レッドソックスの2017年シーズン戦力分析 – MLB30球団開幕ロースターと戦力予想

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1. 2016年シーズンの主要な成績の一覧

ボストン・レッドソックスの2016年シーズンの、打撃、守備、投手の主要な成績の一覧です。

攻撃スタッツ(リーグ順位)
得点878(1位)
打率.282(1位)
出塁率.348(1位)
長打率.461(1位)
OPS.810(1位)
本塁打208(7位)
盗塁83(6位)
盗塁成功率77.57%(2位)
守備スタッツ(リーグ順位)
UZR22.2(5位)
DRS48(2位)
投手スタッツ(リーグ順位)
防御率4.00(4位)
先発防御率4.22(3位)
ブルペン防御率3.56(5位)
セーブ数43(7位)
セーブ成功率70.49%(6位)

デビッド・オルティーズを中心にムーキー・ベッツ、ジャッキー・ブラッドリー、ザンダー・ボガーツら有望株たちが開花し、ハンリー・ラミレスもバウンスバックするなどして、強力な打線を形成しました。

守備面でもそれらの若い選手たちの高い守備力が活かされ、投手陣の負担を軽減している言える高い水準でした。

投手陣に関してはデビッド・プライスはやや期待はずれな防御率3.99に終わりましたが230イニングを消化し、サイヤング賞を獲得したリック・ポーセロが223イニングを投げて防御率3.15、途中で離脱しましたがスティーブン・ライトが156.2回で防御率3.33と質の高いイニングを供給しました。ただ、バックエンドに関しては防御率4点台後半と物足りないものでした。

ブルペンはやや不安定な時期があったものの、シーズン終盤にブラッド・ジーグラーが加わり、上原浩治も復帰して本来の姿を見せ、クレイグ・キンブレルも序盤のつまづきから立ち直ったため、そこそこの数字となりました。

2. 2016-17シーズンオフの戦力補強動向

2016-17シーズンオフの戦力補強動向の一覧は以下のとおりとなっています。

獲得/流出選手名(ポジション)
引退デビッド・オルティーズ(DH)
流出上原浩治(RP)
流出ブラッド・ジーグラー(RP)
流出田澤純一(RP)
流出アーロン・ヒル(3B)
トレード流出トラビス・ショー(3B)
トレード流出ヨアン・モンカダ(IF)
トレード流出マイケル・コペック(SP)
トレード流出クレイ・バックホルツ(SP)
獲得ミッチ・モアランド(1B)
獲得カイル・ケンドリック(SP)
トレード獲得クリス・セール(SP)
獲得タイラー・ソーンバーグ(RP)

打線の主砲であるだけでなく、精神的な支柱であるデビッド・オルティーズが引退し、ブルペンで重要な役割を果たしていて上原、ジーグラー、田澤を失いました。

その穴を埋める方法として選んだのはエドウィン・エンカーナシオンというような大物野手を獲得するという動きではありませんでした。

打線はミッチ・モアランドを獲得するにとどめ、ヨアン・モンカダ、マイケル・コペックという評価の高いプロスペクトを放出するトレードで、MLB屈指の左腕投手であるクリス・セールを獲得し、さらにクローザー、セットアップの両面で期待できるタイラー・ソーンバーグを、トラビス・ショーという小さくない代償を支払ってトレードで獲得しました。

3. 2017シーズン開幕時のロースター編成の予想

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ボストン・レッドソックスの2017年シーズン開幕時に予想される先発スターティングメンバー、ベンチ要員、先発ローテーション、ブルペンの編成などは以下のとおりとなっています。

【先発スターティングメンバー】

  1. ダスティン・ペドロイア(2B)
  2. アンドリュー・ベニンテンディ(LF)
  3. ムーキー・ベッツ(RF)
  4. ハンリー・ラミレス(DH)
  5. ミッチ・モアランド(1B)
  6. ザンダー・ボガーツ(SS)
  7. ジャッキー・ブラッドリー jr.(CF)
  8. パブロ・サンドバル(3B)
  9. サンディ・レオン(C)

【ベンチ要員】

  • クリスチャン・バスケス(C)
  • スティーブ・セルスキー(1B/OF)
  • ブロック・ホルト(UT)
  • クリス・ヤング(OF)
  • DL:ジョシュ・ラットリッジ(IF)

サードにはパブロ・サンドバルが復帰し、ファーストには守備力の高いミッチ・モアランドが入り、ベースボール・アメリカとMLB公式サイトがMLB全体でNO.1にランクしたアンドリュー・ベニンテンディがフルシーズンをプレーすることになります。

