トレードが噂される先発投手たちの最新動向 – FOXスポーツ大物記者が現状を分析

2016年のトレード期限前はリリーフにビッグネームがいる一方で、先発投手が質と量ともに乏しいという状況でした。

さらに昨年の優勝争うチームたちの補強ポイントがクローザーだったということもあり、そこを中心としてトレード市場が動くことになりました。

今年は優勝を争うチームの多くが先発投手を必要としていることに加えて、実績という面ではエースと呼ばれていた投手たちがトレード候補となっていることもあり、先発投手が中心の市場となると予想されます。

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シーズン開幕前には、エース級、もしくはフロントスタータークラスの投手が、シーズン中のトレード候補として名前が上がるなど、選択肢は多くあるように思われましたが、ここにきてそれらの投手がイマイチなパフォーマンスを続けていることもあり、市場の動向が読みにくくなっています。

そのトレードが噂される先発投手たちの現状について、FOXスポーツの大物記者であるケン・ローゼンタール氏が”This season’s trade market for starting pitchers has more questions than answers”という記事で分析しています。

ケン・ローゼンタール氏がピックアップしたトレードが噂される投手とその現状と展望についての要約は以下のとおりとなっています。

1. ホセ・キンタナ(ホワイトソックス)

防御率5.30と低迷しているが、28歳と若く、2020年までの格安の長期契約が残っているため、ホワイトソックスはディスカウントには応じない。13試合の先発で6回1/3よりも多く投げたのは3試合しかなく、奪三振率はキャリアハイのペースも、与四球率と被本塁打率はキャリアワーストのペース。

2. ゲリット・コール(パイレーツ)

ここ最近5試合では4試合で打ち崩され、防御率4.54と悪く、83回1/3にも関わらず被本塁打15はすでにキャリアワースト。現状ではトレード市場で価値が下がっていて、年俸も375万ドルと安く、ワイルドカードまで4.5ゲーム差でパイレーツが手放す可能性は低い。シーズンオフのほうが可能性があるだろう。

3. ソニー・グレイ(アスレチックス)

上記の2人と異なり、5月1日にDLから復帰した後は上昇気配。防御率は4.37だがカーブのキレは素晴らしく、奪三振率はキャリアハイのペースで、ここ6試合の先発で5試合がクオリティ・スタート。年俸も357万5000ドルと安く、2019年までコントロールできるのは魅力も、懸念されるのは健康面。

4. ジャスティン・バーランダー(タイガーズ)

三振を奪える投手であり続けているが、防御率は4.68で、与四球率(9イニングあたりの与四球数)はキャリアワーストのペース。年俸2800万ドルの契約が2019年まで残っているのがネックで、タイガーズが大部分を負担すればトレードが成立するが、それに適した状態ではない。

5. ザック・グレインキー(ダイヤモンドバックス)

2018年から2021年まで1億3850万ドルが残り、15球団へのトレード拒否権を有している。ダイヤモンドバックスがワイルドカードを8ゲーム差でリードしていること、防御率3.00、2011年以降でベストの奪三振率を記録しているため、シーズンオフのほうがより現実的。

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6. ジョニー・クエト/ジェフ・サマージャ(ジャイアンツ)

今季終了後に35歳までの4年8400万ドルを放棄してFAを選択するかどうかの権利を有するジョニー・クエトだが、防御率4.57にとどまる。トレード期限前に獲得するチームはこのようなリスクがある投手にプロスペクトを放出したくはない。3年5400万ドルの契約が残り、直近9試合で防御率3.08、K/BBが100/12のジェフ・サマージャの方がジャイアンツが手にできる見返りが大きいだろう。ただ、21球団へのトレード拒否権を有している。

7. クリス・アーチャー/アレックス・カッブ、ジェイク・オドリッジ(レイズ)

ワイルドカード争いをリードしている中で、クリス・アーチャーを放出することは、ローガン・フォーサイスの放出にも反発した選手をさらに怒らせることになる。ジェイコブ・ファリアという後釜の目途も立ちつつあるので、今季終了後にFAとなるアレックス・カッブが妥当な選択肢だろう。

8. アービン・サンタナ(ツインズ)

ツインズはポストシーズンを争っている限り、サンタナを手放せない状況に。トレードの交換要員として価値があるが、若い選手を中心に再建中のチームにとって、ローテを安定させ、2018年が1350万ドルとなっているので、ツインズにとって手放しにくい。

9. ジェイソン・バルガス(ロイヤルズ)

打たせてとる投手がポストシーズンで通用するのかという懸念はあるが、しっかりとゲームを作れるというのは魅力だ。34歳のバルガスはシーズン終了後にFAとなり、トレード期限前の獲得で負担する年俸は300万ドル程度とリーズナブル。現在の防御率2.10からは落ちていくと予想される数字があることと、トミー・ジョン手術後の初めてのフルシーズンということが懸念材料。

10. ハイメ・ガルシア(ブレーブス)

30歳とバルガスより若く、球速も速い。最近の5試合36回1/3で防御率1.49、奪三振28と好調。ただ、エースのフリオ・テヘランが不安定なこともあり、ガルシアを残すことをブレーブスは選ぶかもしれない。

11. エディンソン・ボルケス(マーリンズ)

ノーヒットノーランと4試合連続の好投で価値は上昇しているが、34歳となる来季に1300万ドルを支払いたいチームはどれだけあるだろうか。防御率3.72という数字が示すようにローテの4番手、5番手であれば良い投手だが、ヤンキースやアストロズのようなチームがポストシーズンのローテに彼を入れたいと考えるのかは疑問。奪三振率も高いが、与四球率も高い。

結論を言えば、2014年のデビッド・プライスやジョン・レスター、2015年のジョニー・クエト、デビッド・プライス、コール・ハメルズのような、多くのチームがどうしても欲しいと思えるような状態と状況の選手が見当たらず、補強したいチームにとって判断に困る現状だということです。

ソニー・グレイ、ホセ・キンタナ、ゲリット・コールらが良い時のような投球を継続していれば、話は変わってくるのですが、そうではありません。

また今季終了後にFAとなるダルビッシュ有、マイケル・ピネダといった投手は、本人たちが結果を残していますが、チームが地区優勝、ワイルドカードを争っているため、放出する可能性がかなり低くなっています。このことも、強力な先発投手の補強を必要としているチームにとって、痛みのあるプロスペクトを放出してまでも獲得したい投手が見当たらない状況を生み出しています。

ただ、これからトレード期限前の1ヶ月半の間に、登板する6試合から7試合で素晴らしい投球を続ける投手がいた場合には、ガラリと状況が変わってきます。もしそれが、ソニー・グレイ、ホセ・キンタナ、ゲリット・コールであった場合には、大型トレードのヒキガネを引くチームが現れると予想されます。

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