レッドソックスは上原浩治を失ったことを後悔する!?ブルペンが抱える不安材料とは

Boston Redsox Top Catch

ボストン・レッドソックスはベン・チェリントン体制から、デーブ・ドンブロウスキー体制に変わってから、幾つかの方針の転換が見られました。

ベン・チェリントンGM時代には内部に抱えるプロスペクトの放出には積極的ではありませんでしたが、デーブ・ドンブロウスキー社長はトップクラスの選手を獲得するためには流血は厭わないものへと変わりました。

その結果、クリス・セールのトレード獲得のためMLBでも3本の指に入るプロスペクトと評価されていたヨアン・モンカダ内野手、またトップ30クラスの評価を得ていたマイケル・コペックという投手などを放出しています。

それ以外にも変わった点があるのですが、その一つがブルペンの投手陣の編成方針です。

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上原浩治と再契約しなかったことが不安材料になる?

ボストン・グローブ紙の名物記者であるニック・カファード氏が以下のように伝えています。

Uehara was the lights-out closer when the Red Sox won the World Series in 2013. The Red Sox now have a bullpen where most of the relievers throw 95 miles per hour or faster. John Farrell and Dave Dombrowski think this is great. But one National League talent evaluator doesn’t agree. “Give me a bullpen like the Red Sox had in 2013,” he said. “Uehara didn’t throw more than 88. He was lights-out. I just think you need a little diversity with the arms in the bullpen. If you have a bunch of hard throwers, I think hitters can adjust to power. You need power, but a nice mix of guys I think is more desirable. I thought [Brad] Ziegler was really good over there.”

引用元:Here’s why the Red Sox aren’t likely to trade Brock Holt

2013年のワールドシリーズ制覇で上原浩治の果たした役割が大きかったことを紹介しています。その後、現在のレッドソックスのブルペンは速球派の投手ばかりで95マイル以上を投げる投手ばかりで構成されていること、それをジョン・ファレル監督とデーブ・ドンブロウスキー社長は素晴らしいことだ考えていることが伝えられています。

しかし、そのようなレッドソックスのブルペンの編成に異を唱えるナ・リーグのエバリュエータ(選手の能力査定担当)の見立てが紹介されています。

「2013年のようなブルペンの方が良い」「上原浩治が88マイルで輝いたように、ブルペンには様々なタイプの投手がいたほうが良い。」「速球派、パワーピッチャーばかりだと打者がアジャストしやすい」「パワーピッチャーに様々な投手を織り交ぜるほうが良く、昨年はブラッド・ジーグラーなどが良かった。」というような見解が紹介されています。

デーブ・ドンブロウスキー社長は、上原浩治との再契約について訪ねられた時「88マイルというスピードで抑えているので、評価が難しい」と言った趣旨のコメントをシーズンオフ当初にしていました。

つまり球速の速い投手のほうが、より確実に計算ができると考えていることが、その言葉の裏にはあることが伺えます。

そしてそのような考えが反映されているためか、速球派でブルペンが編成されつつある2017年のレッドソックスです。

しかし、球速の速いパワーピッチャーがいることが必要ではあるものの、同タイプの投手ばかりではなく、目先を変えることができる違ったタイプの投手があったほうがより望ましいので、上原浩治やブラッド・ジーグラーのようなタイプがいたほうが良いのではないかというナ・リーグのエバリュエータは、現在の編成にやや疑問を呈していることになります。

球速の速いパワーピッチャーが揃うレッドソックスのブルペン

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現時点で予想されているレッドソックスのブルペンの編成は以下のとおりとなっています。なお、横の数字は昨年の平均球速です。左腕はロビー・ロスとフェルナンド・アバッドの2人でそれ以外は右腕です。

  • CLOSER:クレイグ・キンブレル(98.1mph)
  • SETUP:タイラー・ソーンバーグ (95.2mph)
  • SETUP:ジョー・ケリー(97.3mph)
  • MIDDLE:ロビー・ロス(94.2mph)
  • MIDDLE:マット・バーンズ(97.7mph)
  • MIDDLE:フェルナンド・アバッド(92.1mph)
  • LONG:ヒース・ハンブリー (94.6mph)

フェルナンド・アバッド以外はコンスタントに95マイル程度を投げることができる球速の出る投手ばかりで構成されています。

球速でねじ伏せることができる魅力を感じる一方で、力押しをする投手ばかりだと打者も打席でのイメージが作りやすく、ナ・リーグのエバリュエータの指摘通りに対応しやすくなってしまう懸念は残ります。

昨年はアンダースローで84.7マイルのシンカーを投げるブラッド・ジーグラー、88マイルのフォーシームとスプリットで勝負する上原浩治、として98マイルのファーストボールで押すクレイグ・キンブレルとタイプの違う投手が試合の終盤に並びました。

違うタイプで、しかも球速が速くない2人の投手の後に、クローザーとしてクレイグ・キンブレルは登板することになりますので、より球速が活きていた可能性は十分にあります。

昨年のヤンキースのアロルディス・チャップマン、アンドリュー・ミラー、デリン・ベタンセスの3人は球速の速い投手ではありましたが、微妙にタイプが違うため、相手としてはより一層を的を絞りにくかったことは想像されます。

ただ、ロイヤルズのようにグレッグ・ホランド、ケルビン・ヘレーラ、ウェイド・デービスらという球速で押すタイプの右腕投手3人を並べて成功したケースもありますので、レッドソックスの現在の編成も機能する可能性は十分にあります。

デーブ・ドンブロウスキー社長は、デトロイト・タイガースGM時代には先発ローテと打線は強力なチームを作ったものの、ブルペンを整備しきれなかったことがポストシーズンで勝ちきれない原因の一つとなりました。

レッドソックスではすでに打線と先発ローテに関してはある程度計算と期待ができる編成のため、タイガース時代と同じ轍を踏まずに、強力なブルペンを作り上げることができるのか注目されます。

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