っているものの、阪神の中での評価は高くないようです。

後は日本ハムの陽岱鋼も残っていますが、今のところオリックス、ソフトバンクの名前が先行していて、阪神の名前は出ていません。

左のリリーフとして森福允彦の獲得に動くとの情報もありましたが、岩崎優をセットアッパーとして期待するとの報道がなされていますので、先発の山口俊のほうがターゲットとして優先させれている可能性が高そうです。

2016年11月の補強最新情報

2016年11月に報じられた補強の動向に関する情報は以下のとおりとなっっています。

2016年11月1日のデイリースポーツの報道です。

オリックスが今季中に国内FA権を取得した糸井嘉男外野手(35)に対し、4年18億円の大型契約を提示していることが31日、分かった。長村球団本部長は「こちらとしては最大の誠意をお伝えした。(権利を行使するかどうかを)近日中にお知らせできると思う」と話し、引き留めに全力を尽くす意向を示した。

引用元:オリックス FA宣言の糸井に4年18億円提示!福良監督が直接出馬(デイリー)

阪神はこの4年18億円の条件提示と戦うことになります。このオリックスの条件に近い金額を用意した上で、金本監督の直接出馬、甲子園の天然芝など様々なものをセットにして競うことになる阪神です。

契約最終年が39歳となる選手に年平均で4億5000万円を支払うことになりますので、リスクをともなう金額です。

それを承知で金額を提示していますし、さらなる上積みも再交渉の場合は検討するとのことで、日本ハム時代から縁のある福良監督が交渉に出馬するのも、新たなファクターとなります。

2016年11月2日付けのサンケイスポーツによる報道です。

阪神は糸井を獲得できた場合、福留孝介外野手(39)を一塁に回す大コンバートを敢行することが判明。交渉解禁の11日にも速攻アタックを仕掛ける方針で、金本知憲監督(48)の直接出馬も決定した。

引用元:阪神、糸井獲得なら福留を一塁コンバート!金本監督の直接出馬も決定(サンスポ)

糸井嘉男はセンターを守ることも出来ますが、基本的にはライトで起用していて、そこをメインとしていた福留孝介を一塁にまわすことになるようです。

糸井嘉男の獲得と、福留孝介の一塁コンバートがなされた場合には、マウロ・ゴメスは守る場所がなくなりますので、再契約の可能性は低くなりそうです。

また外国人の補強は三塁をメインで守れる選手を獲得する必要に迫られることになります。阪神が必要としているパワーヒッタータイプは一塁のほうが多いのが現実です。

三塁手でパワーヒッターというとメジャーでも重宝される選手のため、発掘の手腕が問われることになりそうです。

2016年11月5日のスポーツニッポンによる報道です。

電鉄本社幹部が、補強資金について口を開いた。「もちろん糸目を付けずに、ということはないでしょう。ただどうしてもタイガースに必要な選手で、その金額にふさわしい選手であれば、(補強資金を)制限することもないと思います」
(中略)
すでに3年契約以上で高額インセンティブを含む大型オファー提示と、状況に応じた指揮官の直接出馬の方針を固めているが、そこに電鉄本社の「全面バックアップ」も加わった。

引用元:阪神 糸井獲りへ本社も全面支援!「金庫」開ける

阪神球団幹部、フロント、現場だけでなく阪神電鉄本社も糸井嘉男獲得のための資金援助を惜しまない姿勢を打ち出したことになります。

条件面でオリックスと同等に近いものを提示できれば、阪神の方にやや分があると考えられる情報の報道が続いています。

また糸井嘉男のキャラクターからしてグッズなどの人気面でもチームトップクラスになる可能性が高いのも、資金を投入しやすい理由とはなりそうです。

グッズが売れ、観客動員を含め波及効果があれば、投資を十分に回収していくことができますので、そのことを全く計算していないとは考えにくいものがあります。

中長期的な観点では疑問がのこるところがありますが、来年の戦力だけを考えれば糸井嘉男の獲得はプラスが大きくなると考えられますので、交渉の成否に注目したいところです。

2016年11月6日のスポーツニッポンによる報道です。

三塁を守れる新外国人選手の獲得を目指していた阪神が、元楽天のケーシー・マギー内野手(34=タイガース)をリストアップしていることが5日、分かった。マギーは楽天時代の2013年に打率・292、28本塁打、93打点 の活躍で日本一に貢献しており、実績は十分。FA交渉確実なオリックス・糸井嘉男外野手(35)とのダブル獲得で、一気に打線強化を図る。
(中略)
 球団幹部が「来季に向けて、4番を打てる外国人選手を探しています。なかなかいないでしょうけど、ポジションは三塁手を最優先して探しています」と話していたように、シーズン中から三塁手を今オフの補強ポイントに掲げていた。その過程の中で渉外担当者からのリストに挙がってきた1人が「マギー」だった。別の球団幹部も「リストには入っています」と候補の1人であることを認めた。

引用元:虎の新助っ人に元楽天のマギー!糸井とのダブル補強だ

三塁手が補強ポイントとなっている阪神ですが、元楽天のケーシー・マギーの獲得に興味を示しているとのことです。

2013年の楽天時代には打率.292/本塁打28/打点93という素晴らしい成績を残しましたが、メジャー復帰後はその長打力は完全に陰を潜めていて、足の遅いアベレージヒッターとなっていました。

コンタクトに優れるためバットには当たるものの、ボールに角度がつかずゴロが多くなり、さらに足の遅さが加わったため、サンフランシスコ・ジャイアンツ時代には併殺打を量産してしまい、シーズン途中で戦力構想外となりました。

すでに34歳となり、来季の年齢を考えると、長打力に大きな期待はしにくいものがあります。3Aの116試合でも打率打率.317/本塁打6/打点50という完全なアベレージヒッターの数字になっています。

狭い神宮球場、横浜スタジアム、東京ドームが本拠地であれば、15本から20本塁打が期待できなくはないですが、広い甲子園球場はやや物足りない長打力となりそうです。

糸井嘉男を獲得した場合には福留孝介をファーストに回す構想で、マウロ・ゴメスとの再契約が微妙になります。その代わりに打線の中核を任せるには、やや物足りない感の否めないケーシー・マギーです。

2016年11月7日のスポーツ報知による報道です。

オリックスの糸井嘉男外野手(35)が7日、今季取得したFA権の行使を表明した。京セラドーム内の球団事務所を訪れ、FA申請の書類を提出し「1日に(宣言)しますって言わせてもらってから時間が経ってしまいましたけど、(自身の背番号と同じ)7日だったので今日にしました。野手をやって10年経って、FA取れると思わなかった。手を挙げてくれる球団もあるかもしれませんし、そういう話を聞いてみたい」と現在の心境を明かした。(中略)球団からは4年最大18億円の条件で残留を要請されていたが、権利の行使を決断。「余るぐらいの条件で評価してもらったと思います。野手をやって10年、自分ではまだまだ伸びしろがあると思っている。自分がより成長できる環境でやってみたい」と、行使に至った理由を説明した。

引用元:糸井、FA権行使を表明「自分がより成長できる環境でやってみたい」(報知)

