フィラデルフィア・フィリーズの2016-17シーズンオフの補強ポイントと来季の展望

Philadelphia Phillies Top Catch

2007年から2011年にかけて地区5連覇を果たし、ワールドシリーズ制覇も2008年に果たしたフィリーズですが、2012年に3位に沈んだ後は、4年連続で勝率5割を大きく割り込みました。

その後、ロースターを細かく入れ替えることで再びワールドシリーズ制覇を目指したものの機能せず、主力選手を放出する大規模な再建モードに踏み切ったフィリーズです。

その再建も道半ばとなっているフィリーズの2016-17シーズンオフの補強ポイントと来季の展望です。

スポンサードリンク

このページはMLB公式サイトの”Young starters key to Phils’ success in 2017″と”Inbox: Who will comprise Phils’ 2017 OF?”の記事をベースに情報を加えてまとめています。

年俸調停権有資格者:コディ・アッシー(OF)、エマニュエル・バリス(IF)、フレディ・ガルビス(SS)、ジーンマー・ゴメス(RP)、シーザー・ヘルナンデス(2B)、フランク・ハーマン(RP)、ジミー・パレデス(OF)

フリーエージェント:アンドレス・ブランコ(IF)、ピーター・ボージャス(OF)、A.J.エリス(C)、ジェレミー・ヘリクソン(SP)、デビッド・ヘルナンデス(RP)、ライアン・ハワード(1B)、チャーリー・モートン(RP)

先発ローテーション:アーロン・ノラ(111.1回:防御率4.78)、ジェラッド・エイックホフ(197.1回:防御率3.65)、ビンセント・ベラスケス(131.0回:防御率4.12)、ジェイク・トンプソン(53.2回:防御率5.70)、ザック・エフリン(63.1回:防御率5.54)、アレック・アシャー(27.2回:防御率2.28)、アダム・モーガン(113.1回:防御率6.04)、ベン・ライブリーら若い投手が先発のチャンスを与えられることに。ジェレミー・ヘリクソンのようなベテラン投手も1人は補強することに。

FAとなるジェレミー・ヘリクソンは189.0回で防御率3.71/12勝10敗/WHIP1.15という成績も、FA市場の先発投手の層が薄いこともあり、1年1720万ドルのクオリファイング・オファーを出すと予想されています。基本的にはヘリクソン拒否して複数年契約を他チームと結ぶと見られています。

ブルペン:ジーンマー・ゴメス(防御率4.85/37SV)が2016年はクローザーを務めるも来季は流動的。ジーンマー以外が務めることになれば、ヘクター・ネリス(80.1回:防御率2.58)、エドゥブレイ・ラモス(40.0回:防御率3.83)が次なる候補。
ブルペンの防御率は両リーグ最低となるもジョナサン・パペルボン、ケン・ジャイルズ、ジェイク・ディエクマンをトレードに出しているのでやむを得ない状態。それでもベテランのリリーフ投手を複数は獲得すると予想される。

捕手:キャメロン・ラップ(.252/.303/.447/16本塁打)が開幕時の正捕手に。ピート・マッカニン監督はバックアップの捕手はカルロス・ルイーズやAJエリスのようなベテランを好むが、獲得できなければ、捕手のトッププロスペクトであるホルヘ・アルファロをメジャー昇格させる可能性も。

一塁手:トミー・ジョゼフ(率.257/出.308/長.505/OPS.813/本塁打21/打点47)が最有力。ライアン・ハワードは2300万ドルのチームオプションが残るが、破棄して1000万ドルのバイアウトを支払うことが確実。

二塁手:シーザー・ヘルナンデスが最有力。打率.294/出塁率.371/長打率.393/OPS.764、17盗塁でリードオフマンの座をセンターのオデュベル・ヘレーラと競うことに。

遊撃手:フレディ・カルビスが最有力。監督、コーチからの評価も高い。ゴールドグラブ賞級の守備力に20本塁打を記録した長打力が魅力。ただ、打率.241、出塁率.274と粗さも目立つのでその点は改善が必要。

三塁手:マイケル・フランコが有力。初めてのフルシーズンで25本塁打、88打点を記録。ただ、粗さが目立ち打率255 /出塁率.306/長打率.427/OPS.733と、来季のさらなる成長が期待される選手。

外野手:
センターのオデュベル・ヘレーラは打率.286/出塁率.361/長打率.420で25盗塁とレギュラーとなるのが濃厚で、リードオフマンとしても期待される。外野の両翼に関しては流動的で、少なくとも打線に厚みを加えるベテランの外野手を加える予定。ただ、レギュラークラスか、今年のピーター・ボージャスのようなセミレギュラークラスかは未定。

スポンサーリンク

2012年には年俸総額が1億7700万ドルに膨れ上がりながらも主力選手の高齢化によるパフォーマンスが低下が見えはじめ、ファームも荒れ野のようになっていたのですが、当時のGMだったルーベン・アマロは頑なに「再建モード」を拒みました。

2014年にはポストシーズンを狙うためにAJバーネット、マーロン・バードらを獲得するなどの戦力補強を行った結果、年俸総額は1億7773万ドルとチーム史上最高額を記録しました。

しかし、その結果は73勝89敗での地区最下位でした。

それでも再建モードを拒むルーベン・アマロGMに業を煮やしたフィリーズの投資家たちから要請を受ける形で、GMとしてブルージェイズとフィリーズをワールドシリーズ制覇に導き、マリナーズを地区優勝に導いたパット・ギリック氏が編成に携わることになり、再建モードへの舵を切ることになりました。

コール・ハメルズ、ジョナサン・パペルボン、ジミー・ロリンズ、チェイス・アトリー、マーロン・バードら主力を次々と放出してプロスペクトを獲得して層が薄かったファームを充実させ、1億7700万ドルを越えていた年俸総額は2016年開幕時には8800万ドルまで削減することに成功しています。

若い選手が台頭し始めた2016年は71勝91敗という成績で、2015年の63勝99敗から勝ち星は増え、期待できる選手の層も厚くなってきました。

しかし、ナ・リーグ最下位の得点力、同12位の防御率となるなど、ポストシーズンを争うようなチームとなるまでは、まだまだ時間が必要なフィリーズです。

メジャーのレギュラークラスとして起用されている若手選手たちと、ファームのプロスペクトの育成が順調に進むことが、フィリーズの再建を加速させることになりますので、育成面でどれだけの成果をあげることができるか注目されます。

スポンサードリンク

よく読まれています

    

このページの先頭へ