アロルディス・チャップマンがさらに攻略困難に!?世界最速の男がさらなる進化を模索

New York Yankees Top Catch

アロルディス・チャップマンの平均球速は100マイル(161キロ)を越え、最速では105-106マイル(170キロ)前後を叩き出します。

それだけの球速を持つチャップマンですが、昨年のポストシーズンでは圧倒的な成績は残せませんでした。

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ポストシーズンで露呈したチャップマンの課題

チャップマンの課題として指摘されていたのが、連発するほどではないものの四球が多く、ランナーを背負った後にフォーシームファーストボール一辺倒になり、それを狙い撃ちされやすいというものでした。

ディビジョンシリーズ4試合で防御率2.70、チャンピオンシップシリーズ4試合で防御率3.86、ワールドシリーズ5試合で防御率3.52、ポストシーズン全体では15回2/3を投げて、三振21個を奪ったのですが、与四球が6個、被安打11とランナーを背負うことが多くなりました。

そのため完全に相手をシャットアウトしたという印象は残らないポストシーズンではとなりました。

チャップマンは、その時の経験があるためか、これまでのフォーシームが2017年シーズンからはチェンジアップとスライダーの投球割合が増えているようです。

2015年は投球の75.72%がフォーシーム、15.64%がスライダー、7.75%がチェンジアップという構成で、2016年はさらフォーシームへの依存度が高まり81.78%、スライダーが15.33%、チェンジアップが2.89%となりました。

昨年は1246球を投げた中で、チェンジアップは僅かに36回しか投げていなかったのですが、今年は77球を投げた時点で、すでに9回チェンジアップを投じています。

その結果、フォーシームは投球の70.13%、スライダーが18.18%、チェンジアップが11.69%という構成となっています。

スライダーの割合が増え、チェンジアップはこれまでより多く投げ始めるなど、フォーシーム一辺倒の投球から、変化球も織り交ぜるスタイルに転じようとしていることが伺えます。

そのことが、最近のチャップマンの投球内容があまりシャープではない原因なのではないかと、NJアンドバンスメディアのBrendan Kutyが指摘しています。

田中将大が勝ち投手となった4月14日のカージナルス戦でのチャップマンは、四球と安打でランナーを背負ってピンチを迎えるなど、精彩をやや欠いていました。

そうなってしまったのは、チャップマンが3連投であることや、まだ4月とシーズン序盤であることなどが影響はしているだろうが、他にも理由があるとBrendan Kutyは指摘しています。

He continued his evolution as he goes from a gas-first chucker — he’s hit 105 mph twice — to a multi-weapon pitcher.
Chapman showed off 102-mph heat on Friday. But out of his 22 pitches, eight of them were offspeed, and he started off four of the five hitters he faced with soft stuff.

「アロルディス・チャップマンは105マイル(169キロ)を2度記録したが、ファースボール一辺倒の投手から、複数の武器を持つ投手への進化を続けていた。チャップマンは102マイル(164キロ)を記録したが、全22球のうち、8球はオフスピードで、対戦した5人中4人の初球に変化球を投じた」

Chapman was asked about his increased offspeed usage.
“Nothing to it,” he said via team translator Marlon Abreu. “I worked on it more in spring training. I have more confidence in those pitches now, so I’m using them.”

『オフスピードの割合を増やしていることについて聞かれたチャップマンは、「簡単なことさ、スプリングトレーニングの時から力をいれて取り組んでいて、それらの球種が信頼できるようになったので、それを使っているんだ」と話した』

意識的にオフスピードのボールを増やしているものの、その精度を上げている段階のため、やや不安定な登板になってしまったのではないかということです。

変化球の精度が上がれば攻略は困難に

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オフスピードボールがまだ完全な段階には至っていないこともあり、そのカージナルス戦では最後の一番重要な場面ではファーストボールに頼って抑えています。

ただ、変化球の精度を高めることができれば、大きなメリットがあるため、シーズン序盤に取り組んでいるという面があるようです。

捕手のオースティン・ロマインは以下のように話しています。

“Look, he’s got three pitches,” catcher Austin Romine said. “Everybody gets all in awe of the fastball. I get it. He throws hard. But he’s got two other pitches he can throw. He’s throwing them. And guys aren’t going to swing because they can’t. Guys are just going to have to start honoring that. He’s got a good changeup with good action and he’s got a slider that at times can be really hard to catch. I know it’s hard to hit.”

「彼は3つの球種を持っている。みんな彼のファーストボールを恐れている。私にはそれがわかる。彼は高速のファーストボールを投げているが、他に2つの球種を投げることができ、今はそれも投げている。そして対戦する打者はスイングしようとしない、それはそうできないからだ。ただ、それを見守るしかないないからだ。彼は動きの良い素晴らしいチェンジアップを持っていて、時折、捕球するのが難しいほどのスライダーも持っている。彼を打ち崩すのは難しいよ」

今季のチャップマンはまだ77球しか投げていないため、参考程度とはなりますが、ファーストボールの被打率は.154、チェンジアップとスライダーはともに被打率.000となっています。

9球投げたチェンジアップのうち、打者が4回スイングしたものの、3回がファウル、1回が空振りと全くフェアゾーンに飛ばず、14球投げているスライダーも1回しかフェアゾーンに飛んでいません。

まだ緊迫した場面ではフォーシームに頼らざるを得ないところがありますが、これらの変化球の精度が上がれば、ピンチそのものを迎えにくくなります。

チェンジアップではストライクが1回しかとれていませんので、まだまだの面はありますが、この精度が上がってくればチャップマンを攻略するのは至難の業となります。チェンジアップを信頼のおける球種にできるかどうか、今後が注目されます。

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