大型補強でも上昇できないデトロイト・タイガース・・・監督交代では解決できないほど問題は深刻化

Detroit Tigers Top Catch

ジャスティン・アップトンと1億3275万ドル、ジョーダン・ジマーマンと1億1000万ドル、マイク・ペルフリーに1600万ドル、マーク・ロウに1100万ドルを投資したデトロイト・タイガースのシーズンオフでした。

しかし、補強はFAでもジャロッド・サルタラマッキア、マイク・アビレスらを獲得し、トレードではキャメロン・メイビン、フランシスコ・ロドリゲスらを加えるなど、積極的な動きが続きました。

全ては昨シーズンの地区最下位からの脱出にとどまらず、オーナーのマイク・イルリッチが生きている間にワールドシリーズ制覇を成し遂げたいという強い意向を持っているためでした。

補強により大幅に改善されたように見えたデトロイト・タイガースですが、補強の額と年俸総額を考えると、うまく機能しているとは言い難い状態です。

スポンサードリンク

積極的な大型補強で最下位からの巻き返しを目指すも・・・

デトロイト・タイガースは19試合を終えた時点で9勝10敗と負け越し、地区首位のホワイトソックスとは5ゲーム、さらに2位にはロイヤルズ、3位はインディアンスと戦力が充実してチームが上位につける苦しい展開で、ポストシーズン進出には大幅なチーム状態の改善が必要です。

メジャーリーグではブレーブスがフレディ・ゴンザレスをクビに下と、どの監督が続いてクビになるのか?というのが一つのトピックとなっています。

その最有力候補として名前が当初からあがっていたのがレッドソックスのジョン・ファレルでしたが、ここにきてタイガースのブラッド・オースマスの名前が急浮上しています。

両チームともにオフの積極的な補強にもかかわらず、開幕直後から期待されたような結果を残すことができていません。

ただ、違いがあるのはレッドソックスは故障者が続出しているのに対して、タイガースは主力選手が期待はずれのパフォーマンスとなっているという点です。

ミゲル・カブレラは打率.254/本塁打3/打点10/出塁率.329/長打率.437/OPS.766とイマイチで、ジャスティン・アップトンに至っては打率.208/本塁打1/打点4/出塁率.235/長打率.299/OPS.533と完全に期待はずれの数字しか残せています。

投手陣に関してはジョーダン・ジマーマンは4試合26.0回で防御率0.35と素晴らしい投球を続けているのですが、ジャスティン・バーランダーは4試合中3試合でクオリティスタートも防御率5.79。

マイク・ペルフリーは防御率4.64、アニバル・サンチェスは防御率7.00、シェーン・グリーンは防御率6.28と序盤で試合を壊すことも多く、ジョーダン・ジマーマン以外の先発投手の防御率は防御率5.84と低迷し、改善されたリリーフ陣を活かすことができていません。

そのようなチームのテコ入れのために監督の交代が囁かれはじめているのですが、それだけでは解決しないのではないかとの声もあります。

主力選手は高齢でロースターは非効率で硬直化しているデトロイト

スポンサーリンク

FOXスポーツのケン・ローゼンタール記者は、タイガースは以下のような問題を抱えていると指摘しています。

  1. 非効率的なロースター構成
  2. ミゲル・カブレラ、ビクター・マルチネスらのベテランの故障リスクの高さ
  3. クラブハウスのリーダーシップ不足
  4. 対戦スケジュールが厳しい

ジャスティン・バーランダーとミゲル・カブレラにそれぞれ2800万ドルを費やしているため、この2人だけで年俸は5600万ドルに到達します。

さらにジョーダン・ジマーマンの2212万ドル、ビクター・マルチネスの1800万ドル、ジャスティン・アップトンの1800万ドル、アニバル・サンチェスの1680万ドルなど、高額年俸の選手が多くいるため、開幕時の年俸総額はぜいたく税のラインである1億8900万ドルを突破する1億9859万ドルにも達しています。

しかし、先にあげたように高額年俸の選手がジマーマンを除いて低調で、さらに年齢による故障リスクも抱えるなど、ロースターのバランスは決して良いとは言えません。

そしてミゲル・カブレラは40歳になる2023年、ジャスティン・バーランダーは36歳になる2019年まで契約が残るなど、すでに予算がロックされているため、柔軟にロースターを組み替えることができなくなっています。

そして大きな問題となりつつあるのが、チームをまとめるリーダーシップの不在です。

それぞれが自分の世界で課題と戦っているため、タイガースのクラブハウスがかなり静かになってしまっているとFOXスポーツの専門家たちが明かしています。

以前はトリー・ハンターがそのような役割を担っていたのですが、ミゲル・カブレラはそういったタイプの選手ではなく、監督のブラッド・オースマスも同様にそういった手腕に優れているタイプではないため、チームは停滞した雰囲気になってしまっているようです。

このような状況に追い打ちをかけるのが、タイガースの試合スケジュールで、4月25日からアスレチックスと4連戦、ツインズと3連戦、インディアンス、レンジャーズ、ナショナルズ、オリオールズとそれぞれ3連戦が続く日程となっています。

ツインズを除くチームは戦力が充実し、ポストシーズンが狙える良い状態のため、現在のタイガースでは苦戦することが予想される日程となっています。

そのためより一層、ブラッド・オースマスが苦境に追い込まれるのではないかということです。

デトロイト・タイガースはすでに2017年の確定している契約だけで1億7618万ドル、2018年は1億1381万ドルがロックされています。

これらの数字は年俸調停権を有する選手の年俸は含みませんので、タイガースが実際に補強に使える枠は、あまり多くはありません。

しかも、プロスペクトの層が薄く、各メディアのファームシステムランキングでは25番目から28番目にランクされることも多いなど、将来的な展望も明るくありません。

FOXスポーツのケン・ローゼンタールは「監督交代でタイガースの山積みの問題を解決できるだろうか?」と疑問を投げかけています。

デトロイト・タイガースの現状を見れば、ローゼンタール記者が指摘するように、監督交代は解決につながっていかない可能性が高いと予想されます。

2016年からの再建モード移行も予想された中、大型補強で攻勢に出たタイガースでしたが、現時点では明るい展望ではありません。

ロイヤルズ、インディアンス、ホワイトソックスの充実度やツインズのファームを見ると、タイガースが再建モードに移行するのは不可欠に見えますが、それにスンナリとオーナーが応じるかは微妙です。

主力選手が復調してチームが浮上していくのか、フィラデルフィア・フィリーズ、ミルウォーキー・ブルワーズらと同様に再建モードに完全に移行するのか、たとえチームが低迷しても高齢のオーナーがさらなる札束攻勢にでるのか、今後のデトロイト・タイガースが注目されます。

スポンサードリンク

よく読まれています

    

このページの先頭へ