マリナーズが2016年にポストシーズンを逃した理由?トレード補強による大幅な改善が期待

Seattle Mariners Top Catch

2016年のシアトル・マリナーズは惜しいところまでいきながらも、15年連続でポストシーズン進出を終わらせることができませんでした。

地区では2位となったものの、独走したレンジャーズに9ゲーム差をつけられるなど優勝には全く手が届きませんでしたが、86勝76敗でワイルドカードまでは3ゲーム差とあと一息のところまでこぎつけました。

フェリックス・ヘルナンデスの長期離脱や不振など様々な要素が影響を与えたのですが、最後にわずかに及ばなかったチーム全体での原因の一つが「走塁」だと考えられています。

スポンサードリンク

キャンプで走塁面の改善に取り組むマリナーズ

春のキャンプでマリナーズは走塁面の改善に力を入れて取り組んでいることを地元メディアの一つであるタコマニューストリビューンが伝えています。

では、なぜ力を入れているのかということについてボブ・ダットン氏が以下のような数字を列挙して説明しています。

Simply put, the Mariners were atrocious last season in running the bases, ranking 26th among the 30 clubs (for example) in Fangraphs.com’s all-encompassing baserunning stat (BsR) at minus-12.5 runs below average.

It’s no stretch to suggest poor baserunning last year prevented the Mariners from ending a 15-year postseason drought. This is a club that lost 30 one-run games and wasn’t eliminated from postseason contention until the next-to-last day.

引用元:Mariners recognize need to improve last season’s dreadful baserunning

Base Running (BsR) というFangraphsが集計している走塁に関する指標で、マリナーズはMLB30球団中26位と下位にランクされ、平均よりも-12.5と大きくマイナスでした。

そのことをダットン氏は伝えた上で、「走塁面での問題が2001年以来のポストシーズン進出を妨げだと言っても言い過ぎではない。というのも1点差ゲームで30敗しているにも関わらず、シーズン最終戦の前日までポストシーズンの可能性があったからだ」と述べています。

マリナーズは接戦に強いとは言えず1点差ゲームで30敗を喫していたのですが、走塁面でメジャーリーグ全体の平均レベルにあればその中の幾つかを勝利にかえることが出来たと考えられ、それだけでポストシーズンに手が届いてた可能性があります。

このタコマニューストリビューンの記事では走塁に焦点が当てられているのですが、2016年のマリナーズは守備面でもメジャーリーグ平均を大きく下回っていました。

スポンサーリンク

トレードによる補強で守備と走塁の大幅な改善が期待

マリナーズのチーム全体での守備防御点(DRS)は-22で30チーム中22位、アルティメット・ゾーン・レイティング(UZR)は-24.9で同23位となるなど、守備面でもメジャーの平均レベルを大きく下回っていました。

ジェリー・ディポトGM体制になってから外野の広いセーフコフィールドに合った、運動能力と走力が高い、守備力とスピードに優れる選手を中心とするロースターに編成が重視されることになりました。

2016年の数字はまだ決して良いとは言えないものなのですが、2015年はアルティメット・ゾーン・レイティング(UZR)が-29.6で26位、守備防御点(DRS)が-60で29位となっていましたので、ディポトGMのトレードなどによるロースターの組み換えは一定の成果が現れていました。

しかし、メジャーリーグの平均を大きく下回るレベルにどまっていましたので、まだまだ完全には改善されたとも言えませんでした。

広いセーフコフィールドを本拠地としながら守備と走塁の両面でこれだけメジャー平均を大きく下回ってしまえば、1点差という接戦に弱くなるのは当然のことです。

このような走塁と守備の問題がポストシーズンを逃した主要な原因だと考えていたジェリー・ディポトGMは、それを改善するためにトレードでの補強に動きました。

そのテコ入れの目玉となっていたのがショートを守る予定のジーン・セグラ、レフトとセンターがメインになる予定のジャロッド・ダイソン、ライトを守る予定のミッチ・ハニガーの3人です。

ジーン・セグラは走塁の指標であるBase Running (BsR)が+5.1、ショートとしての守備防御点(DRS)がプラスマイナスゼロ、アルティメット・ゾーン・レイティング(UZR)が-1.5となっています。

ジャロッド・ダイソンはBase Running (BsR)が+5.4、守備防御点(DRS)が+19、アルティメット・ゾーン・レイティング(UZR)が+16.7、ミッチ・ハニガーはBase Running (BsR)が-0.4、守備防御点(DRS)が+1、アルティメット・ゾーン・レイティング(UZR)が+5.5となっています。

ジーン・セグラは抜群に守備が上手いとは言えないものの、昨年119試合でショートを守ったケーテル・マルテはアルティメット・ゾーン・レイティング(UZR)が-10.3でした。

レフトは青木宣親のアルティメット・ゾーン・レイティング(UZR)が-4.0、セス・スミスが同-6.3、ライトはフランクリン・グティエレスが同-5.5 、ネルソン・クルーズが同-2.0、セス・スミスが同-1.6と主力クラスが軒並みマイナスでした。

そのポジションをジャロッド・ダイソンとミッチ・ハニガーが埋めてくれれば、守備面で大きなグレードアップが期待できます。

またBase Running (BsR)が-2.4のセス・スミス、-2.7のアダム・リンド、-4.6の李大浩という走塁面でマイナスだった選手もチームを去っていることも、マリナーズ全体の走塁面での改善にはプラスとなります。

セグラ、ハニガー、ダイソンの3人を獲得するためにタイファン・ウォーカー、ネイト・カーンズら先発ローテ投手を失いましたので代償は小さくありませんでした。

ですが、別のトレードでヨバニ・ガヤルド、ドリュー・スマイリーという、よりメジャーでの経験と実績のある投手を獲得することで、先発ローテの4番手と5番手を組み替えることができています。

ファームの選手層は褒められたものではありませんが、メジャーレベルでの十分に期待できそうな2017年のマリナーズです。

スポンサードリンク

よく読まれています

    

このページの先頭へ