ヤンキースで光るマット・ホリデーの存在感!若い選手の指南役・教育係として高評価

New York Yankees Top Catch

ニューヨーク・ヤンキースのフロント陣は”Rebuild(再建)”という言葉は強固にはねつけて、”Transition(移行)”と現在のチームを表現しています。

その背景には上手く噛み合えば優勝、ポストシーズンに届く戦力だと考えていることと同時に、チケットセールスの急激な落ち込みを避けたいというビジネス面への配慮もあります。

そのヤンキースにとって起用している若い選手がメジャーレベルで成功できるかどうかが、これから数年先までのチームを占う上で重要になっています。

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ベテラン勢の活躍によりシーズンを上手く踏み出したヤンキース

ゲーリー・サンチェスは前腕を痛めてしまい、復帰が5月にずれ込むことになり、グレッグ・バードは打率.138/出塁率.265/長打率.310/OPS.575と苦しんでいますが、アーロン・ヒックス、アーロン・ジャッジなどは、希望を感じさせる活躍を見せています。

アーロン・ヒックスはチームトップタイとなる3本塁打、8打点に加えて、打率.318/出塁率.484/長打率.773/OPS1.257、アーロン・ジャッジは同じくチームトップタイの3本塁打、8打点、打率.250/出塁率.341/長打率.583/OPS.925と、希望を感じさせる結果を残し始めています。

ただ、現在ヤンキースが開幕直後の1勝4敗から7連勝を果たして浮上できたのは、ベテランの活躍によるところが大きいのは否定し難いところです。

スターリン・カストロが打率.333/出塁率.360/長打率.479/OPS.839、2本塁打。チェイス・ヘッドリーが打率.410/出塁率.531/長打率.615/OPS1.146、2本塁打。ジャコビー・エルズベリーが打率.310/出塁率.356/長打率.429/OPS.784、1本塁打、4盗塁。

そして新戦力のマット・ホリデーが打率.242/出塁率.419/長打率.394/OPS.813と、若い選手以上にベテランの貢献度が高いシーズン序盤です。

ここ数年低迷が続いていたエルズベリーとヘッドリーが、どこまで今の状態をキープできるのかについては疑問が残りますが、ベテラン勢の活躍が、若い選手に過剰な負担がかかる事態を避けながら、チームが良い位置をキープすることに大きな助けとなっています。

しかし、ヤンキースにとって今年のポストシーズン進出と同等以上に重要な課題は、数年先にチームを牽引してくれる若いコアプレイヤーを育成することです。これができなければ、ベテランの活躍でポストシーズンに進んだとしても未来は明るくはならないためです。

若い選手の飛躍が今季の重要なポイントなのですが、それらの選手の指南役、教育係としてマット・ホリデーの果たす役割が大きく、首脳陣やフロントからも信頼を得ていることが報じられています。

ヤンキースのトッププロスペクトの一人で、今季途中にはメジャーに昇格すると見込まれるクリント・フレイジャーは、マット・ホリデーについて以下のように話していると、ESPNのAndrew Marchand氏は伝えています。

“Matt Holliday is a very intimidating guy at first,” Yankees top outfield prospect Clint Frazier said. “To me, I thought he was this monster that I didn’t know how to approach, but when I finally did approach him, he is probably the best guy I’ve met in baseball. He is the nicest guy. He has a lot to offer about [how] to go about your business on the field and how to go about it after the game and how to handle things at home. He is someone I want to emulate, to be like him on and off the field.”

「最初は威圧感を感じ、どうやって近づいたら良いかわからないモンスターのような存在だったが、近づいて見ると、マット・ヒューズは野球人生で出会った中で最も素晴らしい男かもしれない。」と話し、さらに「フィールドでどうするかはもちろんのこと、それが試合が終わった後にどうするか、そして家に帰ってからどうするかについても、たくさんのことを教えてくれた。彼は私が手本にしたい人物で、フィールドの内外で彼のようになりたい。」と、クリント・フレイジャーは、マット・ホリデーを称賛しています。

さらにシーズン序盤から活躍しているアーロン・ヒックスは以下のように話しています。

“He is such [an] approachable guy,” Hicks said. “It makes it easier that whatever question you ask him, it is going to be something useful. It is kind of cool to talk to him about that because he has had such success.”

