デビッド・オルティスが埋め続けていた溝とは?レッドソックスの新リーダーに課せられる課題

長い期間にわたってボストン・レッドソックスのフィールド、並びにクラブハウスでのリーダーはデビッド・オルティスでした。

打者としての実力が素晴らしいことに加えて、人間的な温かさ、懐の深さ、包容力、そしてチームメイトを鼓舞するリーダーシップなどレッドソックスにとって正に大黒柱と呼ぶに相応しい選手でした。

2017年のレッドソックスはそのデビッド・オルティスを失ってシーズンを迎えることになります。

スポンサードリンク

デビッド・オルティスが去った後のレッドソックスのリーダーは?

レッドソックスの新たなリーダーになると目されているのが野手ではダスティン・ペドロイア、投手ではデビッド・プライス、リック・ポーセロなどです。

それらの選手は実力、実績に加えて、試合に望む姿勢、練習態度など若い選手の模範となるに相応しい人物と考えられています。

そのためそれらの複数の選手がチームを引っ張ることが期待されるのですが、ハンリー・ラミレスやザンダー・ボガーツなどに託されることになる重要な役割があることを地元メディアのひとつであるプロビデンスジャーナルのBrian MacPherson氏が指摘しています。

The Red Sox had that guy for 15 years in Ortiz, a room-dominating personality who could connect with every player on the roster no matter his country of origin.
(中略)
A native Spanish speaker, Ortiz spoke such fluent English he could connect with Mookie Betts and Jackie Bradley Jr. as easily as he could Sandy Leon and Eduardo Rodriguez.
(中略)
But Ortiz could bring an entire team together, regardless of language. He had bear hugs and laughs for teammates from Venezuela as well as Virginia. He ensured that card games in the clubhouse didn’t serve as exercises in self-segregation.

引用元:With David Ortiz gone, other Red Sox leaders must bridge cultural divide

「デビッド・オルティスは国籍、人種などの垣根を越えてロースターにいるすべての選手と関係を結び、15年間にわたりクラブハウスに良い雰囲気をもたらしていた」ことが伝えられています。

さらにスペイン語を母国語でありながら、流暢な英語を操ることができるため、スペイン語圏のサンディ・レオンやエドゥアルド・ロドリゲスだけでなく、ムーキー・ベッツやジャッキー・ブラッドリー・ジュニアのようなアメリカ出身の若い選手とも関係を持つことができ、メジャーへ昇格した選手の指南役の役割を果たしてきました。

実際に「ベネズエラから来た選手にも、バージニアから来た選手にも笑顔で接し、ハグをするなどしていたし、クラブハウスで選手がやっているカードゲームが人種による差別などに発展しないように気を配っていた」とBrian MacPherson氏は述べています。

デビッド・オルティスは英語とスペイン語を操れるということに加えて、器の大きい、懐の深い人間性ゆえに、チームを一つにする上で大きな役割を果たしていました。

スポンサーリンク

新しいレッドソックスはチームとしての一体感を出せるかも焦点に

デビッド・オルティスが引退したことによって生じた穴として、真っ先に注目されるのは攻撃面ですが、「優れたリーダーを失った」ことも忘れることができません。

勝利するためにチームメイトを鼓舞するだけでなく、選手同士が気持ちよくプレーできるようにクラブハウスの雰囲気を良くすること、さらに英語圏、スペイン語圏の両方の若い選手がメジャーにスムーズにアジャストできるように、ガイド役としての役割を果たしていたデビッド・オルティスです。

先にレッドソックスのリーダーとして期待される選手として名前があがったダスティン・ペドロイア、デビッド・プライス、リック・ポーセロらはいずれも英語圏、アメリカ出身の選手です。

それらの選手は素晴らしい人物ではあるものの、文化の違いや言語の違いを埋める役割を果たす人物がクラブハウスに必要だとBrian MacPherson氏は指摘し、その面で期待されるのはハンリー・ラミレスとザンダー・ボガーツの2人だと述べています。

With Ortiz gone, that task is more likely to fall to Ramirez and Xander Bogaerts than Pedroia or Porcello. Those players’ ability to speak multiple languages — Bogaerts, a native of Aruba, can speak four — allows them to bridge gaps in understanding the way Ortiz could.

ハンリー・ラミレスは英語とスペイン語を操ることができ、ボガーツに至っては四カ国ごとを操ることができるので、英語圏の選手と、英語圏以外の選手の溝を埋める役割が期待されるとのことです。

ハンリー・ラミレスはメジャーに来て苦労したことが、スペイン語で質問できるガイド役がいなかったことで、元々はレッドソックスのファームにいたこともあり、移籍後もデビッド・オルティスを頼りにしていたそうです。

言語と文化の違いにアジャストしながら、世界最高峰の舞台で結果を残せるようになることは簡単なことではなく、ガイド役がいることは重要なのですが、レッドソックスではデビッド・オルティスがその役割を果たし続けてきたことになります。

2013年のワールドシリーズ制覇の時にデビッド・オルティスが、クローザーとして試合を締めくくった上原浩治を肩に担ぎ上げるシーンが、たびたび報道されました。

そのことに象徴されてるように日本語を喋ることができなくても、デビッド・オルティスは日本人選手と良い関係を築いていました。

この記事では英語圏、スペイン語圏ということがメイントピックとなっていますが、国籍、人種関係なく選手と交わり、チームを一つにまとめることができる選手を失ったことはレッドソックスにとって、かなり大きな痛手です。

さらに今後注目されるのはリーダーシップをとる選手が必要なことに加えて、監督のジョン・ファレルがチームを指揮する上で、オルティスが補っていた部分をしっかりと果たせるかどうかというところです。

デビッド・オルティスが抜けた打線の穴を埋めることに関心が集まりがちですが、チームとしての一体感をもたらすことのできるリーダーとしての穴も埋めることができるか注目したい2017年のレッドソックスです。

スポンサードリンク

よく読まれています

    

このページの先頭へ