マリナーズのシーズンオフの補強と2017年の構想は?MLB公式サイトの番記者が分析

Seattle Mariners Top Catch

シアトル・マリナーズは幾度もポストシーズン争いから脱落しそうになりながらも踏みとどまり続けましたが、最後の最後に勝つべき試合を落としてしまいました。

これで現在のMLBで最もポストシーズンから離れたチームであること継続されることになったのですが、昨シーズンオフからのジェリー・ディポトGMのトレードなどの補強により明るい材料も増えています。

そのシアトル・マリナーズのシーズンオフの補強ポイント、2017年の構想についてMLB公式サイトでまりじナーズの番記者を務めるグレッグ・ジョンズ(Greg Johns)が予想、分析しています。

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グレッグ・ジョンズの”Strong core simplifies offseason agenda”というタイトルの記事によるポジション別のシーズンオフの補強ポイントと来季の構想の内容の要約は以下のとおりとなっています。

年俸調停権有資格者:レオニス・マーティン(CF)、ビダル・ヌーニョ(RP)、ジェームズ・パクストン(SP)、エバン・スクリブナー(RP)、ヘスス・スクレ(C)、ニック・ビンセント(RP)、タイファン・ウォーカー(SP)、トム・ウィルヘルムセン(RP)、

フリーエージェント(FA):フランクリン・グティエレス、アダム・リンド、ドリュー・ストーレン、青木宣親、セス・スミス(700万ドルのチームオプション)、クリス・アイアネッタ(425万ドルのチームオプション)

先発ローテーション:フェリックス・ヘルナンデス(2019年まで)、岩隈久志(2017年契約自動更新)、ジェームズ・パクストン、タイファン・ウォーカー、アリエル・ミランダ(いずれも最低4年はチームがコントロール)

この5人に加えて、今季開幕時には先発ローテに入っていたネイサン・カーンズが一角を争うことに。フェリックス・ヘルナンデスは以前のような圧倒的な力はないが、パクストン、ウォーカーの2人はNO.2スタータークラスの投手になれるポテンシャルがあるので、そこに期待がかかる。

ブルペン:エドウィン・ディアス、スティーブ・シシェック(2017年まで)、トム・ウィルヘルムセン、ビダル・ヌーニョ、ニック・ビンセント、エバン・スクリブナー、シーズン中に獲得したアルキメデス・カミネロ、パット・デンディッテはいずれもチームがコントロールできる選手。

エドウィン・ディアスの台頭は数年先に渡る構想においても大きい。今季貢献した投手ではストーレン以外は来季もチームがコントロールできるが、ウィルヘルムセンとスクリブナーには契約を提示しないかもしれない。肩の手術を受けたトニー・ザックは来季には戦力になる見込み。

ブルペンのアップグレードは模索するだろうが、先発ローテの補強には積極的に動くことはないだろう。

捕手:メジャー再昇格後のような安定感のある打撃はなくなったが長打力と守備面での評価は高く正捕手になる見込み。アイアネッタのオプションは行使せずに、他のベテラン捕手を探す可能性が高い。ヘスス・スクレはチームの層を厚くする役割が期待される。

一塁手:マイク・モンゴメリーを放出して獲得したダン・ボーゲルバッハは守備面での課題があり、9月の打撃はイマイチだったが、チャンスを多く与えることでマリナーズの長期的な正一塁手になれる可能性がある。ただ、この部分の層を厚くするベテランの補強にジェリー・ディポトGMは動くだろう。ただ、正一塁手クラスなのか、ボーゲルバッハをサポートするレベルなのかは注目点。

二塁手:7年1億6800万円が残るロビンソン・カノはキャリア終盤は一塁に移ることになるが、33歳となる来季もここを守ることになるだろう。

遊撃手:ケーテル・マルテが2015年のルーキーイヤーのような活躍を見せることができなかったので、ディポトGMはこのポジションの補強を模索するだろう。シーズン中にトレード獲得に動いたレッズのザック・コザートは引き続きターゲットかもしれない。ディポトGMはクリエイティブにロースターを作り上げるので注目したいポジション。

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三塁手:5年の契約が残るカイル・シーガーが来季も守る。来季は年俸調停最終年にあたることもあり1050万ドルと年俸は高くなる。カノとクルーズの陰に隠れたが素晴らしいシーズンを送り、打線では5番打者として得点源になった。

外野手:遊撃と一塁に並ぶ補強ポイント。レオニス・マーティンはセンターでレギュラーとなることが間違いないが、外野の両翼は流動的。
セス・スミスの1年700万ドルのオプションはリーズナブルなので行使する可能性が高い。しかしプラトーンを組める選手が必要なので、フランクリン・グティエレスを再び引き戻すか注目される。青木宣親はシーズン終盤に良い働きを見せたが、フリーエージェントとなる。シーズン中に獲得したベン・ギャメルがいるが守備要員で、ギジェルモ・エレディアと併用された。ともに打撃面での貢献度は低かったが、ギャメルの運動能力はディポトGMが評価するポイントで、エレディアのポテンシャルも高く評価されている。注目されるのはマリナーズのファームで2番手の評価を受けているプロスペクトのタイラー・オニール

指名打者:ネルソン・クルーズは外野手としての役割はさらに減り、指名打者を打つことが更に増えるだろう。

このグレッグ・ジョンズの予想では青木宣親はマリナーズの構想の中で優先順位が高いとは言えないようです。

打撃面では打率.283/出塁率.349/長打率.388/OPS.738と、これまでのMLBの平均値と同様の数字になりました。

しかし、盗塁は16回試みて7回成功にとどまり、成功率は43.75%となっています。

守備ではDSR(守備防御点)が-4、UZR(アルティメット・ゾーン・レイティング)は-4.4、UZRを150試合に換算したUZR/150は-6.8と、いずれもメジャーの平均的な選手よりも悪い数字となっています。

肩の強さや守備範囲に関するスタッツも良くないため、守備力と走力を重視するジェリー・ディポトGMがオプションの600万ドルの価値を見出すかは不透明です。

フランクリン・グティエレスが150万ドルだったことを考えると、設定が高すぎるともいえるので、オプションではなく、FAとしての交渉を選ぶ可能性もありそうです。

マリナーズのロースターは徐々に若返りが図られ、なおかつ選手の質も向上しつつあります。

限られた予算と乏しいファームの人材でありながら、チームの血の入れ替えを行いながら2016年だけでなく、2017年以降も戦えるチームに変えつつあるジェリー・ディポトGMの手腕は評価されます。

昨シーズンオフほどにはアクティブに動かない方針とされるディポトGMですが、チャンスがあればそれは逃さない人物のため、やはりシーズンオフの動きは興味深いものとなりそうです。

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