年俸調停の公聴会でヤンキースが攻撃した「デリン・ベタンセスの問題・課題」とは?

New York Yankees Top Catch

年俸調停の公聴会にまでもつれ込むこととなったデリン・ベタンセスの2017年の契約ですが、ヤンキース側の勝利となりました。

ベタンセス側は500万ドルを要求し、ヤンキース側は300万ドルの提示を譲らなかったわけですが、結果はヤンキースの主張した300万ドルで落ち着くことになりました。

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年俸調停のプロセスは選手の心に傷を残すことも

年俸調停のプロセスが終わり、来季の契約は確定したのですが、その後、ヤンキースの球団社長であるランディー・リーバインが地元メディアとのコンファレンスコールでベタンセスの代理人を痛烈に批判し、それを受けて代理人であるジム・マレーも反撃するなど、すぐには収束しませんでした。

さらにはベタンセス本人もこの年俸調停の結果に不満を持っていることを公に表明したり、回を跨いでの登板などを拒否する可能性もほのめかしたり、選手会がランディー・リーバインを非難する声明を出したりするなど、かなりのしこりが残るかたちでの決着となってしまいました。

年俸調停のプロセスは、デリン・ベタンセスに限らず選手にとって小さくない傷が残ることが多いようです。

というのも公聴会のプロセスにおいて、所属チームからは「必要だ」「評価している」と言われる一方で、要求額を受け入れらない根拠となる「選手の課題や問題点」を列挙されてしまうためです。

デリン・ベタンセスとヤンキースの公聴会で勝利していますので、当然のことながら「デリン・ベタンセスの年俸が500万ドルではなく、200万ドル安い300万ドルが適正である」という根拠を列挙していますので、ベタンセスにとってショックな内容があったであろうことは想像にかたくありません。

そうなると気になるのが、「ヤンキースがどのようなデリン・ベタンセスの問題点や課題を指摘して勝利したのか」ということです。

そのことについて地元メディアの一つであるニュージャージー・ドットコムのBrendan Kuty氏が関係者から匿名という条件で入手した情報として記事にしています。

ヤンキースが公聴会のプロセスで指摘したデリン・ベタンセスの問題

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Brendan Kuty氏はInside the Yankees’ attack on Dellin Betancesという記事において、以下の4つのポイントをヤンキースは主張したと伝えています。

  • ベタンセスはクローザーではなかった
  • クローザーの役割から外された経緯がある
  • ヤンキースのチケットの売上を落とす原因となった
  • 守備が良くない

「ベタンセスがクローザーとしての金額を受け取ることはできない」というのは、ヤンキース側、代理人側双方ともに一致した見解だったようです。

ただ、ベタンセスの代理人は彼が時に「1アウトが非常に重要なタイミングで、イニングをまたいで投げる投手である」ため、500万ドルが相応しいと主張したようです。それに対してヤンキースはあくまでもクローザーではないので、それはおかしいと反論していたようです。

2番目は、ヤンキースは2015年のスプリングトレーニングの段階でベタンセスをクローザーに据える構想だったが、結果としてアンドリュー・ミラーにその座を明け渡すことになったと、クローザーの争いに敗れていることを主張したとのことです。

しかし、「実際には2人にクローザーの座を競争をさせているといったことが公に明かされていたわけではない」と記事を書いたBrendan Kuty氏は付け加えています。

3番目は昨シーズンのトレード期限後にクローザーになったあと、17回のセーブ機会で12セーブ、防御率4.37と期待はずれの成績でした。ヤンキースはそのデリン・ベタンセスの低パフォーマンスゆえにチケットの売上が落ちてしまったと主張したようです。

ヤンキースは2001年以来となる観客動員での2位陥落となったのですが、その責任の一端があると主張したことにもなります。

最後の守備に関しての問題ですが、スローイングによる3つのエラーがあり、さらに盗塁を試みた21名の選手がすべて成功していると述べて、守備に問題があると指摘したとのことです。

このような公聴会のプロセスを経て、少なからずデリン・ベタンセスの心は傷ついてしまったようで、「イニングをまたぐような登板は拒否するかもしれない」というようなことをほのめかすに至ったようです。

ヤンキースの在籍時にはクラブハウスでリーダーシップをとっていたものの、今年からはともにアストロズでプレーすることになったカルロス・ベルトランとブライアン・マッキャンはともにベタンセスに同情するコメントを出しています。

特に捕手としてボールを受けていたブライアン・マッキャンは、「ベタンセスはこの3年間のMVPだ」と話すなど、非常に気遣っています。

懸念されるのはこの公聴会のプロセスとランディー・リーバイン社長のコメントなどが、デリン・ベタンセスのモーチベーションに悪い影響を与えてしまうことです。

カルロス・ベルトランは実際に連絡をとって励ましたようで、その他にも多くの選手からベタンセスは励ましの言葉をもらったと報じられています。

そのような励ましもあったためか、現在のデリン・ベタンセスは「しっかりと準備をして、自分ができるだけの貢献をするつもりだ」とは話しています。が、長いシーズンの中で火種となる可能性もあるため、新たに不安材料を抱えることになってしまったと言えるヤンキースです。

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