好調のヤンキースは「本物」なのか?名物記者が指摘する懸念材料とは・・・

New York Yankees Top Catch

最初の30試合を21勝9敗で滑り出し、勝率.700は両リーグトップ、得失点差+58も両リーグトップと好調なヤンキースです。

若いアーロン・ジャッジ、アーロン・ヒックス、ルイス・セベリーノらの躍進に加えて、マット・ホリデー、スターリン・カストロらベテラン、中堅選手も活躍し、ブルペンは強固であることなどが、上手く噛み合い素晴らしい出だしとなりました。

スポンサードリンク

チームが移行期にあるため多くの専門家からの評価が低かったシーズン前のヤンキースでしたが、それを覆す出だしとなっています。

ただ、気になるのは「ただ単に今、絶好調でめぐり合わせも良いので勝っている」だけなのか、それとも「実力、底力で勝っている」のかというところです。

この点に関しても多くの専門家が、今年のヤンキースは予想を覆すことになるかもしれないと評価し始めているのですが、FOXスポーツのケン・ローゼンタール記者が、今後懸念される点を指摘しています。

Well, yeah, but offensive regression seems inevitable.

The Yankees rank first in the American League with a .317 batting average on balls in play; the major-league average is .292. Starlin Castro (.400 BABIP), Matt Holliday (.345) and Chase Headley (.342) are hitting into particularly good luck, while Aaron Judge, Jacoby Ellsbury and Brett Gardner also are a good bit above the league average.

Judge’s average exit velocity, which ranks fourth in the majors, helps produce a high BABIP, but as one rival exec puts it, “Every Yankee right now looks like his best self.”

「攻撃面での後退は避けらないことのように思える。」と冒頭に書いた後に、その理由を述べています。

ヤンキースはBABIP(Batting Average on Balls In Play)が.317とア・リーグ1位で、リーグ平均の.292を大きく上回るなど、運にかなり助けられていることを指摘しています。

さらに選手では、スターリン・カストロがBABIP.400、マット・ホリデーが同.345、チェイス・ヘッドリーが同.342と、この3人は極端に高い数字で、アーロン・ジャッジ、ジャコビー・エルズベリー、ブレット・ガードナーもリーグ平均を大きくはないものの上回るなど、打線全体で運に恵まれていると考えられる数字が残っているとのことです。

アーロン・ジャッジに関しては打球の速度そのものが速いというデータが残っているので、このBABIPが平均より高いことは不思議なことではないのですが、打線全体として見た時に「今はヤンキースの全ての選手がベストの数字、状態だ」とライバル球団の幹部が表現しているとのことです。

スポンサーリンク

BABIP(Batting Average on Balls In Play)は「本塁打を除くグラウンド内に飛んだ打球が安打になった割合」を示すもので、これが高いと打率は当然のことながら高くなり、低いと打率は低くなります。

ただ、この指標は運に左右されやすいものと認識されていて、投手と打者ともにコントロールすることが難しいものとされています。

この数字が極端に高い状態というものが短いスパンでは起こりうることなのですが、シーズン全体もしくは複数のシーズンで見た時には、より平均に近い数字に落ち着いていく傾向があります。つまり幸運が続けば、バランスをとるかのように不運が続くということです。

そのためヤンキースは強力な得点力を発揮しているものの、運に大きく助けられている面があるため、今のような好調は続かないのではないかということです。

理想的なのはBABIPが平均的であるにもかかわらず得点力がある状態です。オリオールズはBABIPは.295と平均値に近いのですが、1試合平均4.5点でリーグ6位とまずまずですが、ヤンキースはそうではありません。

ただ、ゲーリー・サンチェスとディディ・グレゴリウスが復帰してきたことや、wOBA (Weighted On-Base Average)の数字は良いことをローゼンタール記者は伝えていて、落ち幅が小さくなる可能性にも言及しています。

また昨年両リーグ1位の得点力を発揮したレッドソックスは、BABIPが.320と高い水準のままシーズンを終えていますので、ヤンキースもそれに近い数字を残す可能性があります。

しかし、フルシーズンの実績の乏しい若い選手が多く、ベテラン選手がフルでプレーしてくれることは想定しにくいため、打線の得点力低下はある程度見込む必要があります。そうなると重要になるのは投手力で、特にヤンキースにおいては先発ローテのテコ入れが必要になると予想されます。

好調な出だしを切ったヤンキースにとって、やや厳しい状況といえるのは、主力に故障が出ているオリオールズとレッドソックスが、接近した位置を保ち続けていることです。

アストロズやナショナルズのように2位以下に6ゲーム差、4.5ゲーム差といった差はつけることができていませんので、打線が停滞して負けが増えた時に、戦力的に充実しているこの2チームに捉えられてしまう可能性が高い状態でもあります。

ヤンキースの打線がどこまで得点力を維持できるのか、そして先発ローテがどれだけ安定するのか、などがトレード期限までに注目したいポイントです。

スポンサードリンク

よく読まれています

    

このページの先頭へ