マーリンズの大規模な再建モードは不可避か・・・FOXスポーツ米大物記者がチームの解体を提言

マイアミ・マーリンズは、エースのホセ・フェルナンデスを事故で失ってしまいました。

大きな柱を失ったマーリンズは、その穴を埋めるべく、ダイヤモンドバックスのシェルビー・ミラーらの獲得に動きましたが結実せず、田澤純一、ブラッド・ジーグラーらリリーフ投手を獲得して補うこととなりました。

ただ、それが機能せず低迷しています。

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マイアミ・マーリンズは現地5月16日の試合前の時点で14勝23敗と低迷し、地区首位のナショナルズには10ゲーム差、ワイルドカードにも6.5ゲーム差となっています。

そのようなマリナーズの現状を受けて、FOXスポーツの大物記者ケン・ローゼンタール氏が「例え売却されて新しいオーナーになったとしても、チームを解体する必要がある」と再建モードへの移行を提言しています。

Often when a team is sold, the new owner’s promise of a better day includes a pledge to increase payroll.

Whoever buys the Marlins should do just the opposite – shed big contracts, trade for prospects, stop trying to apply Band-Aids when a major overhaul is warranted.

Such a strategy would be a difficult sell for a fan base embittered by past teardowns under Wayne Huizenga and Jeffrey Loria. But what is there to lose?

『しばしば、チームが売却された時には、新しいオーナーは年俸総額を増やして補強を行うことを約束する。誰がマーリンズを買収したとしても、それと反対のことをやるべきだ。総点検されることた当然の状況下では、大型契約の選手を放出して、プロスペクトを獲得し、バンドエイドを貼るような応急措置を試みるのをやめるべきだ。このような戦略はウェイン・ハイゼンガ―、ジェフリー・ロリアといったオーナーたちのファイヤーセールで苦い思いをしているファンを、このような戦略で納得させることは難しいだろう。しかし、やったとして何を失うのか?』

新しいオーナーはファンに新しい希望を与えるために、資金を積極的に使ってチームを強くすることを約束するというのが一般的なのですが、マーリンズの現状を考えれば、失うものはないので、その逆のことをするべきだとケン・ローゼンタール記者は提言しています。

その記事の中で様々な問題が指摘されているのですが、その要約は以下のとおりとなっています。

  1. 大型契約を多く抱えている

    ジャンカルロ・スタントンに対して2018年から2028年で2億9500万ドル。チェン・ウェインに2018年から2020年の5200万ドル、マーティン・プラドに2018年-2019年で2850万ドル、ディー・ゴードンに2018年から2020年で3800万ドル。すでに来季の契約として8人の選手に9530万ドルの支払い義務があるが、ポストシーズンを本気で狙うなら1億5000万ドル程度に増やす必要がある。

  2. ファームシステムがMLBでワースト 

    2017年シーズン開幕前の時点で、ベースボール・アメリカがマーリンズのファームシステムをMLBで最下位にランクするなど、極めて層が薄い。

  3. 先発ローテーションが壊滅的な状況

    ホセ・フェルナンデスを失った先発ローテは壊滅的な状況で、チェン・ウェインは2回目のトミージョン手術になる可能性が高い。しかもファームに期待できる投手が乏しい。

  4. 再建モードの2チームよりも成績が低迷 

    同地区にはブレーブスとフィリーズという大規模な再建モードに移行した2チームがいるにも関わらず地区最下位に沈んでいて、ここ19試合で15敗している。

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複数年契約を結んでいる選手たちが故障が多く、健康であっても低調なのが大きな痛手となっています。

先発ローテの防御率は4.63と悪い上に、頭数を揃えることにも苦労するような状態となっています。

2018年からの3年5200万ドルの契約が残っているチェン・ウェインは、昨年夏に左肘の靭帯が部分断裂していることが明らかになっています。

そして今年は、肘に痛みを訴えて故障者リストに入り、復帰に向けたリハビリ中にも再び痛みを感じる状態となり、トミー・ジョン手術を受ける可能性が高まっています。

以前にもトミー・ジョン手術を受けたことがあるのですが、2回目の手術は復帰できてもパフォーマンスが低下するケースが多いことも指摘されていますので、選手生命の岐路に立たされている状況です。

また仮に復帰できたとしても、今季は絶望となり、来季の終盤に復帰できればベストというシナリオになりますので、マーリンズの戦力編成をより厳しいものとしてしまいます。

マーティン・プラドは、すでに2度の故障者リストに入っていて37試合中17試合にしか出場できていません。しかし、35歳となる2019年まで2年2850万ドルが残っています。

アレックス・ゴードンはPED(パフォーマンス向上薬)の問題で出場停止を受けた後の成績は冴えないもので、復帰後はOPS.636となっていますが、2020年までの3800万ドルが残っています。

ジャンカルロ・スタントンはこの2年連続で27本塁打、OPSは.952、.815と悪くはなく、今季も37試合で11本塁打、OPS.863と結果を残しています。

ただ、今季の年俸は1450万ドルですが、来季は2500万ドルに跳ね上がり、その後も上昇し2021年には2900万ドル、2023年には3200万ドルに達します。

すでにマーリンズは毎年、損失が出ている状態で、オーナーのジェフリー・ロリアが私財から補填している状態だとYAHOO!SPORTSのジェフ・パッサン氏は伝えています。

これらのことを総合すると、「年俸総額をこれ以上増やすのは難しく、トレードの交換要員にしたり、メジャーで戦力になったりするプロスペクトも乏しく、さらにメジャーレベルで故障者が続出し機能せずにチームは低迷している」という状態に陥っていることになります。

以前にもマーリンズのロースターがイビツになっていることを紹介しました。

【関連記事】マーリンズのロースターはMLBで最もイビツ?露呈した根深い選手層の問題

普通に考えれば再建モードを選択をせざるを得ないチーム状況のマーリンズです。

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