ミネソタ・ツインズの2016-17シーズンオフの補強ポイントと来季の展望

Minnesota Twins Top Catch

2015年はワールドシリーズ制覇を果たしたロイヤルズに12ゲーム差をつけられたものの地区2位に躍進し、多くのMLBの関係者を驚かせたミネソタ・ツインズでした。

有望視されてきた若い選手たちが台頭していたこともあり期待が高まる中で2016年シーズンを迎えたのですが、開幕9連敗を喫した後、浮上することはなく1961年以来の100敗越え(59-103)となってしまいました。

そのため長年GMを務めていたテリー・ライアンが解雇され、新たにインディアンスでアシスタントGMを務めていたデレク・ファルヴェイ(Derek Falvey)が上級副社長兼ベースボールチーフオフィサー(野球運営部門・フロントの最高責任者)に就任し、チームの編成を担当することになりました。

そのミネソタ・ツインズの2016-17シーズンオフの補強ポイントと来季の展望です。

スポンサードリンク

このページではMLB公式サイトの”After early stumble, Twins never found footing”と”Young Twins will get fresh start in 2017″。EPSN1500の”Twins announce Derek Falvey as new Chief Baseball Officer, front office leader”の記事をベースに情報を加えてまとめています。

フリーエージェント:カート・スズキ

ツインズの唯一のFA選手が捕手のカート・スズキです。

年俸調停権有資格者:トレバー・プルーフ、トム・ミローン、エドゥアルド・エスコバー、ヘクター・サンティアゴ、カイル・ギブソン、ライアン・プレスリー、ブランドン・キンツラー、ローガン・シェーファー

先発ローテーション:アービン・サンタナ、ヘクター・サンティアゴ、フィル・ヒューズ、カイル・ギブソンらが軸に。ただ、アービン・サンタナは良かったにも関わらず、先発投手の防御率はリーグ最低となるなど補強、組み換えが必要な状態。サンタナはトレード期限前にも移籍の噂が飛び交ったがシーズンオフも続くことになる見込み。

ヒューズは手術からの復帰、ギブソンは2015年は良かったものの、2016年は防御率5.07。各媒体のプロペクトランキングにおいてMLB全体でもトップ20にランクされていたホセ・ベリオスは58.1回で防御率8.02と苦しんだ。FA市場の先発投手は人材不足のため、しっかりと補強したいのでればクリエイティブなトレードが必要に。

ブルペン:本来であればグレン・パーキンスが確定も、関節唇の手術により以前のような状態に戻る保証はない。現時点ではブランドン・キンツラー(防御率3.17)が有力候補。ライアン・プレスリー(防御率3.70)、テイラー・ロジャース(同3.96)らが信頼できるリリーフとなるなど手薄。J.T.チャーゴイスやリリーフのプロスペクトであるニック・バーディ、トレバー・ヒルデンバーガー、メイソン・メロタキスらの台頭に期待。

捕手:カート・スズキがFAとなり正捕手不在に。これに備えてヤンキースからJRマーフィーを獲得も打撃低迷で3Aで長く過ごし、バックアップのフアン・センテノはパスボールとワイルドピッチが多い。トレードもしくはFAで補強が必要。

一塁手:契約が2年残るジョー・マウアーが正一塁手に。パク・ビョンホとケニス・バルガスがバックアップも、一塁手と三塁手は多くいるため、バルガスはトレードの交換要員になる可能性も。

二塁手:ブライアン・ドージャーで確定。2016年のツインズMVP。 打率.268/出塁率.340/長打率.546/OPS.886で42本塁打、99打点。ただ、ツインズが再び再建モードに切り替えた場合には最も価値があるトレードのカードに。

遊撃手:ホルヘ・ポランコが2016年シーズン終盤は正遊撃手に。しかし、チームは二塁手に適性があると考えていて、ドージャーがトレードになればそちらに回ることに。ドージャーが残った場合には逆にこのポランコがトレード要員になる可能性も。その場合は不安が残るもエドゥアルド・エスコバーが守ることに。

三塁手:トレバー・プルーフがFA前の最終年となるためトレード候補。空いたあとにはトッププロスペクトとして評価され続けてきたミゲル・サノーが入ることに。

外野手:来季のセンターはサノーともに高い評価を受け続けてきたバイロン・バクストン、ライトはマックス・ケプラー(113試合:率.235/出.309/長.424/本17)で確定も、レフトは流動的。エディ・ロザリオ、ダニー・サンタナ、ロビー・グロスマンらで争うことに。

指名打者:ツインズはパク・ビョンホが指名打者として固定できることを期待していたが、2016年は期待はずれに。基本的にはマウアー、サノー、バルガスらでローテーションさせることになる見込み。

スポンサーリンク

野手では期待されてきたミゲル・サノー、バイロン・バクストンらがそのポテンシャルを発揮すること、先発ローテはヒューズやギブソンが2015年に近いパフォーマンスを発揮すること、クローザーにグレーン・パーキンスが戻ってくること、など多くの好材料が重ならないと、同地区のインディアンス、タイガース、ロイヤルズの上に行くのは難しそうな陣容です。

ミネソタ・ツインズもあまり予算が大きいチームではなく、過去最高の年俸総額は2011年の1億1324万ドルで、2016年は1億533万ドルとなりました。

来季の契約で確定している年俸の総額は6895万ドルと、まだ余裕があるようにも見えるのですが、年俸調停で上昇する選手が控えています。

年俸調停権を有する選手の予想される年俸を合計するとおおよそ3000万ドル強になる見込みで、トレードで放出しない、もしくは契約を提示しないノンテンダーにしない限り、年俸総額は1億ドル目前となる見込みです。

そのためFA前最終年で800万ドルを越えるであろうトレバー・プルーフはトレードに出される可能性が高くなっています。2016年は84試合で打率.260/出塁率.303/長打率.420、12本塁打、47打点という成績を残していますので、先発投手獲得のカードとしたいツインズです。

ただ、基本的にはメジャートップクラスの評価を受けているファームからの選手を育成することを重視するのではないかと予想されます。

予算に制約がありますし、新しく上級副社長となり野球運営部門のトップとなったデレク・ファルヴェイ(Derek Falvey)は選手育成で実績のある人物のためです。

インディアンスはMLBでもトップクラスの先発ローテをファームから育成した投手で作り上げたのですが、その投手育成プログラムを監督していたのがデレク・ファルヴェイで、そのプログラムは生体力学も取り入れた先進的なもので高い評価をえています。

ツインズの悩みは投手がなかなか育たないことで、そのテコ入れをするには最適な人物を、野球運営部門のトップに迎えることになります。

2015年の地区2位は多くの幸運が重なった結果であったことは否定できません。再建モードにいるチームでありながら、色々なものが上手く噛み合ったで起こった現象であって、83勝79敗と4つ勝ち越したにとどまり、得失点差も-4となっていましたので、実際には力不足のチームでした。

大幅な補強に踏み込む資金もないチームのため、基本的には若い選手を育成しながら、必要な部分をベテランFA選手で補うのではないかと予想されます。

まだデレク・ファルヴェイがトップに就いたばかりのため、方向性は明らかになっていきませんが、100敗を喫したチームをどのように立て直すのか、その手腕が注目されます。

スポンサードリンク

よく読まれています

    

このページの先頭へ