インディアンスの2017年シーズン戦力分析 – MLB30球団開幕ロースターと戦力予想

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1. 2016年シーズンの主要な成績の一覧

クリーブランド・インディアンスの2016年シーズンの、打撃、守備、投手の主要な成績の一覧です。

攻撃スタッツ(リーグ順位)
得点777(2位)
打率.262(4位)
出塁率.329(4位)
長打率.430(6位)
OPS.759(4位)
本塁打185(10位)
盗塁134(1位)
盗塁成功率81.21%(1位)
守備スタッツ(リーグ順位)
UZR35.6(2位)
DRS17(6位)
投手スタッツ(リーグ順位)
防御率3.84(2位)
先発防御率4.08(2位)
ブルペン防御率3.45(2位)
セーブ数37(13位)
セーブ成功率77.08%(2位)

本塁打数は185本でリーグ10位と決して多くなかったのですが、出塁率が高く、盗塁が多くできる走力があり、チーム打率が高く、二塁打などの長打も多いため、効率の良い攻撃で得点を奪えるチームです。

攻撃面では打線全体で意思統一がなされていることを感じさせる線で攻撃できるチームで、本塁打に頼ることなく、様々な方法で点をとることができ、レッドソックスに次ぐリーグ2位の得点を叩き出しました。

また若く守備力の高い選手が多く、こちらも若く才能にあふれた投手陣と相まって、防御率はリーグ2位で、先発とブルペンともに優秀な数字を残しています。

セーブ数が少ないのは、クローザーに不安があるということではなく、得失点差101(得点777-失点676)に現れているようにセーブ機会が少なかったためです。

実際にセーブ成功率は77.08%でリーグ2位と優秀な数字を残しています。

走攻守のバランスが揃ったチームで、穴の少ない総合力に優れたロースターを持っていることがわかるスタッツが並ぶインディアンスです。

2. 2016-17シーズンオフの戦力補強動向

2016-17シーズンオフの戦力補強動向の一覧は以下のとおりとなっています。

獲得/流出選手名(ポジション)
流出マイク・ナポリ(1B/DH)
流出ラージャイ・デービス(OF)
流出ココ・クリスプ(OF)
流出クリス・ジメネス(C)
獲得エドウィン・エンカーナシオン(1B/DH)
獲得ブーン・ローガン(RP)
獲得オースティン・ジャクソン(OF)
トレード獲得ニック・グッディー(SP/RP)
トレード獲得カルロス・フリアス(RP)

34本塁打、101打点、OPS.800と活躍したマイク・ナポリがFAとなったのですが、その抜けた穴にメジャー屈指の強打者で、昨年も42本塁打、127打点、OPS.886の成績を残したエドウィン・エンカーナシオンを獲得して埋めています。

またブルペンには打者天国のクアーズ・フィールドを本拠地としながらも安定した数字を残し、奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)が11.1を記録しているブーン・ローガンを加えています。

3. 2017シーズン開幕時のロースター編成の予想

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クリーブランド・インディアンスの2017年シーズン開幕時に予想される先発スターティングメンバー、ベンチ要員、先発ローテーション、ブルペンの編成などは以下のとおりとなっています。

【先発スターティングメンバー】

  1. カルロス・サンタナ (1B)
  2. フランシスコ・リンドーア (SS)
  3. マイケル・ブラントリー (LF)
  4. エドウィン・エンカーナシオン (DH)
  5. ホセ・ラミレス (2B)
  6. タイラー・ネイキン (CF)
  7. ヤンディ・ディアス(3B)
  8. エイブラハム・アルモンテ (RF)
  9. ヤン・ゴームズ (C)

【ベンチ要員】

  • ロベルト・ペレス (C)
  • マイケル・マルティネス (UT)
  • ブランドン・ガイヤー (OF)
  • オースティン・ジャクソン(OF)
  • DL:ジェイソン・キプニス (2B)
  • DL:ロニー・チゼンホール (OF)

2016年にリーグ2位の得点を叩き出したインディアンス打線でしたが、これは主砲のマイケル・ブラントリーを欠いての数字でした。

ブラントリーは2014年に打率.327/出塁率.385/長打率.506/OPS.890、2015年に.310/.379/.480/.859と質の高い成績を残していて、健康な状態で打線に戻ってくることは大きなプラスになります。

ここにエドウィン・エンカーナシオンが加わり、23歳のフランシスコ・リンドーア(15本塁打・OPS.794)、24歳のホセ・ラミレス(11本塁打・OPS.825)、25歳のタイラー・ネイキン(14本塁打・OPS.886)と、伸びしろを残していると考えられる若手選手がいますので、打線は非常に厚みがあります。