オリックスか提示された条件については「余るぐらいの条件で評価してもらったと思います。」と話した上で、「自分がより成長できる環境でやってみたい」という意志でのFA宣言となっています。

事実上の移籍前提でのFA宣言と取れる言葉ですが、現時点で獲得の意志を示している球団は阪神だけです。

連日デイリースポーツを中心に報じられていましたので、糸井嘉男が見ていない、耳にしていないということはありえません。

そのためさらに踏み込んで阪神への移籍を想定したFA宣言ととれます。早ければ初回の交渉で阪神への入団が大筋合意することになるかもしれません。

糸井嘉男自体は良い選手ですが、問題は玉突きのように福留孝介がファーストに回ること、そしてチームで一番本塁打を打ったゴメスのポジションがなくなり退団の可能性が高まることなど、完全なプラスにはならない補強となりそうなのが気になるところです。

阪神の補強に多いのは、ポジションのかぶる選手をとって、結果として主力クラスを使えなくなるということが繰り返されてきました。

糸井嘉男が成績だけでなく、コンバートされる福留や打線全体への波及効果で、このFA獲得の成否を論ずる必要がありそうです。

2016年11月8日のデイリースポーツの報道です。

約10分間の囲み取材は、終始和やかなムードで進んだ。だが「タイガース」というワードが出ると、その場は静まり返った。阪神が獲得を目指しているという報道を受けて、糸井はキリリと表情を引き締めた。「やっぱりそうやって言ってくださるのは選手としてはすごくうれしいことだと思います」。超人の、素直な思いだった。

引用元:糸井、決意の黒髪でFA権行使表明 阪神の誘いに「すごくうれしい」

他に獲得に積極的な球団もありませんので、阪神入りほぼ確実と言えるコメントです、早ければ12日にも糸井嘉男の阪神への移籍が決定することになりそうです。

やはり子供のころからの阪神ファンであること、膝への負担が軽減される天然芝、様々な要素が金銭以上に大きなファクターになっているようです。

キャラクター的に地元メディアやファンに人気が出るタイプのため、キャンプからシーズンにかけて糸井嘉男の話題が紙面を飾ることが多くなりそうです。

阪神側としては今後考えないといけないことは、糸井嘉男の獲得による人的補償です。資金面で大きな不安のないオリックスが相手となりますので、選手を指名してくる可能性が高いと予想されます。

オリックスが欲しがるような外野手が阪神のプロテクトから外れるかは微妙ですが、今後の注目したいポイントとなりそうです。

糸井はBランク選手のため、獲得に成功した場合には人的補償プラス今季年俸の40%か、金銭のみの場合は今季年俸の60%に当たる補償金が発生します。

2016年の糸井の年俸は2億8000万円のため、人的補償と1億1200万円、もしくは金銭のみの1億6800万円のどちらかを負担することになります。

2016年11月9日のスポーツ報知による報道です。

阪神は今オフのFA戦線ではオリックスからFA宣言する糸井にターゲットを絞り、獲得を目指すことが判明した。この日、DeNA・山口が国内FA権を行使する申請書類を提出。ほかにもソフトバンク・森福、日本ハム・陽岱鋼ら「補強ポイントだらけ」と四藤球団社長が以前、明かしていたチームのウィークポイントに適合する選手はいるものの、糸井以外は外国人選手で補うもよう。「ここまで来たら(変えない)」と球団幹部は一本釣りの構えで誠意を見せる。

引用元:FA戦線は糸井に絞る それ以外の補強は外国人選手で

2016年11月9日の日刊スポーツによる報道です。

阪神が新外国人選手にロブ・セゲディン内野手(27=ドジャース)を有力候補に挙げていることが8日、分かった。補強ポイントの三塁が本職で、今季は3Aで打率3割1分9厘、21本塁打。若さもあり、金本阪神2年目の主軸となる可能性を秘める存在。また元楽天のケーシー・マギー内野手(34=タイガース)もリストアップしていることも判明した。

引用元:阪神、新外国人にドジャース三塁手をリストアップ

このオフのFA補強は糸井嘉男に絞り込むようです。4年16億円程度の契約に、金銭補償が最大で1億6800万円必要になることを考えれば、不思議なことではありません。

糸井嘉男が獲得できる可能性は高いため、焦点は一塁に福留がコンバートとゴメスの退団による主砲の補強です。

ポジションは三塁もしくは外野となるのですが、このロブ・セゲディンはマッチします。三塁も守れる選手なのですが、一塁と外野の両翼も守れるユーティリティプレイヤーです。

今季の21本塁打は打者有利のパシフィックコーストリーグ(3A)に移籍したことに助けられている可能性があります。それ以前はヤンキース傘下のマイナーに所属していたのですが、1Aと2Aで過ごした2012年の10本塁打が最多となっています。

盗塁もそんなに多くわけではありませんので、身体能力が抜群というわけではないようですが、色々とできる器用さがある選手とは言えそうです。ただ、大砲として期待できるはやや微妙なところがあります。

2016年11月10日のスポーツニッポンによる報道です。

準備は万端だ。条件面では3年契約以上で高額インセンティブを含む大型オファー、「1番・センター」構想に加え、西岡の男気により糸井が慣れ親しむ「背番号7」も交渉のテーブルに並べる。交渉には四藤社長、高野本部長らとともに、高知・安芸で秋季キャンプを指揮している金本監督も出席する方針だ。

引用元:阪神、糸井獲りへ万全 高額オファー&金本監督出席&「1番・中堅」

背番号7に関しては同じく愛着を持ち、ロッテ時代から背負い続けてきた西岡剛本人が譲っても良いと話しています。

万全と言いながら、ここにきて条件面では3年契約以上とトーンダウンしている感を受けるような報道です。糸井嘉男が阪神が来たがっているのを見越して、オリックスと条件面で争う必要はないと判断したのでしょうか。

阪神も一時はオリックスの4年18億円に近いような大型契約を用意するはずでしたが、気になる条件面でのトーンダウンです。金銭補償で最大1億6800万円かかることもあって、少しでも条件面抑えたくなって、探りを入れているのでしょうか。

あまりにもオリックスと格差のある条件を提示した場合には、再び、糸井嘉男も考え始めるかもしれませんので、一回目の交渉で提示される条件が注目されます。

2016年11月10日のサンケイスポーツによる報道です。

「致し方なくリリースする方向になると思う」球団首脳が説明した。
攻撃力向上を命題に掲げる金本監督の思いを受け、球団フロント陣はゴメスの去就を保留。新外国人の条件として4番を任せられる長打力とし、リストアップを始めた。当初、メジャー通算112発のカルロス・ゴメス外野手(30)クラスの大物を本格調査していたが、並行していたFA戦線での手応えが様相を一変させた。糸井の獲得が交渉前にして絶対優勢の状況。糸井が右翼に入ることにより、福留を一塁にまわし、原口も捕手兼一塁となる見通し。一塁しか守ることのできないG砲の椅子が、かすんできた。
阪神は新外国人のベクトルを修正。メジャー35発のダリン・ラフ内野手(30)=フィリーズ=ら三塁手中心の調査を開始した。ゴメスの保有権は今月末まで。球団は今月中旬に代理人に去就を伝えることを約束しているが、長打力のある三塁手はメジャーでも貴重な存在で、球団幹部は「11月中旬には、まだ(新外国人は)決まらないと思う。もう少しかかるだろう」と長期化が必至であることを説明した。 別の球団幹部は「その(リリースする)方向だとは思うが、様子をみてもらいたい」とも。

