タンパベイ・レイズの2016-17シーズンオフの補強ポイントと来季の展望

Tampa Bay Rays Top Catch

2008年2013年の6年間で4度のポストシーズン進出、5シーズンで90勝以上という素晴らしい成績、強豪チームひしめくア・リーグ東地区で成し遂げたタンパベイ・レイズでした。

しかし、2014年は2007年以来の負け越しで地区4位に沈み、2015年も同4位、そして2016年は地区最下位に低迷しました。

一時ほどのファームの選手層の厚さも無くなってしまったため、再建モードを提案するメディアの声があったものの、そちらには舵を切らずに2017年も勝負をかける姿勢のようです。

そのタンパベイ・レイズの2016-17シーズンオフの補強ポイントと来季の展望です。

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このページではタンパベイ・タイムズの”Rays’ offseason challenge: improve without increasing payroll”とMLB公式サイトの”Rays have pieces in place to bounce back in 2017″の記事をベースに情報を加えてまとめています。

まずタンパベイ・レイズからフリーエージェントとなる選手はローガン・モリソン(1B/DH)、ケビン・ジャプセン(RHP)の2人と大きな動きではありません。

予算に制約のあるとレイズにとって気になるのは年俸が上昇していく年俸調停権を有する選手たちですが、アレックス・コロメ、ドリュー・スマイリー、エラスモ・ラミレス、ブラッド・ミラー、ダニー・ファーカー、ダナ・エバーランド、ゼイビア・セデーニョ、コリー・ディッカーソン、ジェイク・オドリッジ、ブラッド・ボックスバーガー、ティム・ベッカム、ケビン・キアマイヤー、ボビー・ウィルソンとかなり多くなっています。

続いてポジション別に見ていきます。

まずは先発ローテーションですが、現時点での候補となる投手はクリス・アーチャー、ジェイク・オドリッジ、ドリュー・スマイリー、アレックス・カッブ、ブレイク・スネル、チェイス・ウィットリー、マット・アンドリース、そしてブルペンとの併用が予想されるエラスモ・ラミレスがいます。

また候補となるプロスペクトとしてオースティン・プルイット(Austin Pruitt)、ジェイコブ・ファリア(Jacob Faria)、ジェイミー・シュルツ(Jamie Schultz)、テイラー・グリエリらもいるなど、選択肢は豊富です。

このように先発ローテ候補が多い上に、年俸調停権を有する選手が複数いるため、この中からトレードに出すことで年俸総額を抑制し、さらに打線の強化をはかるとの予想が根強くあります。

ブルペンに関しては期待されていたポテンシャルを発揮しクローザーに座ったアレックス・コロメ(56.2回:防御率1.91/奪三振71/WHIP1.02)、クローザーとセットアップの両方をこなせるブラッド・ボックスバーガーが来季もチームに残ります。

そして先発ローテのバックアップとなるエラスモ・ラミレスもいるのですが、それ以外となるとクエスチョンマークが付く状態となっています。

そのため先発ローテ候補の脱落者をブルペンにまわすか、トレードもしくはFAでリリーフ投手を獲得する動きが必要になりそうです。

捕手に関しては2016年シーズン終盤はルーク・メイリー、カート・カサリ、ボビー・ウィルソンの3人を併用しましたが、3人共に守備力に優れ投手陣からの評判も良いようです。ですが、満足ができるほどの高いパフォーマンスではないため、補強を模索はするようですが、どのチームも人材不足に苦しむため、この3人で開幕を迎える可能性が高い状態です。

一塁はマット・ダフィーで押し出されるかたちになったブラッド・ミラーが務めることが濃厚です。本人はショートに強いこだわりがありますが、高い評価を得るには至りませんでした。

しかし、打撃面への評価は高いため(打率.243/本塁打30/打点81/OPS.786)、正一塁手としての起用されると見込まれ、それと同時にミドルインフィルダーと外野のバックアップの役割も担うことになると予想されています。

二塁はローガン・フォーサイスで、そのバックアップがニック・フランクリン、ティム・ベッカム、タイラー・モッテらとなります。

遊撃手はマット・ムーアのトレードでジャイアンツから獲得したマット・ダフィーが務めることになります。ジャイアンツでは三塁を守りましたが、本来のポジションはショートのダフィーです。足の状態は懸念材料ではありますが、現時点で正遊撃手として起用されることになります。

三塁はキャリアベストのシーズン(打率.273/本塁打36/打点98/OPS.840)を過ごしたとも言えるエバン・ロンゴリアが不動のレギュラーとなり、バックアップはリッチー・シャッファーらとなります。場合によってはマット・ダフィーもカバーできます。

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外野はセンターはケビン・キアマイヤー、ライトはスティーブン・ソウザ・ジュニア、レフトはコリー・ディッカーソンがDHでない時に守ると予想されます。

コリー・ディッカーソンが指名打者として起用される時には、マイキー・マートック、リッチー・シャッファー、ニック・フランクリンらのバックアップ要員が起用されることになりそうです。

指名打者は基本的にコリー・ディッカーソンが務めることが濃厚です。ロッキーズから移籍し打率.245/本塁打24/打点70/OPS.761という成績でレイズが必要としていた長打力をもたらしています。

全体的に見るとブルペン、捕手のポジションでベテランの補強が必要と考えられる状態のレイズです。そしてア・リーグ14位となった得点力を改善する必要があり、そのための強打の野手の獲得が必要となっています。

FA市場で長打力のある外野手が多めに揃っていますので、外野の両翼を守れる選手などはターゲットになるかもしれません。

2016年は地区最下位に沈んだものの、ワイルドカードを独占したア・リーグ東地区のレベルの高さにも影響を受けた結果で、悲観的になるほど悪くもありません。とも言えます。

ただ、問題は予算の制約です。

今季の年俸総額6800万ドルを増やさずに、タフなア・リーグ東地区を勝ち抜くチームを作るという難しいタスクがレイズのフロントには課されています。

エバン・ロンゴリアに1300万ドル、ローガン・フォーサイスに575万ドル、クリス・アーチャーに475万ドルという契約をむずんでいるため、すでに2350万ドルがロックされています。

そして年俸調停権を持つ選手が12名もいるため、総額で3500万ドルから4000万ドルが必要で、MLB最低年俸の選手も10名は入れることになり、600万ドルが必要です。

これらを合計すると6450万ドルから6950万ドルという金額になります。そのためレイズは年俸調停権を有する選手のトレードで、年俸の安い若い選手を獲得する必要に迫られています。

マット・シルバーマン野球運営部門社長も、限られた予算で激戦の地区を勝ち抜くということは、簡単ではないタスクであることを認める一方で、それが高いモーチベーションにもなっているとも話しています。

マット・シルバーマン社長が率いるレイズのフロント陣が、2017年に激戦のア・リーグ東地区からポストシーズン進出をつかみとれるチームを作り上げることができるか注目されます。

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