ナショナルズがドゥーリトルとマドソンを獲得!それでもブルペン補強は継続か?

Washington Nationals Top Catch

ナ・リーグ東地区を独走し、地区優勝はほぼ確実と言える状態となったナショナルズにとって、トレード期限前に必要なことは、ポストシーズンを勝ち抜けるロースターにしていくこととなります。

その最大の補強ポイントだったブルペンに、アスレチックスからショーン・ドゥリトルとライアン・マドソンを獲得して加えました。

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7月15日のレッズ戦では10-0でリードしながら、終盤の3イニングで7点を奪われるなど、あの手この手を試すもののナショナルズのブルペンは改善しませんでした。その結果、リリーフ陣の防御率は5.34にまで落ち、見過ごすことができないレベルに達してしまいました。

その直後にナショナルズは今季の序盤はクローザーを務めたブレイク・トレイネンを軸に、2016年ドラフト3巡目全体94番目のヘスス・ルザルド、2016年ドラフト2巡目全体58番目のシェルドン・ヌースの3人をパッケージにして、トレード補強に成功しました。ヘスス・ルザルドとシェルドン・ヌースはともに主要媒体のプロスペクトランクのトップ100に入るような選手ではありませんが、ナショナルズのチーム内ではトップ10に入るとの評価を得ていました。

小さくはないものの、痛みは最小限にとどめながら補強に成功したと考えられます。

ショーン・ドゥーリトルは肩の問題で離脱していたため、23試合21回1/3の登板にとどまりますが、防御率3.38、3セーブ、奪三振31、WHIP0.66と結果を残しています。奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)に関しては13.08と非常に高い数字を記録し、特に左打者に圧倒的な強さを見せていて、今季は23人の左打者と対戦して奪三振12、被打率.000という成績です。

36歳のライアン・マドソンは40試合39回1/3を投げて防御率2.06、1セーブ、奪三振39、WHIP0.79と、こちらも素晴らしい数字を残しています。また奪三振率は8.92と十分な数字で、与四球率は1.37と安定しています。

この2人の年俸はドゥーリトルが263万ドル、マドソンが766万ドルのため、その残る500万ドル程度をナショナルズが負担することにはなります。トレード成立前の時点で「ぜいたく税の計算上の年俸総額」が1億9259万ドルに達していましたので、補強により1億9500万ドルの基準を超過することが濃厚です。

ですが、試合の終盤に大きい不安を抱えるナショナルズにとっては必要な投資と考えられます。

この補強によりブルペンがグレードアップする可能性が高いのですが、それでもポストシーズンを勝ち抜くには不十分だと、ESPNのシニアライターであるエディー・マッツ(Eddie Matz)氏は指摘しています。

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ショーン・ドゥーリトルとライアン・マドソンともにクローザーの経験があるにも関わらず、オークランドでその役割を担っていなかったのは、それなりの理由があるからだとエディー・マッツ氏は指摘ます。

Last year, despite saving 30 games, Madson posted a 3.62 ERA and a 1.29 WHIP, neither of which screams “shutdown reliever.” In related news, he blew seven save opportunities, tied for second most in the American League. Since returning to the majors in 2015, his ERA in the ninth inning (3.43) is more than a run higher than it is in the seventh and eighth (2.26). As for Doolittle, he’s so dominant against lefties that it’s hard to envision Baker reserving him exclusively for ninth-inning use when there’s sure to be tough lefty hitters who need to be retired in earlier innings.

ライアン・マドソンは30セーブを上げたものの防御率3.62、WHIP1.29で、セーブ失敗数はア・リーグ最多となるなど「相手を完全に封じ込めるクローザー」ではありませんでした。またマドソン2015年のメジャー復帰後のイニング別の成績では、7回と8回の防御率が2.26であるのに対して、9回は3.43と明らかに数字が落ちています。

ドゥーリトルに関しては左打者に圧倒的に強いことを考えると、緊迫した場面で強打の左打者を封じる際のカードとしてベイカー監督が起用したいはずで、9回に固定するとは考えにくいものがあるとエディー・マッツ氏は今後の起用法を予想します。

そのため今回の補強では、困ったときに無条件に任せることができる圧倒的なクローザーは不在なままで、そこを解決することなしにはポストシーズンを勝ち抜くのは難しいので、さらなる補強が必要になるだろうと今後を展望しています。

具体的には32回1/3で防御率2.78、奪三振率12.8、与四球率3.1のデビッド・ロバートソンが最適な補強候補で、ナショナルズが必要とする予想を兼ね備えた存在です。ですが、今季の年俸が1200万ドル、来季が1300万ドルと安くないことがネックとなってきます。

すでに何度が報道されているクローザーでは、年俸が655万ドルとまだ許容範囲で、来季も契約が残るマーリンズのA.J.ラモスがいます。ぜいたく税の問題がチラついてきている現在のナショナルズにとってはリーズナブルではあります。ただ、今季は34回1/3で防御率4.19、WHIP1.31と不安定で、ナショナルズが期待するクオリティを9回にもたらしてくれるかは不透明です。

どちらにしても、圧倒的なクローザーを必要としている状況が大きく改善されたとは言えませんので、残り2週間でのさらなる補強が注目されます。

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