引用元:ゴメス、阪神退団へ…新助っ人調査長期化必至で残留保証できず

まずカロルス・ゴメスは今年のFA市場で700万ドルから1200万ドルくらい、7億から12億円の間で交渉されることが見込まれる大物で、日本の球団の予算の枠を越えている選手です。

そして長打力のある三塁手を探す方向性とのことですが、このポジションはメジャーの多くの球団がそのタイプの選手を探しています。

そのため11月下旬に決着するかどうかも怪しくなっています。すでに名前があがっているダリン・ラフやロブ・セゲディンもメジャーのトレード市場でそれなりの価値がありますので、簡単に手放してくれるかどうかは不透明です。

ですが、長打力のある一塁手や指名打者タイプであれば、三塁手や外野手よりも遥かに探しやすくなります。

そのようなメジャーの状況なのですが、打率.255/本塁打22/打点79/出塁率.325/長打率.428のマウロ・ゴメスを外して、三塁手を探すというのは、自らハードルを上げてしまっている感があります。

阪神は、かつての巨人のFA補強がそうだったのですが、欲しい選手がありきで、それに合わせてポジションをいじるという補強を行いがちです。

その結果、同じポジションに選手が偏ってしまって、薄くなっているポジションには、他から無理やりコンバートさせるということが目につきます。

マウロ・ゴメスの成績は物足りないものがありますが、甲子園球場ということを考えれば、ひどい数字でもありませんので、やや惜しまれる動きとなりそうです。

2016年11月11日のデイリースポーツの報道です。

7日、糸井はオリックスの球団事務所で国内FA権の行使を表明し「早い段階で決めないといけない。メドはないけど、できるだけ」と話した。現時点で他球団からのオファーはなく、進路はオリックス残留か阪神移籍の二択。両球団の編成面を気遣い、期限ぎりぎりまで返答を先延ばしにするつもりはないが、だからといって拙速に結論を出すつもりもない。13年から4シーズン在籍したオリックスへの感謝の念は深く、両球団からの評価を冷静に判断したうえで、「時間が必要」だと糸井は考えている。

引用元:FA糸井、即答しない 阪神金本監督直接出馬も、オリへの恩義あり「時間が必要」

2016年11月11日のサンケイスポーツの報道です。

阪神は10日、FA宣言選手の公示を受け、オリックス・糸井嘉男外野手(35)と交渉解禁となる11日に、金本監督同席で交渉を行うと発表。同時に、新外国人投手とも“最終交渉”に入っていることが、分かった。最速159キロのリリーバー、ローマン・メンデス投手(26)=レッドソックス3A=で、ドミニカ共和国出身の1メートル91の長身右腕を、守護神候補として獲得する。

引用元:阪神、FA糸井と11日電撃初交渉&新助っ投メンデス獲得へ!

一旦はすぐにでも阪神入りが決まりそうな気配があった糸井嘉男が一歩後退したかのように受け取れる慎重な姿勢を見せているようです。

阪神側も交渉が長引くことをすでに想定し始めているようですが、だからといって今の時点では陽岱鋼などの他の選手に目を向けることはしないようです。

糸井嘉男が獲得できるのであれば、福留孝介を一塁にコンバートする必要がなくなり、補強する外国人選手は一塁手となります。そうなるとマウロ・ゴメスを保険として残すのは重要なことになると予想されます。

しかし、そのマウロ・ゴメスにはすでにオリックスやロッテが興味を示していると報じられていて、期限の経過によりリリースすることになれば、再契約の条件も釣り上がる可能性があります。

糸井嘉男一本に絞っているのは良いのですが、補強全体のバランスがやや気になるところです。

ブルペン、特にクローザーの固定が課題となっている阪神ですが、その候補としてローマン・メンデスを獲得することになるようです。

クローザーは球速も大切ですが、三振を奪えるウィニングショットと制球力のバランスも必要となりますので、今後、調べてみて、情報を追加したいと思います。

ローマン・メンデスの詳細な分析は以下のページです。

参考記事:ローマン・メンデス投手を数字で分析!阪神の新外国人をデータで評価

2016年11月11日のサンケイスポーツによる報道です。

新外国人投手とも“最終交渉”に入っていることが、分かった。阪神の外国人で来季残留が確定しているのはメッセンジャー。今季52試合で20セーブ、防御率1・80(1勝3敗7ホールド)を残したマテオも残留濃厚で、サターホワイトは未定。打者では糸井を獲得した場合は、福留を一塁へ回し、原口も捕手兼一塁となる見通し。「4番・三塁」を任せられる助っ人を探しているが、まだ時間がかかる模様だ。“保留”状態のゴメスの保有権は11月までで、代理人には11月中旬に結論を出す約束をしているため、退団となる可能性が高まった。

引用元:阪神・マテオは残留濃厚 “保留”状態のゴメスは退団も

ゴメスの22本塁打を、来季で40歳になる福留と原口で埋めることができるか言われた場合には、大丈夫とは言いがたいものがあります。

糸井嘉男も基本的には1シーズン17-18本塁打の選手で、左打者に優しい環境とは言い難い甲子園球場を本拠地として、大きな上積みを期待するのも無理があります。

走塁面以外では糸井嘉男と福留孝介のタイプは似ているところがありますので、やはり主砲の獲得が重要になります。一部で報道されているケーシー・マギーはやはり物足りないと考えられます。

2016年11月11日のサンケイスポーツによる報道です。

阪神は11日午後、オリックスから国内フリーエージェント(FA)権を行使した糸井嘉男外野手(35)と大阪市内のホテルで初交渉を行った。金本知憲監督(48)、高野球団本部長が出席。条件面の提示額など詳細は明らかにされなかったものの、高野本部長は「そういう意味(条件)での誠意は出させていただいた」と説明。4年契約を軸に交渉が進められているもようだ。
金本監督は交渉のため、前日10日に秋季キャンプを行う高知県安芸市から大阪に戻った。糸井は指揮官から熱い“口説き文句”をかけられたといい、印象に残った言葉に「必要な戦力ということと、『初めての恋人や』と言われました」と説明。「自分の野球人生なので、しっかり考えて答えを出したいと思う」との考えを示した。

引用元:阪神が糸井と初交渉 同席の金本監督は「初めての恋人や」とラブコール

一時ほどには阪神が圧倒的有利という雰囲気ではなくなっています。オリックスに対する感謝の念も強くあり、冷静に判断するために、両球団の条件を比較して検討するとも報じられています。

