ヤンキースの2017年シーズン戦力分析 – MLB30球団開幕ロースターと戦力予想

New York Yankees Top Catch

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1. 2016年シーズンの主要な成績の一覧

ニューヨーク・ヤンキースの2016年シーズンの、打撃、守備、投手の主要な成績の一覧です。

攻撃スタッツ(リーグ順位)
得点680(12位)
打率.252(10位)
出塁率.314(12位)
長打率.405(12位)
OPS.720(13位)
本塁打183(11位)
盗塁72(9位)
盗塁成功率76.6%(4位)
守備スタッツ(リーグ順位)
UZR5.0(8位)
DRS1(8位)
投手スタッツ(リーグ順位)
防御率4.16(7位)
先発防御率4.44(10位)
ブルペン防御率3.67(7位)
セーブ数48(4位)
セーブ成功率75.00%(4位)

2016年シーズンは投手力が平均的なレベルにとどまり、打線が得点力不足、長打力不足で悩まされました。

しかも、その打線の中からカルロス・ベルトラン、ブライアン・マッキャンら攻撃面での貢献があった選手がチームを去り、アレックス・ロドリゲス、マーク・テシェイラが引退しました。

ブルペンはチャップマン、ベタンセス、ミラーの3人は強力だったのですが、揃っていた期間は短く、それ以外の投手の質が今一歩だったこともあり、ブルペンの防御率は特別に良いわけではありませんでした。

2. 2016-17シーズンオフの戦力補強動向

2016-17シーズンオフの戦力補強動向の一覧は以下のとおりとなっています。

獲得/流出選手名(ポジション)
引退マーク・テシェイラ(1B)
流出アンソニー・スウォーザック(RP)
流出ジェームズ・パゾス(RP)
流出ネイサン・イオバルディ(SP)
流出ビリー・バトラー(1B)
流出ジェイコブ・リンドグレン(RP)
トレード流出ブライアン・マッキャン(C)
獲得アロルディス・チャップマン(RP)
獲得マット・ホリデー(DH)
獲得クリス・カーター(1B)

ミラー、チャップマンがチームを去ったあとの、ベタンセスのクローザーとしてのパフォーマンスがいまいちだったこともあり、アロルディス・チャップマンに5年8600万ドルを投資して、獲得しました。

カルロス・ベルトランをシーズン中に放出し、マーク・テシェイラ、アレックス・ロドリゲスが引退したため、ゲーリー・サンチェスに押し出されたブライアン・マッキャンが指名打者に入ることが想定されました。

しかし、マット・ホリデーを1年1300万ドルで獲得して指名打者のメドが立ったこともあり、ブライアン・マッキャンはトレードでアストロズに移籍しています。

グレッグ・バードの負担を軽減するため、もしくは躓いた時のバックアップとしてクリス・カーターを1年350万ドルで獲得しました。バードが期待通りにステップアップすれば、カーターはシーズン中のトレード要員になる可能性があります。

3. 2017シーズン開幕時のロースター編成の予想

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ニューヨーク・ヤンキースの2017年シーズン開幕時に予想される先発スターティングメンバー、ベンチ要員、先発ローテーション、ブルペンの編成などは以下のとおりとなっています。

【先発スターティングメンバー】

  1. ブレット・ガードナー(LF)
  2. ゲーリー・サンチェス(C)
  3. グレッグ・バード(1B)
  4. マット・ホリデー(DH)
  5. ジャコビー・エルズベリー(CF)
  6. スターリン・カストロ(2B)
  7. チェイス・ヘッドリー(3B)
  8. アーロン・ジャッジ(RF)
  9. ロナルド・トレイエズ(SS)

【ベンチ要員】

  • オースティン・ロマイン(C)
  • クリス・カーター(1B)
  • ピート・コズマ(IF)
  • アーロン・ヒックス(OF)
  • DL:タイラー・オースティン(1B/OF)
  • DL:ディディ・グレゴリウス(SS)

ジャコビー・エルズベリーとブレット・ガードナーを並べる打順を続けてきたヤンキースですが、今季はエルズベリーは下位にまわすことが多くなる方向性です。

ディディ・グレゴリウスはWBCの準決勝前に行われたダイヤモンドバックスとの練習試合で肩を痛め、復帰は早くても5月頭の予定で、当面はロナルド・トレイエズ、スターリン・カストロのどちらかが守ることが多くなる見込みです。

