ヤンキースのシーズンオフのブループリント!ニューヨーク・ポストが補強動向を予想

ニューヨーク・ヤンキースがポストシーズンに進出する可能性が100%なくなったことで、次第にメディアの焦点はオフシーズンの動向に移りつつあります。

今年は最後までポストシーズン争いに絡みはしたものの、この4年間で1度しかポストシーズンに進めないという結果から考えても、チームの状態が良いとは言えないヤンキースです。

そのヤンキースのオフシーズンの補強の動向について、地元メディアのニューヨーク・ポストの記者であるジョエル・シャーマン氏が予想しています。

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辛辣な批評で知られるジョエル・シャーマン氏が”The Yankees’ blueprint to attack offseason”というタイトルで、オフの動向を分析しています。

まずは全体的な方向性ですが、ジョエル・シャーマン氏はFA選手とメジャー契約を一切しない昨シーズンのよりはアグレッシブになることは確実であると予想します。

しかし、FAとなるエドウィン・エンカーナシオン、ヨエニス・セスペデス、アロルディス・チャップマンらを獲得し、クリス・アーチャーやクリス・セールを獲得するような大型トレードというような動きにはならないだろうと予想しています。

その根拠として3つの理由を上げています。

1. ハル・スタインブレナー共同オーナーは年俸総額を落とし、ぜいたく税のライン内で編成することを希望している。新しい労使協定(CBA)により贅ぜいたく税が2億ドルくらいになると見込まれていますが、その枠内に抑えるように削減するという方針。一度枠内に抑えるとぜいたく税のパーセンテージがリセットされる。そのため、FA市場が豪華になる2018年シーズンオフに備えて2017年もしくは2018年には2億ドル以下に落としたいと考えている。

2. ハル・スタインブレナーは現状を把握し受け入れていることは、主力選手のシーズン中のトレードからも伺える。今は、ヤンキースのチーム内に度の程度のものがあるのかを見極めようとしている。

3. テイシェイラの契約がようやく終わったが、サバシアのオプションは更新されることになる。このことがヤンキースの首脳陣に「今」を重視しすぎて、将来を台無しにしないようにしている。

現在のヤンキースは2015年まで13年連続でぜいたく税のラインを越えています。ぜいたく税は連続して基準を超過すると税率が高くなるように設定されています。

  • 1年目 17.5%
  • 2年連続 30.0%
  • 3年連続 40.0%
  • 4年連続以上 50.0%

2015年までで累計2億9764万ドルもヤンキースは支払っていますが、2016年はシーズン途中に主力を放出したものの、開幕時に2億2600万ドルに達していたため、今年も1億8900万ドルの基準から超過分の50%を支払うことになる見込みです。

この税率を一旦リセットして、クレイトン・カーショー、ブライス・ハーパー、マニー・マチャドらがFA市場に出てくるであろう2018年シーズンオフを迎えたいので、まだ大型補強は行わないだろうということです。(参考:MLBの2018シーズン終了後のFA市場は超豪華な顔ぶれに!記録的な契約金額が予想される大物選手が勢揃い)

まとめると、まずはルイス・セッサ、アーロン・ジャッジ、クリント・フレイジャー、ブライアン・ミッチェルらが、どれだけやれるかを見極めながら、それでも優勝を争えるように小規模ながらも補強を行うだろうとシャーマン氏は予想しています。

そして具体的にどのような動きになるかを予想しています。

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今年のFA市場は先発投手の人材が乏しく、トップスターターが欲しいヤンキースにとっては一番良くない時で、クリス・セールといったトレード市場の投手の価格も高騰するため、まずはチャップマンの獲得に動くのではないかと予想しています。

They have a splurge in them, and should direct it toward Chapman, which might cost about $72 million for four years. There has been talk of Kenley Jansen, but why sign someone who will cost a draft pick when Chapman would not? Plus, the Yankees know Chapman works in New York. Obviously, there are risks with this player for multiple years that did not exist this season, when he had to be on his best behavior because he was in his walk year after a domestic abuse suspension.

チャップマンには4年7200万ドルが必要になるかもしれないが、ケンリー・ジャンセンはクオリファイング・オファーを受けてドラフト指名権を失うことになることを考えれば、チャップマンがターゲットになると予想しています。

ただ、彼の素行面でリスクがあることを指摘しています。今年はFAになる年ということと、DV問題があったのでおとなしくしていたが、複数年契約がある場合にはどうかはわからないということです。

それでもチャップマンを獲得できれば、ベタンセスをセットアップに戻すことができ、クリッパードとウォーレンを7回と6回に回せるため、健康面に不安が残る先発ローテの負担を軽くすることができると、そのメリットも指摘しています。

続いて先発ローテについてですが、クリス・セールやクリス・アーチャーを獲得できないのであれば、今年のドジャースのように先発投手の選択肢を多く持つというアプローチで解決すべきだとシャーマン氏は提言しています。

ドジャースは先発に16人の投手を起用している上に、その内の11名が5試合以上を先発しています。

そのドジャースに倣って、田中将大、サバシア、ピネダの3人に加えて、ベテラン投手を獲得し、若いセッサ、グリーン、ミッチェル、セベリーノらをブルペンもしくは、3Aで先発のバックアップとしておいておくのが良いだろうと述べています。

その具体的な候補としてFAではリッチ・ヒル、ダグ・フィスター、コルビー・ルイス、エディソン・ボルケス、トレードではツインズのアービン・サンタナ、ドジャースのブランドン・マッカーシー、リッキー・ノラスコらの名前を挙げています。

最後の野手については2つの決断をヤンキースはしなければならないだろうとシャーマン氏は予想します。

As for a bat, the Yankees will have to decide two things: 1) Are they ready to let Aaron Judge get 500-plus plate appearances and see if he hits enough homers to make his low batting average/high strikeouts tolerable? 2) Are they trading Brian McCann?

アーロン・ジャッジに500打席以上を任せて、低い打率と三振の多さをカバーするだけの本塁打が打てるかを見極めるかどうか、そしてブライアン・マッキャンをトレードにだすかどうか、の2点について決断する必要があるだろうとシャーマン氏は述べています。

ブライアン・マッキャンのトレードに関しては、FAとなるナショナルズのウィルソン・ラモスが故障したことにより、市場での価値は上がるため、タイミングとして悪くないし、放出することで空く指名打者の候補がFA市場にいることを指摘します。

カルロス・ベルトランがFAとなりますし、ホワイトソックスのトッド・フレイジャーはFA前の最終年でトレードに応じるタイミングで、他にもマイク・ナポリ、ケンドリス・モラレスなどがいて、一塁とバックアップになる選手もいるので、穴を埋めるのには困らないだろうということです。

カルロス・ベルトランは別として、ここに上がっている野手であればブライアン・マッキャンの1700万ドルよりは安くなることが確実なため、マッキャンをカードにしてプロスペクトを獲得した方が、ヤンキースにとっては得るものが大きくなる可能性があります。

基本的には大型契約を結ぶような補強はしないものの、ベテランの投手、野手を短めの複数年契約で獲得し、若い選手の負担を軽減すると同時に、力量を見極めながら、なおかつ優勝を争えるレベルにしていくことになるだろうと、シャーマン氏は予想しています。

今年はさすがにFA市場でも動くことになりそうですが、やはり地味な動きになりそうです。近年のヤンキースはFAよりも、一見すると地味なトレードで成果を挙げていますので、ブライアン・キャッシュマンGM率いるヤンキースのフロントによるトレード補強も注目したいところです。

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