条件面では阪神もしっかりと準備しているはずですが、オリックスの4年18億円の提示には届いていないのではないかと思われます。

また金本監督に星野仙一氏ほどの巧みな交渉力があるかと言われれば、そこには明確な差がありますので、同様のものを期待するのは酷でもあります。

それでも阪神の優位は変わらないと予想されますが、完全に安心ができるというわけでもなさそうです。

2016年11月13日のスポーツニッポンによる報道です。

阪神が、ソフトバンクから戦力外通告を受けた柳瀬明宏投手(33)を獲得することが12日、分かった。

引用元:阪神 ソフトバンク自由契約の柳瀬獲り 中継ぎとして期待

ソフトバンクから戦力外となった柳瀬を獲得するようです。ソフトバンクはシーズン後半、終盤にブルペンのやりくりに苦労していました。

その状態でも2試合2イニングしか登板させてもらえず、その成績も防御率4.50、10人の打者に4安打を浴びて、三振は1個だけです。

当たればラッキーという補強と考えたほうが予想そうです。

2016年11月13日のデイリースポーツによる報道です。

阪神・高野栄一球団本部長(53)は12日、オリックスからFA宣言した糸井嘉男外野手(35)との交渉に関し、第2回以降は水面下で継続する方針を示した。前日11日の初交渉から一夜明けたこの日、「合意はしていません」と明言。今後は水面下で細部を詰めていき、“虎の糸井”誕生にこぎつける。大々的に行った第1回交渉から一転、今後は極秘裏に進めていく。甲子園で行われた合同トライアウトを視察後、高野本部長は糸井との交渉について「あとは水面下交渉になる」との方針を示した。

引用元:“虎の糸井”誕生まで水面下交渉 阪神・高野本部長「競争しているわけですから」

阪神が当初に想定したよりも、簡単には獲得にこぎつけられない状況だと感じていることを伺わせる方針です。

多くのメディアによる阪神の糸井獲得に関する報道攻勢が逆効果になっている可能性もあります。これまでの日本ハム、オリックスとは段違いの注目度と、メディアでの露出になりますので、その点でも考える部分は増えたのかもしれません。

阪神が競争する相手は、事実上オリックスだけに絞り込まれていますが、思ったよりも決着までに時間を要することになりそうです。

2016年11月14日のスポーツ報知による報道です。

インディアンス傘下3Aコロンバスの村田透投手(31)が日本球界に復帰すると、ウィンターリーグに参加中のベネズエラの地元メディアが12日(日本時間13日)、報じた。契約は1年残っているが、7年ぶりの国内復帰を選択肢に入れている模様で、日本ハム、ロッテ、阪神が関心を示している。

引用元:元巨人・村田が日本に復帰!日本ハム、ロッテ、阪神が関心

ウィンターリーグが開催されている地域で、村田透が日本球団と契約の交渉をしていることが報じられていますので、ほぼ確実な情報と考えて良さそうです。

焦点はどの球団が獲得に成功するかになってきます。

阪神は昨年から引き続き興味を示しているようですし、先発投手がほしい日本ハム、ロッテのニーズにも合致する選手で、年俸が高くならないのも魅力となります。

3Aの102.1回で防御率3.78/9勝4敗という成績ですが、同等の成績を残せる外国人投手を獲得するのは簡単ではありませんし、何よりも外国人枠に引っかからないのも魅力です。

上手くハマれば山口俊以上に先発ローテとして働いてくれる可能性もありますので、興味深い争奪戦となりそうです。

2016年11月15日のサンケイスポーツによる報道です。

糸井の今季年俸は推定2億8000万円。オリックスでの上位4位から10位のBランクに属するとみられる。仮に糸井が阪神に移籍した場合、オリックスは補償として、旧年俸の60%か、人的補償+旧年俸の40%かを選ぶことができる。オリックスが人的補償を選択した場合、糸井との契約締結がコミッショナー公示された日より2週間以内に、プロテクトする28選手を除く名簿を提出しなければいけない。
ルールによると、メッセンジャーらの外国人と、ドラフト1位・大山悠輔内野手(白鴎大)ら今オフの新入団選手は除外されるが、現状の支配下登録選手52人のうち、28人しか保護できないとあって、心中穏やかではいられない。
2008年に広島からFAで新井を獲得した際は当時25歳の赤松を、11年には小林宏のFA入団の代わりに当時21歳の高浜を放出した。ルール通りとはいえ、リストから漏れた伸び盛りの若手をさらわれた形だった。高額年俸のベテラン選手の扱いも難しい。

引用元:阪神がFA糸井加入想定、プロテクトリスト作り着手

早くもプロテクトリストの話が浮上しています。ただ、まだ糸井嘉男が決断したとの情報はありません。

高額年俸の鳥谷などの選手は外しても大丈夫かとは思われますが、福留孝介だと微妙なラインとなり、万が一の流出を考えると外せなくません。

若い選手を多く試したことで、期待ができそうな選手が増えもしましたが、同時にすべての選手をプロテクトするのも難しくなっています。

それなりの選手がリストから外れることになるため、糸井嘉男を獲得した後に、注目したいのは、オリックスが補償として何を求めるかになりそうです。

2016年11月15日の日刊スポーツによる報道です。

阪神がマウロ・ゴメス内野手(32)に対し、15日にも来季の契約をしない方針を通達することが14日、分かった。球団首脳は「契約解除の方向になる」と話した。来日3年目の今季は139試合に出場し、打率2割5分5厘、22本塁打を記録。チームは来季の外国人に守れる三塁手を調査しており、ゴメスは構想から外れた。

引用元:阪神、きょうゴメスに戦力外通告、球団首脳が明かす

阪神としては糸井嘉男を確定させた上で、契約解除をしたかったはずですが、当初の想定よりFA交渉が長引いているため、引き留めておくのが難しくなりました。

甲子園球場を本拠地としながら22本塁打を打てる選手であれば、他の球場であれば本塁打を増やせる可能性がありますので、複数球団による争奪戦となりそうです。

少々、このあたりの戦力編成の優先順位には疑問が残りますが、これが来季にどのような結果を生み出すか注目されます。

2016年11月15日のスポーツ報知による報道です。

阪神は15日、マウロ・ゴメス内野手(32)と来季の契約を結ばないことを発表した。(中略)「3年目の一塁手としての外国人選手としては期待したほどではなかった。成績的にいえば物足りなかった。総合的に判断しました」と高野球団部長は説明。またコーディ・サターホワイト投手(29)、マット・ヘイグ内野手(31)、ネルソン・ペレス外野手(29)の退団も発表された。

引用元:ゴメスと来季契約結ばず サターホワイト、ヘイグ、ペレスも退団

以前から報道されていたゴメスの退団が正式に発表されました。複数の日本球団が獲得に乗り出し、争奪戦へと発展しそうです。

またサターホワイトの退団も発表されています。マテオとドリスの2人はマテオが残留濃厚で、ドリスが未定の状態となっているようです。

現状ではサターホワイトよりもドリスをとりあえず優先したか、サターホワイトが他で良いオファーを受けている可能性もありそうです。

21イニングで防御率2.57、奪三振18、与四球8で、奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)は7.71、与四球率(9イニングあたりの与四球数)は3.42となっています。

ミドルリリーバーならばというレベルの数字で、セットアッパーには厳しいものがある数字です。

ドリスは34回で防御率2.12、奪三振36、与四球16で、奪三振率は9.53、与四球率4.23です。制球に難がありますが、三振が奪えるところに魅力を感じて保留している状態なのかもしれません。