開幕から1ヶ月ほどジェイソン・キプニス(23本塁打・OPS.811)が故障で出遅れるのは痛くはあります。しかし、マイナーのほぼ全てのレベルで打率3割を打ち続けているヤンディ・ディアスといった若い選手や外野の控えであるブランドン・ガイヤーもベンチ要員としては質の高いプレイヤーのため、離脱による戦力ダウンを軽減できる期待ができます。

【先発ローテーション】

  1. コーリー・クルーバー (右)
  2. カルロス・カラスコ (右)
  3. ダニー・サラザー (右)
  4. ジョシュ・トムリン (右)
  5. トレバー・バウアー (右)

【ブルペン】

  • CLO:コディ・アレン (右)
  • SET:アンドリュー・ミラー (左)
  • SET:ブライアン・ショウ (右)
  • RP1:ブーン・ローガン (左)
  • RP2:ダン・オテロ (右)
  • RP3:ショーン・アームストロング (右)
  • RP4:ザック・マカリスター (右)
  • DL:コディ・アンダーソン (SP)

インディアンスはポストシーズンで先発ローテの2番手、3番手のカルロス・カラスコ、ダニー・サラザーが不在で、さらにトレバー・バウアーがプライベートで指を怪我するといったアクシデントがありながら、ワールドシリーズの第7戦の延長戦までカブスを追い詰めています。

フロントスターターが離脱していたことにより、クルーバーが6試合34回1/3を投げたことによる、反動が気になるところではありますが、カラスコ、サラザーが戻ってくれば、十分にカバーできます。

また故障者が出たとしてもバックアップ要員が豊富です。ロングリリーフにまわっているザック・マカリスターも元々は先発投手のため、緊急事態であればローテにまわすことができます。

チャンピオンシップシリーズで先発し、4回1/3ではありますが2安打無四球で無失点に抑えたライアン・メリット、マイク・クレビンジャー、カルロス・フリアス、アダム・プルトコ、ショーン・モリモンドといった投手が控えています。

そして、それらの若い投手を起用して育てていくことにおいては、テリー・フランコーナ監督とメジャー屈指の優秀な投手コーチとの評価を得ているミッキー・キャラウェイ投手コーチらが長けているため、故障者が出ても大きな戦力ダウンを回避することができます。

ブルペンも昨年はシーズン途中での加入だったアンドリュー・ミラーがシーズン開幕からセットアップとして存在し、クローザーのコディ・アレン、ダン・オテロ、ブライアン・ショウというメンバーがそのまま戻ってきます。そしてアンドリュー・ミラーの負担を軽減できる左腕のブーン・ローガンも加えています。

4. 寸評・評価

勝負事は運にも左右されるため「絶対」「100%」と断定することはできませんが、インディアンスが地区優勝を果たす可能性はかなり高いと考えられます。

ア・リーグ中地区のうちホワイトソックスは再建モードへ移行し、ツインズもまだ若い選手の育成途上にあり、タイガースとロイヤルズはロースター全体がピーク時を過ぎて、移行期に移りつつあるところに、インディアンスが走攻守にバランスの良いのロースターを持っていますので、優勝候補筆頭に上げざるを得ません。

シカゴ・カブスと並んで、多くの不運が重ならない限りポストシーズンに進出する確率が高いチームの一つと考えられるインディアンスです。

ただ、現在の強力なコアプレイヤーが揃って戦える時間は多く残っていません。カルロス・サンタナは今シーズン終了後、アンドリュー・ミラー、コディ・アレン、マイケル・ブラントリー、ザック・マカリスターらは2018年シーズン終了後に、それぞれFAとなるためです。

育成力に優れるチームのため、プロスペクトランキングでMLB公式サイトが22位にランクしている外野手のブラッドレイ・ジマーが3A、ベースボール・アメリカが28位にランクする捕手のフランシスコ・メヒアとMLB公式サイトが95位にランクする一塁手のボビー・ブラッドレイがともに2Aで、今季中に戦力になる可能性がある選手が控えています。

そのため次の波がやってはきているのですが、当然のことながら未知数のこととなりますので、バランスの良いロースターがある今年と来年が非常に重要になります。

名将テリー・フランコーナ監督のもとで、昨年のワールドシリーズを戦った経験値もあり、さらなる飛躍が期待される2017年のクリーブランド・インディアンスです。

地区優勝のみならず、ワールドシリーズ制覇の有力候補としてシーズンを迎える2017年の開幕です。

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