ベニンテンディは34試合で打率.295/出塁率.359/長打率.476/OPS.835というレベルの高い数字を残し、今季の活躍が期待されます。

ベニンテンディが前評判通りの力を発揮し、サンドバルが以前のようなパフォーマンスを発揮すれば、ミッチ・モアランドとともに、デビッド・オルティーズの抜けた穴を最小限にする期待ができます。

【先発ローテーション】

  1. リック・ポーセロ(R)
  2. クリス・セール(L)
  3. スティーブン・ライト(R)
  4. エドゥアルド・ロドリゲス(L)
  5. ()

【ブルペン】

  • CLO:クレイグ・キンブレル(R)
  • SET:ジョー・ケリー(R)
  • SET:マット・バーンズ(R)
  • RP1:ロビー・ロス jr.(L)
  • RP2:フェルナンド・アバッド(L)
  • RP3:ヒース・ハンブリー(R)
  • RP4:ロビー・スコット(L)
  • RP5:ベン・テイラー(R)
  • DL:ロエニス・エリアス(SP)
  • DL:ドリュー・ポメランツ(SP)
  • DL:デビッド・プライス(SP)
  • DL:カーソン・スミス(RP)
  • DL:タイラー・ソーンバーグ(RP)

デビッド・オルティーズが引退し、打線の得点力が低下することが予想される中で選んだのはクリス・セールとタイラー・ソーンバーグの獲得でした。

しかし、デビッド・プライスが左肘に痛みを訴えて離脱し、トミージョン手術は回避したものの復帰の完全なメドは立たず、セットアップの役割をまかられるはずだったタイラー・ソーンバーグも開幕を故障者リストで迎えることになり、こちらもまだ復帰のメドは立たないという状況で、思惑通りにはいっていません。

4. 寸評・評価

打線に関してはアンドリュー・ベニンテンディ、ミッチ・モアランド、パブロ・サンドバルの3人により、完全に埋めるのは難しくても、デビッド・オルティーズの穴を最小限にできる期待ができそうです。

しかし、2017年のレッドソックスの看板となるはずだった先発ローテのビッグ3の一角が崩れ、さらに4番手、5番手のドリュー・ポメランツ、スティーブン・ライト、エドゥアルド・ロドリゲスの3人も健康面に不安を抱える事態となりました。

現在のMLBでは、シーズン全体で先発投手が9人から10人が必要となるのですが、ロエニス・エリアスもまだ復帰のメドが立たず、ヘンリー・オーウェンズ、ブライアン・ジョンソンといった若手も伸び悩んでいます。

リリーフ投手陣もタイラー・ソーンバーグが離脱し、経験値の高いセットアップマンが不在となるなど、選手層の薄さが課題となっています。

怖いのはいま離脱している選手の故障が長引くこと、そして故障者がさらに増えることとです。

豪華なFA選手が揃う2018-19シーズンオフの補強に向けて、一旦はぜいたく税の率をリセットするために1億9500万ドルのライン内に収めることを目標としているため、シーズンオフには大物FA選手を狙わず、年俸が高いバックホルツを放出しました。

それでも既に年俸総額は1億9260万ドル程度に達していると見られていて、シーズン中の補強に多くの予算が残っているわけではありません。また一連の大型トレードでの連発でファームのプロスペクトの層もすくなっているため、インパクトのある補強をシーズン中に行いにくくなってるため、これ以上の故障者は大きな痛手となります。

このように選手層とシーズン中の補強に関しては不安が残るものの、能力が高い選手が揃ってますので、多少の離脱による戦力ダウンがあっても、対戦相手に脅威を与えるラインナップを組むことができます。

また、5月から6月にかけてプライス、エリアス、ソーンバーグ、カーソン・スミスらが復帰してくれば、それ以降は激戦のア・リーグ東地区でも圧倒的な優位さを保つことができます。

シーズン序盤に多少停滞しても、戦力が一通り揃えばメジャー屈指のロースターの総合力で巻き返せますので、ポストシーズン争いに絡めないままシーズンを終えることは想像しにくいレッドソックスです。

普通に戦えばア・リーグ東地区の優勝をブルージェイズと争い、今故障しているメンバーの復帰が後半戦にずれこんだり、さらにポーセロ、セールのどちらかが故障して長期離脱するようなことがなければ、悪くてもワイルドカードは確保できると予想される2017年のレッドソックスです。

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