2016年11月16日のデイリースポーツによる報道です。

阪神・高野栄一球団本部長が15日、西宮市内の球団事務所で取材に応じ、オリックスからFA宣言した糸井嘉男外野手(35)との交渉について、進展がないことを明かした。糸井からの連絡があったか聞かれると「確定するようなことがあれば、お伝えさせていただきます」と話すにとどめた。初交渉以降も連日、水面下での話し合いを続けており、「交渉する中でいろんなことが出てきますので、できるだけ応えたいと思っている」と誠意を強調していた。

引用元:阪神と糸井のFA交渉進展なし?水面下の話し合いは続く…

初回に提示した条件だけでは、完全には合意にはいたらなかったことも感じさせる「交渉する中でいろんなことが出てきますので、できるだけ応えたいと思っている」という言葉です。

「こういう場合はどうなるのか?」と言ったインセンティブなども含めた細かいところでのやりとりがあるのかもしれません。それであれば、まだまだ予断は許さない状況であるとも考えられます。

阪神は糸井嘉男が獲得できることを前提にして、ゴメスをリリースし、三塁手の新外国人を探していますので、失敗が許されない球団幹部も慎重に交渉している面があることも否定できません。

当初よりはすんなりと行っていませんが、ここまで来た以上阪神は取り逃すことができませんので、今後の交渉の成り行きが注目されます。

2016年11月16日のデイリースポーツによる報道です。

現在、来季新外国人選手の獲得に向けて調査を進めているが、選定は難航している。獲得を目指すのは4番を任せられる右打ちの三塁手とクローザー候補の投手だが、ともに一本化には至っていない。野手では元楽天のケーシー・マギー内野手(34=タイガース)の調査を行ってきたが、阪神より先に交渉を開始したNPB他球団への入団が濃厚。なお、ランディ・メッセンジャー投手(35)、マルコス・マテオ投手(32)は残留が決定的で、既に構想外としていたラファエル・ドリス投手(28)は退団する方向で変わりはない。

引用元:阪神新外国人獲り難航 来季大丈夫?ゴメスら4選手いち早く退団発表

一部ではマテオは残留濃厚で、ドリスは保留状態とのことでしたが、デイリースポーツによるとドリスも退団濃厚とのことです。

これで阪神の外国人選手として残るのはメッセンジャーとマテオの2人となりました。しかし、新外国人に関しては名前があがりはするものの、具体的なところまで進みきっていません。

メジャーリーグでも近年、球速の速いリリーフ投手の価値が高騰しています。ポストシーズンに進出するチームには強力なブルペンは欠かすことのできない要素となっていますので、球速が速く、なおかつ一定の制球力を持っている投手は簡単に手放さない傾向があります。

また強打の三塁手は以前から紹介しているようにメジャーでも渇望されるタイプのため、こちらもポテンシャルがある選手は簡単に手放してくれません。

逆に一塁手や指名打者タイプであれば、メジャーでの枠が埋まっていて昇格させてもらえないという長距離打者タイプは比較的います。

阪神は外国人補強が簡単ではないポジションを埋めようとしていますので、現在の出遅れを早急に取り戻したいところです。

2016年11月17日のデイリースポーツの報道です。

阪神・四藤球団社長は16日、FA宣言したオリックス・糸井嘉男外野手との交渉について、この日も進展がなかったことを明かした。「具体的な動きはないです。まだ時間もたっていないので」。条件の見直しについては「それはこっちが基本的な条件は出しているので」と否定しつつ「(あるとしても)付帯的な条件の話やと思う」と説明した。

引用元:阪神・四藤社長 糸井FA交渉「具体的な動きない」条件見直しはある?

まだ具体的な動きはないものの、条件を上積みするようなことはないとの姿勢です。

阪神は糸井嘉男を獲得できることを前提に、新外国人の獲得の方向性も決めていますので、糸井嘉男を取り逃がすと、オフの補強構想を大幅に見直すことになります。

少し阪神のフロントにリスク管理が欠けているところがあるのが気にかかるところです。誠意を見せるという日本的な部分はあるのですが、シビアな交渉事であることを考えると、ややナイーブな印象を受ける動きです。今回は成功に終わったとしても、今後の課題として残ることにはなりそうです。

2016年11月18日のサンケイスポーツによる報道です。

阪神がフリーエージェント(FA)宣言したオリックス・糸井嘉男外野手(35)と大筋合意に達したことが17日、明らかになった。球団幹部によると、あとは住居環境や背番号など契約の細部を詰める段階で、まとまり次第、入団会見となる運び。“虎の糸井”の誕生が、カウントダウンに入った。
(中略)
「交渉は最終段階にきている。あとは、細かなところを詰めるだけだ」
球団関係者の話を総合すると、糸井との話し合いは家族を東京に残して単身赴任を続ける上での住環境や、コンシェルジュなどホテルサービスのさらなる充実、さらに入団会見に向けたスケジュール調整、背番号の最終確認などについて話題が及んでいるという。金本監督が直接出馬した11日の初交渉では、最大4年のオリックスを上まわる大型契約を提示。その後、水面下で複数回行われている交渉の中で条件面はほぼクリアし、大筋合意に至った形だ。

引用元:阪神、FA糸井と大筋合意!球団首脳「交渉は最終段階あとは詰めるだけ」

阪神がついに糸井嘉男と大筋で合意に達したとのことです。

条件面については過剰なのではないかと思われるほどのVIP待遇となるようです。

この記事によるとオリックスが提示した4年18億円を越えるような条件を提示したとのことですが、オリックスのオファーも過剰なレベルでしたが、さらに上回る金額というのは費用対効果に疑問が残ります。

さらに人的補償と金銭補償もあることを考えると、阪神としては出血大サービスといえる補強です。

阪神としては糸井嘉男の加入による観客動員、グッズの売上増などを見込んで、投資に踏み込んだのかもしれませんが、これまでの実績を考えると相場以上の値段であることは間違いなさそうです。

素晴らしい選手ではあるのですが、阪神がもっとも必要としている主砲タイプではないため、補強資金をもう少しバランス良く配分しても良いのでは、という疑問は残ります。

2016年11月17日の東スポWebによる報道です。

阪神は17日、来季の新助っ人候補として獲得を目指していた元楽天のケーシー・マギー内野手(34)の争奪戦から撤退することを決めた。球団首脳の一人は「マギー選手はウチではないでしょう」と獲得を見送る方針を明かしたもの。当初から球団は先に交渉を行っていたNPB他球団の存在を把握した上で、アタックしたが交渉の遅れを取り戻すことができなかったようだ。

引用元:阪神がマギー争奪戦から撤退 交渉の遅れ取り戻せず

獲得を見送るというよりも、ケーシー・マギーの争奪戦に敗れたというのが実情のようです。

ただ、阪神が必要とする長距離砲としては期待できないアメリカ復帰後の状態のため、結果として良かったとなる可能性はありそうです。

2016年11月18日の日刊スポーツによる報道です。

阪神が来季の守護神候補として、ローマン・メンデス投手(26=レッドソックス傘下3A)と合意に達したことが17日、分かった。150キロを超す直球が武器で、スライダーもキレ味鋭い。今季はメジャー登板はなかったが、3Aで32試合に登板。64回で59三振を奪った。阪神の外国人ではメッセンジャーとマテオの残留が確実。さらにブルペンを補強するため、新外国人の調査を進めていた。近日中にも正式契約を交わし、球団から発表される見通しだ。

