レンジャーズの2017年シーズン戦力分析 – MLB30球団開幕ロースターと戦力予想

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1. 2016年シーズンの主要な成績の一覧

テキサス・レンジャーズの2016年シーズンの、打撃、守備、投手の主要な成績の一覧です。

攻撃スタッツ(リーグ順位)
得点765(4位)
打率.262(3位)
出塁率.322(7位)
長打率.433(4位)
OPS.755(7位)
本塁打215(5位)
盗塁99(4位)
盗塁成功率73.33%(6位)
守備スタッツ(リーグ順位)
UZR6.8(7位)
DRS-1(9位)
投手スタッツ(リーグ順位)
防御率4.37(13位)
先発防御率4.38(9位)
ブルペン防御率4.40(14位)
セーブ数56(1位)
セーブ成功率76.71%(3位)

打線はリーグ4位の765点と高い得点力で、先発とリリーフ両面で難があった投手陣をカバーしました。

ただ、投手陣の不安定さは際立っていて757失点と非常に多くの点を失い、得失点差はわずかに+8しかありません。

勝率5割前後になってもおかしくない得失点差なのですが、1点差ゲームで36勝11敗で勝率.766と圧倒的に強かったことが地区優勝につながっています。

リリーフ陣も万全ではなかった中で、これだけ競り勝っていますので、チーム全体で打線が勝負強かったとも言えるのですが、運に助けられている面もあったことも否定できない得失点差での地区制覇でした。

2. 2016-17シーズンオフの戦力補強動向

2016-17シーズンオフの戦力補強動向の一覧は以下のとおりとなっています。

獲得/流出選手名(ポジション)
流出カルロス・ベルトラン(OF)
流出ミッチ・モアランド(1B)
流出イアン・デズモンド(OF/IF)
流出デレク・ホランド(SP)
流出ショーン・トールセン(RP)
再契約カルロス・ゴメス(OF)
獲得マイク・ナポリ(1B)
獲得アンドリュー・キャッシュナー(SP)
獲得タイソン・ロス(SP)
獲得ディロン・ジー(SP)

カルロス・ベルトラン、ミッチ・モアランド、イアン・デズモンドという野手の主力が抜けて、代わって獲得したのはマイク・ナポリ一人で、カルロス・ゴメスとは再契約となっています。

野手では選手が育っているレンジャーズですが、投手を育てることにはなかなか成功できず、先発ローテの層に難があるため、アンドリュー・キャッシュナー、タイソン・ロス、マイナー契約でディロン・ジーといったベテランを獲得しています。

3. 2017シーズン開幕時のロースター編成の予想

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テキサス・レンジャーズの2017年シーズン開幕時に予想される先発スターティングメンバー、ベンチ要員、先発ローテーション、ブルペンの編成などは以下のとおりとなっています。

【先発スターティングメンバー】

  1. デライノ・デシールズ・ジュニア(LF)
  2. カルロス・ゴメス (CF)
  3. 秋信守 (DH)
  4. マイク・ナポリ (1B)
  5. ルーグネッド・オドーア (2B)
  6. ジョナサン・ルクロイ (C)
  7. ノマー・マザラ (RF)
  8. エルビス・アンドラス (SS)
  9. ジョーイ・ギャロ (3B)

【ベンチ要員】

  • ロビンソン・チリノス (C)
  • ジュリクソン・プロファー (IF/OF)
  • ライアン・ルア (IF/OF)
  • ドリュー・ロビンソン (OF/IF)
  • DL:ブレット・ニコラス (C)
  • DL:エイドリアン・ベルトレ (3B)
  • DL:ハンサー・アルベルト (IF)

エイドリアン・ベルトレはふくらはぎを痛めて開幕時は故障者リストに入ります。深刻な問題ではないとされていますが、復帰の正確なメドは立っていません。ベルトレが不在の間はジョーイ・ギャロ、もしくはジュリクソン・プロファーが守る見込みです。

ファーストにはこのオフの一番の目玉の補強となっているマイク・ナポリが入ります。

【先発ローテーション】

  1. ダルビッシュ 有(R)
  2. コール・ハメルズ (L)
  3. マーティン・ペレス (L)
  4. A.J.グリフィン (R)

