なぜドジャースはトッププロスペクトのホセ・デレオン投手をトレード放出したのか?

Los Angels Dodgers Top Catch

ロサンゼルス・ドジャースのここ数年の投手のトッププロスペクトと言えばフリオ・ウリアスでした。

しかし、メジャーデビューを果たしで多くのイニングを消化したため新人王の資格も失った後、チーム内の投手のNO.1プロスペクトとして高く評価されていたのはホセ・デレオンでした。

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ドジャースはアンドリュー・フリードマン社長がベースボールオペレーションの指揮をとるようになってから、一貫してチームのトップクラスのプロスペクトを放出しませんでした。

特にコリー・シーガー、ジョク・ピーダーソン、フリオ・ウリアスの3人には決して手をつけようとせず、他チームからトレードで獲得したプロスペクトを交換要員として大型トレードを成立させるほど徹底していました。

その後もプロスペクトをチーム内にストックすることを優先してきたドジャースでしたが、様相が少し変わってきたのが2016年シーズン中のリッチ・ヒルのトレードで獲得でした。

シーズン終了後にFAとなるレンタル選手であるリッチ・ヒルとジョシュ・レディックの獲得のために、ベースボールアメリカ(72位)、MLB公式サイト(62位)、ベースボールプロスペクタス(40位)で高い評価を得ていたグランド・ホームズを軸に、さらに2人のメジャーレベルに近いジェラル・コットン、フランキー・モンタスらをパッケージにしました。

プロスペクト評価の専門家から高い評価を得ていた投手を放出したことにはなったのですが、NO.1のホセ・デレオンを放出していませんので、その点では方針が貫かれているようにも見えました。

しかし、今回はドジャースのファームではNO.1の投手としての評価もあったホセ・デレオンを放出していますので、これまでと方針が変わったともとれるのですが、そうではないとロサンゼルス・タイムズのBill Shaikin氏は“Jose De Leon trade a calculated move for the Dodgers”という記事で伝えています。

The Dodgers do not trade their elite prospects.
That is the simple answer to why the Dodgers were willing to trade pitcher Jose De Leon to the Tampa Bay Rays on Monday, for second baseman Logan Forsythe. For all the hype around De Leon, the Dodgers did not consider him one of their elite prospects.

ドジャースはエリートプロスペクトを放出していない。タンパベイ・レイズからローガン・フォーサイスを獲得するために、なぜホセ・デレオンを放出したのか?という問に対するシンプルな答えは、周りが騒ぎ立てていても、ドジャースは「エリートプロスペクトの一人」とは見なしていなかったからだとBill Shaikin氏は記事の冒頭で書いています。

ホセ・デレオンは2016年シーズン開幕前にベースボール・アメリカのMLB全体で23位、MLB公式サイトが24位、ベースボールプロスペクタスが28位にランクされるなど、多くの専門家からかなり高い評価を得ていました。

そして2016年はメジャーでは4試合で防御率6.35と苦しみましたが、3Aでは打者有利のパシフィック・コーストリーグで86回1/3で防御率2.61/奪三振111/WHIP0.94、奪三振率11.6、与四球率2.6と評価に違わぬ結果を残しました。

それでもドジャースが絶対にトレードには出さないと決めている「エリートプロスペクト」には入っていなかったということです。

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しかし、ホセ・デレオンが能力がない投手というわけではなく、レイズではすぐにメジャーで先発ローテに入れる可能性がある投手であるとBill Shaikin氏は述べます。

ただ、ドジャースにとって、ホセ・デレオン以上に長期的にチームのコアとして評価していてトレードに出せない選手がいること。

そして2017年にワールドシリーズ制覇を果たすためには、どうしても二塁のポジションの穴を埋める必要があり、なおかつ苦手な左投手対策となる選手が必要であること。

さらにローガン・フォーサイスは走力もそれなりにあり、二塁だけでなく、一塁や三塁、外野も守れるなどの付加価値もあること。

などを総合的に判断した時に、ホセ・デレオンの放出は許容できるものだったとしています。

では、そのドジャースがどうしても出したくないエリートプロスペクトは誰なのか?となるのですが、Bill Shaikin氏は以下のように書いています。

When Baseball America ranked the Dodgers’ prospects earlier this month, the top pitcher was not De Leon but 20-year-old Cuban right-hander Yadier Alvarez.

The Dodgers would not have traded Alvarez or first baseman Cody Bellinger — just as they did not trade shortstop Corey Seager, the reigning National League rookie of the year, or pitcher Julio Urias.

ベースボール・アメリカが最新のドジャースのプロスペクトランキングを今月上旬に発表したのですが、投手のNO.1はホセ・デレオンではなく、キューバ出身の20歳ヤディール・アルバレス(Yadier Alvarez)が選ばれています。

そしてそのランキングでドジャースのチームNO.1プロスペクトとして評価されたのは一塁/外野をポジションとするコディ・ベリンジャーで、ホセ・デレオンはNO.3という評価になっていました。

Bill Shaikin氏はドジャースはそのアルバレスとベリンジャーの2人はコリー・シーガーやフリオ・ウリアスと同様にトレードに出さなかったと述べています。

つまりアルバレスとベリンジャーはシーガーやウリアスのように、ドジャースの長期的なコアとなる選手として評価がなされていることをBill Shaikin氏は伝えています。

ドジャースの一塁にはエイドリアン・ゴンザレスがいますが契約が残っているのは2018年までです。

コディ・ベリンジャーは2016年に2Aの399打席で打率.263/出塁率.359/長打率.484、23本塁打、3Aでは11打席だけですが打率545/出塁率.583/長打率1.364、3本塁打という成績を残し、ゴンザレスの後を期待される主砲候補です。

ヤディール・アルバレスはまだ1Aショートまでしか到達していない20歳ですが、すでに球速は平均で90マイル台半ばを記録し、100マイルに達することもある投手で、ルーキーリーグで奪三振率11.70、1Aで同12.58を記録しています。

それでも、まだ体が十分にできあがっていないため、さらに大きな伸びしろがあると考えられているのがヤディール・アルバレスです。

ドジャースはブライアン・ドージャーの獲得交渉でホセ・デレオンとの1対1のトレードを希望したようですが、ツインズがヤディール・アルバレスもパッケージにするように要求したことで頓挫したとも伝えられています。

ドジャースにとってはホセ・デレオンではなく、ヤディール・アルバレスがどうしてもトレードに応じることのできないエリートプロスペクトだったようです。

ドジャースは2017年はクレイトン・カーショー、リッチ・ヒル、前田健太、フリオ・ウリアスの4人が確定的で、他にスコット・カズミアー、アレックス・ウッド、ブランドン・マッカーシー、柳賢振らも控えています。

さらにチームが長期間コントロールできるロス・ストリップリング、カルロス・フリアス、ブロック・スチュワートもいるため、ホセ・デレオンをどうしても必要とはしていませんでした。

ただ、レイズ側はホセ・デレオンが先発ローテのフロントスターターになれると評価していたため、強力なバックアッププランがあるわけではない二塁に穴をあけてもトレードを成立することを選んでいます。

このホセ・デレオンへの評価はどちらが正しかったのか、今後が注目されます。

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