ブルージェイズの2017年シーズン戦力分析 – MLB30球団開幕ロースターと戦力予想

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1. 2016年シーズンの主要な成績の一覧

トロント・ブルージェイズの2016年シーズンの、打撃、守備、投手の主要な成績の一覧です。

攻撃スタッツ(リーグ順位)
得点759(5位)
打率.248(12位)
出塁率.330(3位)
長打率.426(7位)
OPS.755(6位)
本塁打221(3位)
盗塁54(13位)
盗塁成功率69.23%(8位)
守備スタッツ(リーグ順位)
UZR27.6(4位)
DRS28(5位)
投手スタッツ(リーグ順位)
防御率3.78(1位)
先発防御率3.64(1位)
ブルペン防御率4.11(12位)
セーブ数43(9位)
セーブ成功率66.15%(11位)

強力打線が看板で、投手力に難を抱えるというイメージがあったブルージェイズでした。しかし2016年は打線が以前ほど強力な得点力を発揮できなかった一方で、投手陣の奮闘が光りました。

ブルペンに関してはやや不安定なところがあったものの、先発投手陣はリーグトップの防御率3.78を記録しました。また守備面もリーグの上位にランクされています。

気がつけば重量打線が売りだったチームから、攻撃力はやや落ちたものの投手力と守備力を合わせた総合力で勝つチームへと変貌していた2016年ブルージェイズでした。

2. 2016-17シーズンオフの戦力補強動向

2016-17シーズンオフの戦力補強動向の一覧は以下のとおりとなっています。

獲得/流出選手名(ポジション)
流出エドウィン・エンカーナシオン(1B)
流出ブレット・セシル(RP)
流出マイケル・ソーンダース(OF)
流出R.A.ディッキー(SP)
流出ホアキン・ベノワ(RP)
流出スコット・フェルドマン(RP)
流出ディオナー・ナバーロ(C)
再契約ホセ・バティスタ(OF)
獲得ケンドリス・モラレス(DH)
獲得スティーブ・ピアース(UT)
獲得ジョー・スミス(RP)
獲得J.P.ハウエル(RP)
獲得ジャロッド・サルタラマッキア(C)

42本塁打、127打点、24本塁打、OPS.886のエドウィン・エンカーナシオン、57打点、OPS.815のマイケル・ソーンダースがFAでチームを去りました。

ホセ・バティスタは一旦はクオリファイング・オファーを拒否したものの複数年契約は手に出来ず、1年1850万ドルにオプションがついた内容で再契約しています。

新たに獲得した野手はケンドリス・モラレス、スティーブ・ピアースの2人ですが、エンカーナシオンとソーンダースの2人が残している数字以上を残せるかは疑問が残ります。

ブレット・セシル、ホアキン・ベノワを失ったブルペンには、いずれも1年300万ドルでJPハウエルとジョー・スミスを獲得しています。

3. 2017シーズン開幕時のロースター編成の予想

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トロント・ブルージェイズの2017年シーズン開幕時に予想される先発スターティングメンバー、ベンチ要員、先発ローテーション、ブルペンの編成などは以下のとおりとなっています。

【先発スターティングメンバー】

  1. デボン・トラビス(2B)
  2. ジョシュ・ドナルドソン(3B)
  3. ホセ・バティスタ(RF)
  4. ケンドリス・モラレス(DH)
  5. トロイ・トゥロウィツキー(SS)
  6. ラッセル・マーティン(C)
  7. スティーブ・ピアース(LF)
  8. ジャスティン・スモーク(1B)
  9. ケビン・ピラー(CF)

【ベンチ要員】

  • ジャロッド・サルタラマッキア(C)
  • ダーウィン・バーニー(UT)
  • エセキエル・カレーラ(OF)
  • ライアン・ゴインズ(IF)