【ブルペン】

  • CLO:サム・ダイソン (R)
  • SET:マット・ブッシュ (R)
  • SET:ジェレミー・ジェフレス (R)
  • RP1:トニー・バーネット (R)
  • RP2:アレックス・クラウディオ (L)
  • RP3:ホセ・レクラク (R)
  • RP4:ダリオ・アルバレス (L)
  • RP5:マイク・ハウスチャイルド (R)
  • DL:アンドリュー・キャッシュナー (SP)
  • DL:チチ・ゴンザレス (SP)
  • DL:タイソン・ロス (SP)
  • DL:ジェイク・ディークマン (RP)
  • DL:タナー・シェパーズ (RP)

開幕当初の日程が緩やかな間は先発ローテーションを4人でまわす予定で、本来は5番手にアンドリュー・キャッシュナーが入るところでしたが、上腕二頭筋を痛めて故障者リストで開幕を迎えます。

先発ローテ候補だったチチ・ゴンザレスは肘靭帯の部分断裂が発覚し、田中将大が受けたとの同様のPRP療法を受けているため、復帰のメドは全く立たず60日間の故障者リストに入っています。

タイソン・ロスは元々、開幕には間に合わないことを折り込み済みでの獲得で、5月中には復帰するのではないかと見込まれています。

4. 寸評・評価

2016年は95勝67敗と独走状態で地区2連覇を果たしたものの、先に述べたように得失点差は+8にとどまるなど、様々な要素が非常にうまく噛み合った上での好成績でした。

そのチーム状態からベルトラン、デズモンド、モアランドを失い、それをダルビッシュ、ルクロイ、ゴメス、マイク・ナポリらがフルシーズンをプレーすることによる上積みで補っていくことになります。

ただ、昨年は運に助けられている面もあるため、かなりの上積みが必要になると考えられます。

しかし、外野には特に不安を抱えていて課題となっているレフトは完全に定まったとまでは言えません。

ライトのノマー・マザラの2016年は打率.266/出塁率.320/長打率.419/OPS.739、20本塁打とまずまずですが、後半戦は.242/.306/.417/.723と全体的に数字が落ちるなど、壁にぶつかりました。

カルロス・ゴメスはレンジャーズ移籍後に打撃面では.284/.362/.543/.905と良かったのですが、かつてのような守備力はなく外野での守備防御点(DRS)は-6となっていますので、センターを守るには少々心もとないものがあります。

また先発投手陣は健康面に不安がある投手が多いことも懸念されます。

ダルビッシュはトミージョン手術歴があり、レンジャーズ移籍後に5回も故障者リストに入っています。

マーティン・ペレスとA.J.グリフィンもともにトミージョン手術歴があり、グリフィンは過去2シーズン共に肩の問題で故障者リストに入っています。

アンドリュー・キャッシュナーは昨年に首とふくらはぎの問題で2度も故障者リストに入り、今季はすでに故障者リストで開幕を迎えています。

そしてタイソン・ロスもリハビリからの途上にあるため、どれだけのクオリティで投球できるのかは未知数です。

それらのバックアップとなるニック・マルティネス、プロスペクトのヨアンダー・メンデスとなり、質と量とともに不安が残る先発ローテです。

アストロズが戦力的に充実し、マリナーズもロースターのバランスが改善されれたことを考えると、地区優勝の有力候補とまでは言い難いレンジャーズです。

先発投手陣が健康であればポテンシャルがある投手がいあるため、上手く噛み合えば地区優勝を狙えると予想されますが、故障者が出続ける状態であればワイルドカードも危うくなる可能性があります。

もう少しインパクトのある補強をしたいところですが、2年連続でシーズン中にトレードを連発したこともありプロスペクトの層が薄くなり、年俸総額も上限に近く予算も多くないため、それもままならないチーム事情があります。

先発ローテやブルペンにこれ以上故障者が増えるようであれば、かなり厳しくなるため、投手陣の健康状態が2017年を左右することが予想されるレンジャーズです。

そのためダルビッシュが健康であるか、そして質の高い多くのイニングを供給できるかどうかは、2017年のレンジャーズの成績を左右する大きなポイントの一つとなりそうです。

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