阪神タイガースの2014年の新外国人・呉昇恒を数字で分析

アジアのセーブ年間最多記録をもつ呉昇恒(オ・スンファン)は活躍できるか?

阪神タイガースが、絶対的守護神であった藤川球児が抜けた後の、クローザー不在の穴を埋めるために、獲得したのが韓国のセーブ王である呉昇恒(オ・スンファン)です。

2011年には韓国プロ野球(KBO)で54試合57回で、防御率0.63/47セーブ/76奪三振/WHIP0.67という圧倒的な成績を残しています。この防御率0.63は、57イニングで自責点4なのですが、失点も4と同じなので、点をとられないまま抑え続けていたことになります。

ただ、懸念材料としてあげられるのは2013年の成績は、その2011年や2012年ほどの成績ではなかったことです。そこで呉昇恒の年度別成績と2013年の月間成績を見ながら、いろいろと検討していきたいと思います。

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呉昇恒の2013年は悪くはないもののピーク時の成績には見劣りする成績に

呉昇恒の年度別成績は以下のとおりとなっています。記録は韓国のサイトからの引用です。

記録参照元:韓国プロ野球成績

呉昇恒の年度別成績(2005-13)

2009年と2010年の2年間の成績が悪いのですが、ヒジの故障の影響があったようです。元々、大学時代にヒジのトミー・ジョン手術を受けていて、ヒジには不安がある呉昇恒です。

その故障から復活し、2011年に好成績を残したわけですが、懸念されるのは2013年が前の2年に比較すると明らかに数字が落ちていることです。

防御率1.74/WHIP0.87は十分な数字ではあるのですが、奪三振率が落ちていることや被打率が悪くなっていることが気にはかかります。

2013シーズンの後半の失速の原因が気になる

次に、もう少し細かく呉昇恒の2013年の成績を見てみたいと思います。2013年の月別成績は以下のとおりとなっています。

呉昇恒の2013年月別成績

7月以降の成績が急激に落ちています。WBCのために早く仕上げた疲労が出てきた可能性と、長年のクローザーとしての勤続疲労の可能性の両方が考えられます。

前半戦27試合は27イニングで、防御率0.67/16セーブ/34奪三振ですが、後半戦21試合24回2/3で、防御率2.92/12セーブ/20奪三振と明らかに落ちています。

阪神もフィジカルチェックはしっかりとした上で契約をしていると思います。ですが、藤川球児がカブスですぐに手術することになった例もありますので、心配される点ではあります。特に呉昇恒は、上半身の力を使って投げる力投型なので。

韓国の通算での成績を含めて、数字を見る限りでは、素晴らしい投手であることは間違いないと考えられます。

ただ、2013年のパフォーマンスについて語っている日本人が少ないです。韓国にいた落合英二氏や高代延博コーチ、与田剛WBCコーチなどが、呉昇恒についてコメントしているようですが、2012年以前の話です。

2013年のパフォーマンス低下の原因について、しっかりと説明されている報道もまだ見ていません。

ネット上にある呉昇恒の様々な動画を見たところ、2012年の映像と2013年韓国シリーズの映像で比較すると、2点ほど気になるところがありました。

1つ目はストレートが、球速表示は変わらないものの、指にかからずに、ひっかかって投げている時が増え、手元での伸びが落ちていること、2つ目は縦のスライダーの制球が悪かったことです。

良い時の映像だとストレートには、打者の手元での伸びとキレがありましたし、また縦のスライダーも鋭く、良いコースに落とされていました。

ただ2013年の映像でも指にかかった時はすごいボールがきていましたので、呉昇恒が日本に来て、どちらの姿を見せてくれるのか、興味深いところです。

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