6月にもトレード市場が活発化する!?2017年の動きが早まりつつある4つの理由

2017年シーズンは開幕から1ヶ月半近くが経過しようとしていますが、当然のことながら長いシーズン全体を完全に諦めるようなチームは多くありません。

ワイルドカードが2枠に増えたことで、より多くのチームがシーズン終盤までポストシーズンの可能性が残るためで、トレード期限前の売り手と買い手の決定も、ギリギリにずれ込むことが少なくありません。

しかし、今年は動きが早まる可能性があるとニューヨーク・ポストのジョエル・シャーマン氏が伝えています。

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シャーマン氏は記事の冒頭で以下のように書いています。

Traditionally, the trade market does not really percolate until after the draft, and the expectation is nothing serious will occur until the completion of the process.

Nevertheless, in conversations with executives, I hear a heightened awareness of forces that could lead to earlier action — think between mid-June (the last day of the draft is the 14th) and the All-Star break.

「伝統的にトレード市場はドラフトが終わるまでは本格化な動きがない」と、例年の動向について伝えた上で、「にも関わらず、6月中旬(6月14日がドラフト最終日)からオールスターブレイク(7/10-13)にかけての早い段階に動く流れが高まっていると、球団幹部たちと話しで耳にする。」

トレード期限前の動きは7月上旬から始まって、本格的な動きはオールスター以降、そして期限直前の1週間が非常に活発になるのが一般的です。

しかし、それが今年は前倒しになりそうな気配だということです。

では、なぜそのような流れになっているのかについて、その理由をジョエル・シャーマン氏は説明しています。

  1. 予期されていなかった売り手の登場

    昨年プレーオフに進んだジャイアンツ、ブルージェイズ、レンジャーズが週末に入る段階で地区最下位。パイレーツとロイヤルズもポストシーズンに意欲的だった。もし売り手になるならジャイアンツ、ブルージェイズ、レンジャーズは、昨年のヤンキースをモデルにするだろう。一つのシーズンは諦めるが、大規模な再建モードへは移行しないといものだ。これらのチームは補強のためにプロスペクトを多く放出してきた。

  2. トレード市場に先発投手があふれる可能性がある

    ジャイアンツがジョニー・クエト、マット・ムーア、ジェフ・サマージャ、ブルージェイズはマルコ・エストラーダ、J.A.ハップ、レンジャーズはダルビッシュ、マーティン・ペレスを市場に出す可能性がある。特に今季終了でFAとなるダルビッシュとエストラダはマーケットに出る可能性がかなり高い。新労使協定でクオリファイング・オファーで手にできるものが少なくなったからだ。

  3. トレード市場に先発投手があふれる可能性がある

    他にもレイズのアレックス・カッブ、クリス・アーチャー、ジェイク・オドリッジ、ツインズのアービン・サンタナ、ヘクター・サンティアゴ、タイガースのジャスティン・バーランダー、ロイヤルズのジェイソン・バルガス、イアン・ケネディ、ホワイトソックスのホセ・キンタナ、デレク・ホランド、ミゲル・ゴンザレス、アスレチックスのソニー・グレイ、フィリーズのジェレミー・ヘリクソン、パイレーツのゲリット・コール、イバン・ノバ、ダイヤモンドバックスのザック・グレインキーなど、完全に網羅していないにも関わらずこれだけいる。早く売っておかないと市場がニーズが無くなってしまう可能性がある。

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  4. 買い手がリスクを軽減するために、支払う代償を小さくしようという駆け引きが、昨年の7月から強まっている

    これだけ故障が多い時代となると、先発投手にお金やプロスペクトの大きな代償を支払うのは大きなリスク。しかも健康でもパフォーマンスが低下する可能性もある。あるナ・リーグ幹部は「先発投手のトレードには大きな見返りは期待していない。というのも、条件が合わなければ、より低い条件で応じてくれるところから獲得すれば十分だからだ。」と話している。

さらに要約していきます。

ポストシーズンを狙えると思われていた戦力を抱えているチームが低迷した結果、トレード市場に出る可能性がある先発投手が増えることになりました。

その結果、買い手には選択肢が多くなりますので、あるチームの法外な要求に応じなくても、チームが勝つために必要な先発投手を、他のチームからでも獲得できる状況になりつつあります。

そうなると、早々にポストシーズンを狙うチームの補強が終わってしまい、優勝もポストシーズン進出の可能性もないにかかわらず、何の見返りを得ることができないまま選手を抱えているだけという事態になってしまいます。

しかも現在のトレンドして買い手はできるだけ値切って、ダメならトレードに踏み出さないという傾向が強まっています。

そのため「市場のニーズがある間に、多少価格が低くなっても、早々に売り切ってしまおう」という心理が売り手側に起きやすくなるため、動きが早まる可能性が高いということです。

この記事で早々に売り出しに動くチームとしてロイヤルズの名前が上がっています。

予算が上限に達し、プロスペクトの層もここ数年の補強で薄くなっているところに、主力の多くがFAとなるためです。

全てのFAとなる選手を引き留める予算はないため、すでにウェイド・デービスとジャロッド・ダイソンをトレードで放出していますが、それでも今季終了後にアルシデス・エスコバー、マイク・ムスターカス、ロレンゾ・ケイン、エリック・ホズマーらがFAとなります。

以前のようにクオリファイング・オファーのような上位のドラフト指名権は獲得できなくなりましたので、予算に制約があり、ファームの層が薄くなったロイヤルズにとって、ポストシーズンの可能性がないなら、将来を見据えないと再び長期の低迷に陥ります。

あるMLB球団幹部は、どこかの球団が先陣を切れば、我先に売り切ろうという動きが強まると予想していますが、その有力候補が16勝21敗でア・リーグ勝率最下位で、様々な事情を抱えているロイヤルズです。

ドラフト会議が終わる6月中旬から、トレード市場の動向に注目しておく必要がありそうです。

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