引用元:阪神守護神候補メンデスと合意 今季3A59奪三振

メンデスは2016年の3Aで64.0回を投げて防御率3.38、奪三振率8.3と悪くない数字を残しています。

所属していたレッドソックスは上原浩治、田澤純一らが故障や不調で離脱するなど、ブルペンのやりくりに苦労していました。

しかし、メジャーでのチャンスは与えられていません。

というのも制球に難を抱えていることが理由の一つとなっているようです。与四球率(9イニングあたりの与四球数)は3Aで3.8と与四球が多く、メジャーでは通算で4.8とさらに悪化しています。

甲子園や地方球場など柔らかいマウンドでの登板が多いだけに、制球面の不安はやや気になるところです。

ローマン・メンデスの詳細な分析は以下のページです。

参考記事:ローマン・メンデス投手を数字で分析!阪神の新外国人をデータで評価

2016年11月18日のデイリースポーツによる報道です。

ソフトバンクを戦力外となり、阪神への入団が決まった柳瀬明宏投手(33)が18日、西宮市の球団事務所で入団会見を行った。「こうやってお話を頂いたので、『やらなきゃ』という気持ち」と意欲。背番号は「66」に決まった。

引用元:前ソフトバンクの柳瀬が阪神入団会見 背番号は66「やらなきゃ」

2016年11月19日のデイリースポーツによる報道です。
 

阪神が来季のクリーンアップ候補として獲得を目指していた米大リーグ・メッツのエリック・キャンベル内野手(29)と契約合意に達したことが18日、明らかになった。メジャー関係者筋がこの日、「間違いない」と認めた。近日中に球団から発表される。
キャンベルは今季、メッツ傘下3Aラスベガスで83試合に出場し打率・301、7本塁打、47打点を記録。阪神が理想とする本塁打量産型ではないものの、3Aでは13年から今季まで4年連続で打率3割以上を残し、マイナーでは通算55本塁打。ツボにはまればスタンドに放り込むパンチ力を秘めているだけに、日本で長打力が開花する可能性もある。
守備は三塁が本職だが、今季メジャーで一塁、二塁、三塁、左翼を守るなど、ユーティリティーぶりを発揮。阪神の来季ポジション構成は糸井の加入次第で流動的だが、キャンベルが複数ポジションを器用にこなせばオプションは広がる。

引用元:阪神大砲候補メッツ・キャンベル獲得!メジャー関係者認める「間違いない」

ニューヨーク・メッツの三塁には主砲のデビッド・ライトがいるのですが、故障で長期離脱しました。その為かなり多くの選手をこのポジションで試しています。

エリック・キャンベルもその1人で7試合は先発で起用してもらっていますが、打率.173/出塁率.312/長打率.295/OPS.607と期待には応えられませんでした。

それでもポストシーズンのロースターには入れてもらっていますので、全く期待されていないというわけでもなかった選手ではあります。

外野は両翼、内野はメジャーでは三塁、一塁、二塁を守ったことがあり、マイナーでは遊撃も経験があるといスーパーユーティリティプレイヤーです。

このタイプの役割はこなしている選手は、基本的に長打力が足りない選手が生き残るために選んだ道でもあります。3Aでの通算成績は打率.322/出塁率.429/長打率.488/OPS.917という数字で、安定した打撃と本塁打は少ないものの二塁打などを打てる程度の長打力はあることはうかがえます。

ゴメスがチームを去りますが、糸井嘉男が加わり、福留孝介と原口が一塁で併用され、このキャンベルを加えることで、大きくプラスにできるか注目されます。

が、やはり糸井嘉男ありきの補強で、バランスの良い戦力補強とかと言われると疑問符がつきます。

2016年11月20日のスポーツ報知による報道です。

阪神が来季の新外国人選手として、エリック・キャンベル内野手(29)=メッツ=と、ローマン・メンデス投手(26)=レッドソックス3A=との交渉が大筋で合意に達したことが19日、分かった。2選手とも近日中にも正式に契約する見込みだ。(中略)当初、球団は4番・三塁を任せられる助っ人を調査。13年に楽天で28本塁打のケーシー・マギー内野手(34)=タイガース=の獲得を目指していたが、交渉が難航し、方針転換。 球団幹部は「パワーヒッターではないが、早く(契約)しなければ三塁手が取れなくなってしまうから」と交渉を急いだ理由を明かした。求めていた長距離砲ではないが、選球眼が良く、四球の多いアベレージヒッターとして大きな期待がかかる。

引用元:新外国人、メンデス投手&キャンベル内野手と大筋合意!

「パワーヒッターではないが、早く(契約)しなければ三塁手が取れなくなってしまうから」と交渉を急いだ理由を球団幹部が話しているところに、全体を俯瞰しながら補強をしているわけではないことが露呈してしまっています。

一塁手と外野手であれば長打力のある選手がいなくはないだけに、補強の難しい三塁手で勝負をしないといけなくなるような補強には疑問符がつきます。

外国人選手は当たりハズレが大きいので、もしかしたらメンデスとキャンベルともに当たるかもしれません。

ただ、阪神の補強に関する動きに中長期的な構想に欠ける面があることは、例え今回の外国人選手獲得が上手くいって、現在の問題を数年先に先送りにするだけになります。

金本監督の主導による補強のようですが、全体的なマネジメント力がどこまであるのかは未知数で、そういった能力の長ける星野仙一氏とは異なりますので、その点も気になるところです。

エリック・キャンベルとローマン・メンデスの詳細な分析は以下のページにまとめています。

2016年11月22日のサンケイスポーツによる報道です。

阪神のラファエル・ドリス投手(28)が今季限りで退団することが21日、分かった。ドリスはドミニカ共和国に帰国後の10月に右肘手術を受けた。球団側は去就について、術後の経過を観察する構えをみせていたが、完全復活できる保証が見いだせず、リリースすることが決定。球団幹部が「退団になる」と認めた。ドリスは来日1年目の今季、34試合に登板し、3勝3敗8セーブ、防御率2・12。シーズン終盤にはマテオに代わって守護神を務めていた。しかし、右肩の関節炎で一時戦線離脱し、最後は右肘に痛みを抱えながら、帰国となっていた。

引用元:阪神・ドリスが退団 右肘手術後、復活の保証なくリリース

ローマン・メンデスというドリスに代わるであろう投手と合意したことで、ドリス退団の決断もしやすくなったと言えそうです。

これで阪神の2016年の外国人選手で残るのはメッセンジャーとマテオの2人となりました。投手はこれでメッセンジャー、マテオ、メンデスという3人の編成になると見込まれます。

野手に関しては糸井嘉男にライト、福留孝介を一塁にまわす構想ゆえに、三塁を守れるエリック・キャンベルを獲得することで、ほぼ固まっています。

ただ、このあと、金本監督が糸井嘉男にセンターを守らせる構想を明かしたことで、また微妙に補強の方向性が変わる可能性がありそうです。

2016年11月22日の日刊スポーツによる報道です。

阪神は21日、オリックスから国内フリーエージェント(FA)宣言していた糸井嘉男外野手(35)の獲得を発表した。糸井はこの日、オリックス・長村裕之球団本部長に移籍の旨を報告し、阪神側に入団の意思を伝えた。契約は4年総額18億円(金額は推定)。