「彼はとても近づきやすい男なので、色んなことについて彼に質問がしやすく、それがとても役に立っている。彼は多くの成功をおさめているので、彼に尋ねることはとても素晴らしいことだ。」とアーロン・ヒックスは話しています。

マット・ホリデーの果たす役割は数字だけでは測れないものに

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マット・ホリデー自身はそんなに多くの言葉を自ら話すタイプではないようですが、口を開く時には、耳を傾けたくなるよう内容と雰囲気を醸し出すため、すぐにサバシア、ガードナーらとともにクラブハウスのリーダーになったと伝えられています。

彼が若い選手の面倒を見るのは、メジャーに昇格したロッキーズ時代にマーク・スウィーニーといった選手が、やるべきこと、やってはいけないことなどを教えてくれるなど、面倒を見てもらった経験があることが大きく、カージナルス時代にもマット・カーペンターらがメジャーでステップアップすることも手助けしていることをESPNのAndrew Marchand氏は伝えています。

これまで常勝球団となったカージナルスで果たしてきた役割と同様に、ヤンキースでも若い選手がメジャーで活躍できるように、指南役、教育係として存在感を発揮しているマット・ホリデーです。ホリデー本人は以下のように話しています。

“People are going to be watching how they handle adversity, how they handle failure, how they handle success, how they handle the media, how they handle the pressure of playing [in] New York,” Holliday said. “People are watching to see how they handle those things. Playing a long time, you have to be able to handle those things the right way, then go out and let your talent shine on the field, have a short memory — good or bad. Your teammates are looking to see you grind and fight, battle and compete, do things to help the team win games.”

「選手が困難にどのように立ち向かい、どのように失敗を乗り越え、どのように成功やメディアに対応するか、ニューヨークでプレーすることのプレッシャーをどのように扱うかを、人々は見ている。」「人々は選手がそれらのものをどのように扱うかについて見つめている。もし長くプレーをし続けたいのであれば、それらのものを正しく扱う必要がある。その上でフィールドに出て、自分の才能を輝かせ、良いことも悪いことも、すぐに忘れる。チームメイトは練磨し、戦い、争い、競うあなたを見ている。そしてチームが試合に勝つために必要なことをやるんだ」というような内容をホリデーは話しています。

カージナルスが契約更新のオプションを行使しないことを明らかにするに際し、わざわざ声明を出して送り出したのも納得できる人間性の素晴らしさを感じさせます。

若い選手の育成には痛みが伴うものですが、それを誤って扱ったことによって、評価されていた才能が発揮できず、メジャーで開花できないまま終わることが多くあります。

メジャーに昇格してくる若い選手たちにとって、メジャーで長い期間にわたり活躍するためのメンタリティや姿勢を教えてくれるリーダーシップのある選手がいることは大きな意味のあることです。

選手個人としてだけでなく、チームの一員としても成功をおさめてきたマット・ホリデーのような人物から、メジャーで活躍するための姿勢や考え方を教えられた若い選手が多く育てば、クラブハウスに良いカルチャーが定着していきます。

シーズン開幕当初の時点で、ニューヨークメディアの中には早々にマット・ホリデーがよほど酷いシーズンを過ごさない限り、ヤンキースは来季も契約する可能性が高いと予想するものがありました。その理由として「フロント、現場の首脳陣がマット・ホリデーのリーダーシップ高く評価しているから」という内容が記されていました。

打撃成績の数字以上に、ニューヨーク・ヤンキースの中でマット・ホリデーの果たしている役割は大きいと言えそうです。

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