先発投手の故障で2017年が危うくなりそうなチームは?今後が懸念されるチームをFOXスポーツが分析

シーズンをプランニングする上で重要になるにもかかわらず、ほぼ予想不可能なことが主力選手の故障です。

チームの浮沈を握っている選手の好不調以上に大きなダメージとなる故障離脱なのですが、今年は優勝を争うと目されるチームで続出し苦しむ原因となっています。

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フェリックス・ヘルナンデス、マディソン・バムガーナー、ノア・シンダーガード、ソニー・グレイ、クリス・ティルマンなど、各チームのエース級に故障者が目立つ2017年のMLBです。

そのような中、先発投手の故障により今シーズンが危うくなる可能性がある5チームをFOXスポーツのChris Bahr氏がピックアップしています。

そのChris Bahr氏が選んだ5チームと現状の分析は以下のとおりとなっています。

1. ニューヨーク・メッツ

故障は伝染病のように先発ローテに広がる。スティーブン・マッツは肘の問題で今シーズンは投げていないし、それは同じく肘に問題を抱えるセス・ルーゴも同様で、さらにシンダーガードがわき腹をいため数ヶ月の離脱が見込まれる。結果として、故障がちなマット・ハービー、ジェイコブ・デグロム、ザック・ウィーラーに荷を負わせることになり、代わってローテに入っているロバート・グセルマンは防御率6.75、ラファエル・モンテロは同10.45だ。

2. ボストン・レッドソックス

苦闘はスプリング・トレーニングのデビッド・プライスの左前腕と肘の問題から始まり、金曜日にはスティーブン・ライトのシーズンが終わる膝の手術が行われることがアナウンスされた。プライスは復帰に向かっているが、耐久性には疑問が残る。春は好調でライトの代わりにローテに入ったカイル・ケンドリックは今季初先発で4回6失点と炎上し、マイナーからのオプションもブライアン・ジョンソン、ヘンリー・オーウェンズと心もとない。

3. ロサンゼルス・エンゼルス

ポストシーズンを争えるのではとの展望が見始めた時に故障が続出した。ギャレット・リチャーズが上腕二頭筋で60日間の故障者リストで、タイラー・スカッグスが腹斜筋で12週間は離脱する見込みだ。その結果、ジェシー・チャベス、リッキー・ノラスコ、マット・シューメーカー、J.C.ラミレス、アレックス・マイヤーでローテが構成される状態に。

4. シアトル・マリナーズ

マウンドからトレーナールームへの大移動が始まる前から、先発ローテは懸念材料だった。ドリュー・スマイリーの肘から始まり、フェリックス・ヘルナンデスの肩、ジェームズ・パクストンの前腕と続いている。
残っているのは岩隈久志、アリエル・ミランダ、ヨバニ・ガヤルド、チェイス・デヨングとなっている。ただ、少なくともジェリー・ディポトGMはトレード市場をよく知っている。

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5. トロント・ブルージェイズ

昨年の先発ローテの防御率はリーグトップの防御率3.64で、エンカーナシオンを失ったため、今年も大きく頼ることになった。しかし、J.A.ハップは左肘、アーロン・サンチェスは指のマメで離脱したあと、爪の問題で故障者リストに戻り、さらにマーカス・ストローマンは脇を痛めで3イニングで降板した。
残っている健康なマルコ・エストラーダ、フランシスコ・リリアーノがトレードの交換要員となり、チームのローテに残っている期間は長くないかもしれない。

以上のような5チームが先発投手の故障によりシーズンが危うくなっているとChris Bahr氏は指摘しています。

トレード期限前に「売り手」になる方向に一直線に向かっているのがトロント・ブルージェイズです。30試合を終えた段階で10勝20敗と大きく負け越し、ア・リーグ最下位の勝率に沈むなど、早くも状況は厳しいものになりつつあります。

オーナー側の意向もあり、フロントはプロスペクトをパッゲージにしたような大型トレードはやらない方向性のため、現状から立て直すのは容易ではありません。

そのため場合によっては先発投手のマルコ・エストラーダ、フランシスコ・リリアーノにかぎらず、ジョシュ・ドナルドソン、ケンドリス・モラレス、スティーブ・ピアースら主力選手の大部分を放出することに踏みきっても不思議ではない状況になりつつあります。

その次に危ういのがマリナーズで、13勝17敗と負け越し、地区首位のアストロズとは7ゲームまで差が広がり、勝率でリーグ11位となっています。まだワイルドカードは十分に狙えるものの、先発ローテに加えて、ブルペンに大きな不安を抱えているため、急上昇できる状態とはなっていません。

予算が上限に達し、交換要員のプロスペクトも乏しいのですが、信頼できるクローザーが不在で、これだけ先発ローテに穴が空くと、打線がいくら頑張っても5割ラインが精一杯となります。

5月中旬から下旬にかけてフェリックス・ヘルナンデスとジェームズ・パクストンが戻りますし、6月末にはドリュー・スマイリーが戻ってくるため、売り手になるか買い手になるかの判断は、現時点では7月中旬にずれ込む可能性が高いと予想されます。

エンゼルスは元々、「シーズン開幕当初の好調さがいつまで続けることができるのか」という投打の選手層のため、仮に先発ローテにそれらの投手が残っていたとしても、良い位置をキープし続けれるかは疑問です。そのため先発ローテにこれ以上故障が出れば、早々にポストシーズン争いから脱落すると予想されます。

メッツは13勝15敗とまだまだ諦めるような段階ではないのですが、戦力が充実しているナショナルズが好調で首位を独走しているため、地区優勝を狙うのは早くも現実的な目標ではなくなりつつあります。

ただ、ワイルドカードをナ・リーグ西地区、東地区の2位、3位チームと争うには、先発ローテに残っている投手が頑丈とは言えない投手ばかりであるため、その見通しも明るはありません。新球場に移行もチームが浮上しきれないブレーブスからRAディッキー、バートロ・コロンらを連れ戻すのも一つのテコ入れ策として検討されるかもしれません。

レッドソックスに関しては勝ち越していますし、現時点では危機的な状況にはまだ遠い段階です。またクリス・セール、リック・ポーセロの2人がいるため、大型連敗はしにくい状態です。そのためデビッド・プライスが戻るまで我慢できれば、勝ち星は自然と増えていくことが予想されます。

ただ、ぜいたく税の基準を一旦は下回りたいチーム事情もあり、年俸の高い選手をトレードで獲得できませんし、プロスペクトもこの2年間で多く放出しているため、これ以上やってしまうと中長期的なチームの選手層がおかしくなるため、故障がこれ以上増えるとかなり悩ましい状態とはなります。

オーナー側の意向、予算の制約、プロスペクトの層が薄いなど、理由は異なりますが、ここに上げているチームに共通するのはシーズン中の大型補強を行いにくい状況にあることです。これ以上の先発ローテ投手の故障は、ポストシーズン進出の望みを妨げるものとなりそうです。

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