引用元:糸井4年総額18億で阪神入り 西岡が背番号「7」譲る…誓いは「全試合出場」

結局はオリックスと条件面でも同様の4年18億円を用意したことになります。この他に金銭補償で最低でも今季の糸井嘉男の年俸2億2500万円の40%を支払うことになります。

スターと呼べる選手がいなくなっていた阪神にとっては、糸井嘉男は人気面でも期待がかかることになります。

2016年11月22日のデイリースポーツによる報道です。

糸井の年俸はBランクとみられ、FA補償が発生。球団は金銭より選手を求める基本方針を確認した。阪神から提出される28人のプロテクト名簿に主力クラスが漏れた場合、情け無用で強奪も検討している。オリックス関係者は「高額年俸者でも、残っていれば関係なく取りに行く。鳥谷とか…」と具体名を挙げながら、けん制球を投げつけた。他にも福留、西岡、藤川、能見らベテランも同様に候補とみられる。

引用元:糸井流出オリックス、補償で鳥谷級の大物獲得も視野

阪神も完全にプロテクトしきれないことにより、戦力を流出させる可能性が出てきました。「手薄な左腕や二遊間の補強も考えている」とオリックス球団幹部が話したことをスポーツニッポンは伝えています。

糸井嘉男に支払っていた年俸とその年俸の40%の補償金が入ってきますので、高額年俸の選手でも獲得することは可能です。ただ、こういう情報を流すことで、これらのベテランをプロテクトさせた上で、こぼれた若い選手を獲得することが十分に予想されます。

特に左腕投手をすべてプロテクトするのは難しくなるのではないかと予想されますので、FA獲得による戦力ダウンも想定する必要がありそうです。

2016年11月22日のデイリースポーツによる報道です。

阪神の金本知憲監督(48)が22日、FAで加入した糸井の守備位置について明かした。主に今季守っていた右翼を任すのか、それとも中堅か。注目も集まるが「俺はセンターで考えている。本人に聞いたけど、オリックスではライト?まったくどっちでも違和感ないみたいで…。特にやりにくさはないということだから。守備範囲も広いし、肩も強いし…」と、外野の中心ポジションを任せる方針であると話した。一方で、福留のポジションについても言及。糸井に中堅を任せれば、自然な流れで右翼は福留となる。一塁挑戦の可能性もあったが「これで孝介は外野に専念できるんじゃないかな。メジャーで一塁の経験もあるし、それが彼のためかなという思いから提案したんだけれど、彼が外野一本で専念したいというので…。途中でケガがあったりとかしたら、一塁もあるかもしれないから、そういう状況は頭においてくれとは言ってある」と、来季40歳のシーズンに挑むベテランに配慮しつつ、本人の希望をかなえる方針であることを明かした。

引用元:阪神 糸井の守備位置「俺はセンターで考えている」と金本監督

この糸井嘉男にセンターを守らせるという構想はかなりリスクが高い決断と言えそうです。というのもすでに守備力は以前のようなレベルにはないと考えられるためです。

印象はスピードがあり、肩も強いというものになる糸井嘉男です。ただ、これはあくまでもイメージ、印象先行の可能性が否定できません。

というのも2016年の糸井嘉男のセイバーメトリクスのデータは衰えを感じさせるものだからです。

平均的な野手よりどれだけ優れているかを示すUZR(アルティメット・ゾーン・レイティング)の数字は-7.1、守備範囲の指標であるRngRは-7.0、肩の強さを示すARMも-0.1と、いずれも平均を下回っています。ライトの守備でこのような状態にも関わらず、センターを守らせのは、やや不安が残ります。

ちなみに福留孝介はUZRが+1.5、RngRが-2.2、ARMが+3.6となっています。守備範囲はさすがに狭くなっていますが、肩の強さなどで補うことで、いまだに平均以上の守備力を有しています。

福留孝介が「まだ外野でやれる」と感じるのが不思議ではない数字を残していますので、守りたいのは自然なことと考えられます。ただ、センターの糸井嘉男とライトの福留孝介がともに年齢が高く、来季はさらに守備範囲が狭くなることを考えると、広い甲子園球場ではリスクが高い編成となりそうです。

さらにレフトを高山俊が守る場合には、投手陣に必要以上の負荷がかかる懸念は残ります。

次に気になるのは一塁に福留孝介をコンバートしないとなると、一塁に新外国人を獲得できる状態になることです。原口文仁を育てるのかもしれませんが、普通に考えれば外国人を獲得して競争させたいところです。

特にキャンベルはアベレージヒッターで長距離砲ではありませんので、打線にアクセントをつけることができる大砲がいる方が好ましい阪神打線です。今後は一塁を守れる大砲候補の獲得に動くのか注目されます。
 

2016年11月29日のデイリースポーツによる報道です。

阪神は29日、ランディ・メッセンジャー投手(35)、マルコス・マテオ選手(32)と来季の契約を結んだと発表した。メッセンジャーは年俸3億5000万円(推定)の2年契約。来季が8シーズン目で、阪神の外国人選手ではバッキー、ウィリアムスの7シーズンを上回り、最長となる。マテオは2シーズン目となる来季年俸は1億1000万円(推定)で単年契約。

引用元:阪神がメッセ&マテオと契約 メッセは8年目の来季へ「日本シリーズまで投げ抜く」

ランディ・メッセンジャーとは複数年契約、マテオは単年契約での更新となりました。

メッセンジャーは来季を終えると外国人枠から外れることになり、2018年には外国人枠が一つ空くことになります。

球速と球威で押すタイプだけに年齢による衰えは懸念されます。

ただの、先発で長いイニングは難しくなったとしても、後ろに回すこともできなくなない持ち球のため、阪神にとっては良い契約延長と考えられます。

2016年12月の補強最新情報

2016年12月の補強最新情報です。

2016年12月1日のスポーツニッポンによる報道です。

阪神の四藤慶一郎球団社長がこのオフの補強終了を明言した。保留者名簿の提出期限となった前日29日に、メッセンジャー、マテオの残留を発表。すでに合意しているエリック・キャンベル内野手(29=メッツ)こそ正式契約はまだだが、フロント主導で行ってきた補強について「現状では(終了)。後は金本監督にバトンタッチします」と話した。ドリスは、再契約の可能性も残すものの名簿からは外れた。

引用元:阪神球団社長 補強終了明言 ドリスは保留者名簿から外れる

このオフの補強は糸井嘉男、エリック・キャンベル、ローマン・メンデスの3人となり、退団となったのはマウロ・ゴメス、ドリスの2人となりました。

糸井嘉男に4年18億円を支払うことになり、さらに金銭補償もありますので、すでに補強予算は完全に使い切ってしまったということではないでしょうか。

現時点では褒められたバランスではない補強ではあるのですが、糸井嘉男がトリプルスリーのような活躍をしてくれたり、キャンベルが首位打者を争ってくれるくらい打てば、成功だったと評価されるのも、また事実です。