【先発ローテーション】

  1. 田中将大(R)
  2. CCサバシア(L)
  3. マイケル・ピネダ(R)
  4. ルイス・セベリーノ(R)

【ブルペン】

  • CLO:アロルディス・チャップマン(L)
  • SET:デリン・ベタンセス(R)
  • SET:タイラー・クリッパード(R)
  • RP1:アダム・ウォーレン(R)
  • RP2:トミー・レーン(L)
  • RP3:ジョナサン・ホルダー(R)
  • RP4:チェイスン・シュリーブ(L)
  • RP5:ブライアン・ミッチェル(R)

シーズン開幕直後は日程的に余裕があり、4月15日までは先発投手を4人でまわせるため、田中、サバシア、ピネダ、セベリーノでますす方針です。

注目された若い投手による先発ローテの4番手と5番手の2枠を巡る争いは、4番手のみルイス・セベリーノを起用することが明らかにされています。

5番手に関しては4月16日に必要になるときまでにジョーダン・モンゴメリー、チャド・グリーン、ルイス・セッサから選ぶ予定で、ブライアン・ミッチェルとアダム・ウォーレンはブルペンで起用されることになりました。

4. 寸評・評価

長打力不足、得点力不足に悩んだ打線でしたが、20本塁打、58打点のブライアン・マッキャン、15本塁打、44打点のマーク・テシェイラ、22本塁打、64打点のカルロス・ベルトランの数字がさらに減ることになります。

それをFAで獲得したマット・ホリデー、クリス・カーター、53試合で20本塁打、42打点のゲーリー・サンチェスがフルシーズンをプレーすることによるプラスと、メジャーでの実績のあるディディ・グレゴリウス、スターリン・カストロのさらなるステップアップ、アーロン・ジャッジ、グレッグ・バードらの若い選手の成長などで補うことになります。

しかし、補ったというだけでは、不安が残る先発ローテをカバーして勝ち星を積み重ねていくには不十分です。特に同地区にレッドソックス、ブルージェイズ、オリオールズという戦力がある程度整っていて、打線が強力なチームがいるため、それらのチームに競り勝ってポストシーズンに進むためには、かなり高いレベルの数字が求められることになります。

健康面に不安がある田中、サバシア、ピネダが長期離脱しない、4番手と5番手を任される若い投手が多くの試合を壊してしまわない、若いゲーリー・サンチェス、アーロン・ジャッジ、グレッグ・バードが期待された若い野手が活躍をし、スターリン・カストロ、ディディ・グレゴリウスといった面々が少なくとも昨年レベルの成績を残す、など様々な要素がかみ合うことがポストシーズン進出には必要なヤンキースです。

ブルペンに関してはチャップマン、ベタンセス、クリッパードに加えて、ウォーレン、ミッチェルなどもいるため、ヤンキースの最大の強みとなりそうですが、これらの投手を出す前に試合の大勢がついていれば、意味がありません。

ブライアン・キャッシュマンGMを始めとするフロント陣は再建モードであることを否定し、優勝を狙えるチーム、ポストシーズンを狙えるチームだと話してはいるものの、多くのアナリストたちもその言葉どおりには受け止めていません。

先にあげた要素が上手く噛み合った時にはワイルドカードを争えると予想されますが、そうなる確率は高いとは考えられず、同地区のライバルであるレッドソックス、ブルージェイズ、オリオールズに勝るのは容易ではないと言えます。

良くてもワイルドカードの2枠目、最悪の場合にはレイズにも脅かされる可能性がある2017年のヤンキースです。

ただ、ポストシーズンが難しい場合でも外野ではクリント・フレイジャー(AAA)、内野から外野への転向が予定されるホルヘ・マテオ(AAA)、ベースボール・アメリカとMLB公式サイトにトップ5の評価を得ている遊撃手のグレイバー・トーレス(AA)、投手ではジェームス・カプリーリアン(A+)、ユストゥス・シェフィールド(AA)などの注目したいプロスペクトたちのメジャー昇格が見込まれるため、見どころは多くあります。

ブライアン・キャッシュマンGMは再建モードを否定するものの、実際の選手の起用方針などは、そのことを強く感じさせるものがあるため、この1年は忍耐しながら若手の成長を楽しむという意識も必要となりそうです。

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