昨シーズン途中にトレードで獲得したメルビン・アップトンは開幕ロースターに入れず、トレードも成立しなかったため、リリースされています。

捕手のバックアップにはベテランのジャロッド・サルタラマッキアが新たに加わっています。

【先発ローテーション】

  1. マルコ・エストラーダ(右)
  2. J.A.ハップ(左)
  3. マーカス・ストローマン(右)
  4. フランシスコ・リリアーノ(左)
  5. アーロン・サンチェス(右)

【ブルペン】

  • CLO:ロベルト・オスーナ(右)
  • SET:ジェイソン・グリーリ(右)
  • SET:ジョー・ビアジーニ(右)
  • RP1:J.P.ハウエル(左)
  • RP2:ジョー・スミス(右)
  • RP3:アーロン・ループ(左)
  • RP4:ライアン・テペラ(右)

2016年のポストシーズン進出の原動力となった先発ローテーションは、R.A.ディッキーからフランシスコ・リリアーノに代わっているくらいで、ほぼそのまま戻ってきています。

ブルペンもオスーナ、グリーリ、ビアジーニの3人がそのまま揃い、左腕のセシルの後釜に左腕のハウエル、右腕のベノワに代わってスミスが入っています。

4. 寸評・評価

打線に関しては以前のような強力さがなくなったことは否定できません。前GMのアレックス・アンソポロス体制から現体制に代わった際のチーム編成の方針転換が強く影響を与えています。

FA市場やプロスペクトをパッケージにしたトレードで大物選手を獲得して、重量感のあるラインナップにすることを好んだアンソポロス前GMでしたが、マーク・シャピロ社長体制になってから選手育成を重視する体制に移行しています。

マーク・シャピロはファームでの選手育成でチームを強化してインディアンスをおしあげ、2005年と2007年にエグゼクティブ・オブ・ザ・イヤーに輝いたことのある人物です。

そのため補強はチームの中心選手を新たにトレードで獲得するというものではなく、コストパフォーマンスの面でリスクが高くないベテランを獲得して、必要な部分を埋めるという動きになっています。

2015年シーズンオフにはJAハップ、マルコ・エストラーダなどの契約はその典型例で、上手く機能していますので、このオフのケンドリス・モラレス、スティーブ・ピアースの獲得がどのような成果を生み出すのか注目されます。

選手育成も少しずつ実ってきていて、プロスペクトが2017年シーズン途中に戦力として貢献できる段階に近づいています。

ベースボールプロスペクタスが85位、ベースボール・アメリカが75位、MLB公式サイトが64位にランクしている先発投手のショーン・リードフォーリ。

ベースボールプロスペクタスが93位、ベースボール・アメリカが59位、MLB公式サイトが70位と評価している外野手のアンソニー・アルフォード。

MLB公式サイトが94位にランクしている遊撃手のリチャード・ウレーニャ。

この3人は2Aで開幕を迎え、順調にステップアップすればシーズン後半にはメジャーで戦力となる可能性があります。

また3Aで開幕を迎える一塁手のロウディ・テレスはベースボール・アメリカがトップ100にランクしていて、そう遠くないうちにメジャーに姿を現す可能性があります。

大型トレード、大型補強を繰り返したアレックス・アンソポロス前GM時代のような派手なシーズンオフ、豪華なラインナップではなくなりましたが、「名を捨てて実を取る」ようになっただけで、効率的なロースターは編成できています。

打線は強力とまでは言えない布陣となりましたが、得点力不足に悩まされるようなオーダーでもないため、一定の得点は期待できそうです。

そこに絶対的なエースはいないものの、1番手から5番手までの質が揃っているという面ではア・リーグ東地区でNO.1と言える先発投手陣と、ある程度計算できる勝ちパターンのリリーフ投手も揃っています。

地区2連覇こそ逃したものの、89勝73敗で地区2位でワイルドカードの1枠目でポストシーズンに進出したブルージェイズですが、今季もポストシーズン争いに絡む確率は高く、上手くいけば地区優勝も十分に可能な2017年のトロント・ブルージェイズです。

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