特に糸井嘉男が残す成績が、このオフの補強が再度検証されるときの、大きなポイントとなることだけは間違いなさそうです。

新外国人のエリック・キャンベル内野手とローマン・メンデス投手の詳細な分析は以下のページにまとめています。

2016年12月7日のデイリースポーツによる報道です。

オリックスの長村裕之球団本部長(57)は6日、国内FA権を行使して阪神に移籍した糸井嘉男外野手(35)の人的補償に関わるプロテクト除外選手のリストが、大阪市内の球団事務所へ届いたことを明かした。人的補償を求める方針に変更はなく、週明けの12日以降に会議を行い、年内に結論を出す方針だ。
(中略)
週明けに球団幹部、福良監督、田口2軍監督らで会議を行って獲得選手を検討する。日本ハムからFA宣言した陽岱鋼の獲得を見込んでいたこれまでは、左腕か二遊間の選手を獲得する方針を示していた。だが、この日、代理人から断りの連絡が入ったことで、獲得ポイントを外野手に切り替える可能性が増大した。同本部長は「(リストの内容は)言えない。投手か野手なのか、ポジションのこともあるけど、戦力になってくれる人を選びたい」。改めて慎重に選定する方針を示した。返答期限は糸井の契約締結から40日以内となる来年1月3日までだが、獲得する選手サイドの事情も考慮して、早期決着を目指す。

引用元:オリックス、糸井の人的補償は?陽岱鋼の獲得消滅で外野手にシフトも

別のスポーツ紙の報道ではベテランのビッグネームがことごとく阪神のプロテクトリストに入っていたとされています。

そのため、オリックスが求める右打ちの外野手で即戦力となるような人材がいるのかどうかは微妙な情勢となっています。

ただベテランを多くプロテクトしているようなので、少なくとも選手層が厚いとは言えない阪神にとっては戦力ダウンにつながる可能性のある選手を代償として失う可能性が高くはなっています。

期限は年明けの1月3日となっていますが、その期限ギリギリまで結論を持ち越すとは考えにくく、年内には選手を指名して、入団会見まで行って、2016年を終えるものと思われます。

実際にはこれから2週間くらいがオリックスが検討する期間となりそうです。

2016年12月9日のスポーツニッポンによる報道です。

阪神の四藤慶一郎球団社長(56)が8日、ラファエル・ドリス投手(28)と再契約する可能性があることを示唆した。「シーズン中に投げられるというのであれば」。あくまでも条件付きながら“残留”も視野に入れていることを明かした。
来日1年目の今季は、右肘の不調を訴えて9月下旬に診察と治療のために帰国。10月には手術に踏み切ったこともあり、11月30日で締め切られた契約保留選手名簿からは外していた。
しかし、球団は34試合に登板して防御率2.12の力を評価しており、今後も調査を継続する方針を固めている。来年1月中には編成担当者をドリスの母国であるドミニカ共和国に派遣して最終判断する予定。同球団社長が「キャッチボールを始めているとは聞いている」と話しているように、回復状況を見守りつつ再契約するか見極めていくことになる。

引用元:記事タイトル

ドリスがしっかりと投げれる状態であればメンデスより計算できることは間違いないため、この動きは賢明なものと言えそうです。

阪神の泣き所は打線の迫力不足もありますが、このブルペン陣の層の薄さも悩みのタネではあります。

また来季のブルペンで想定される編成を見てもベテラン投手が多く、健康面や疲労などを考慮すると層を厚くしておきたいところです。

もしドリスがしっかりと投げれる状態で再契約できるのであれば、阪神にとってプラスとなりそうです。

2016年12月15日のデイリースポーツによる報道です。

15日は神戸市内の球団事務所で長村球団本部長、福良監督らが2度目の会議を開く。今回も出席する同球団本部長は「明日(15日)結論が出るかは明日やってみないと分からないけど、こちらとしては長引かせるつもりはない、候補は4、5人。ポジションは言えない」と話した。

引用元:オリックス 糸井の人的補償15日にも結論「候補は4、5人」

12月15日中にも結論が出る可能性があるようです。すでに12月9日に会議が行われ、4名から5名に絞りこまれているとのことです。

それを考えれば今日中に最終決断となる可能性は十分にありそうです。

陽岱鋼の獲得が確実と思われたころには二遊間、もしくは左投手などがターゲットになる可能性がありましたが、状況が変わり右打ちの外野手も候補になっていると思われます。

様々な事務手続きを考えると、遅くとも来週の頭までには決まると予想されます。

獲得される選手によっては、来季の構想にも影響を与えることになりますので、オリックスの決断が注目されます。

2016年12月15日のデイリースポーツによる報道です。

会議終了後、福良監督は「投手に決めました。うちの現状を考えると投手。来季の戦力として期待できるんじゃないかという意見でした。左右のこだわりはなく、戦力になるかどうかという点で話し合った。20代で140キロ後半は出ると聞いている。中継ぎとして期待できる投手です」

引用元:オリックス FA糸井の人的補償は投手「中継ぎとして期待できる投手」

この内容からするとある程度は一軍での登板経験がある中継ぎ投手が有力となります。

当初はプロテクトから外れそうな投手で有力視されていた岩田稔や榎田大樹はともに30歳を越えているため対象外となります。

金田和之、石崎剛、歳内宏明、伊藤和雄あたりが候補となっているのかもしれません。

チームの編成上一軍が確約されているわけではありませんが、伸びしろや今後数年先のことを考えると藤川、安藤らをプロテクトして、これらの選手を失うのは阪神にとって小さくない痛手とはなりそうでそうです。

特に防御率2.53の安藤優也はともかくとして、防御率4.60の藤川球児をプロテクトせざるを得ないところに編成上のバランスの悪さを感じさせるものがあります。

2016年12月15日のデイリースポーツによる報道です。

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阪神にFA移籍した糸井嘉男外野手(35)の人的補償として、オリックスが金田和之投手(26)の獲得を決め、阪神側に伝えたことが15日、分かった。この日、オリックスがほっともっと神戸で編成会議を開き決定した。阪神は28人のプロテクトリストから外した来季5年目右腕を放出することになる。先発、中継ぎとして金本監督の期待も高かっただけに、代償は小さくない。

引用元:糸井の人的補償は金田 オリックスが阪神に伝える

来季の編成上の優先順位からすると28名のプロテクトリストに入れるところまではできない選手でした。

ただ、今から振り返ってみると陽岱鋼の争奪戦にも巨人以上の提示をする姿勢はありませんでしたので、結果論としては鳥谷敬、福留孝介を外してもオリックスはとりにこなかったかもしれません。

補強として獲得した中島や小谷野らベテラン野手が故障がちで、パフォーマンスもいまいちなことを考えれば、大金を支払って高齢のベテラン選手に高額年俸を払う人的補償を選択する可能性は低かったかもしれません。

ただ、鳥谷は阪神の看板選手で、将来の幹部候補でもあり、福留も外せない戦力であることを考えると、やむを得ない戦力流出となりました。

阪神タイガースの先発ローテーション、抑え、セットアッパーなどの投手陣の編成、野手のスターティングメンバーの編成などの最新情報は以下のページにまとめています。

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