ロサンゼルス・エンゼルスの2016-17シーズンオフの補強ポイントと来季の展望

Los Angels Angels Top Catch

ロサンゼルス・エンゼルスといえばマイク・トラウト、アルバート・プホルスらを軸とする強力打線というイメージがありますが、今季はうまく機能しませんでした。

チーム総得点717はア・リーグ10位、チームOPSは.726で同12位、本塁打156は同14位とかつての面影はありませんでした。

そこに追い打ちをかけるように先発ローテ5人、ブルペンは2人と主戦級に故障者が続出し、74勝88敗と大きく負け越して地区4位に沈みました。

そのような状況だった2016年でしたが、マイク・ソーシア監督は2017年に優勝を争うことができると強気、かつ楽観的な展望をシーズン終了後の記者会見で語りました。

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MLB公式サイトの”Scioscia: Angels can return to contention in 2017″、”Angels’ 2017 needs: pitching, second”の内容をベースに見ていきます。

“I don’t think we’re back as far as maybe the perception is,” Scioscia said Tuesday from a meeting room in the bowels of a mostly quiet Angel Stadium.

“I think that as disappointing as this season was with our won-loss record — believe me, we feel it, this is obviously not where we intended to be, and it was a rough season — but I think within that, there were definitely some things that point towards us being closer to reversing that record than going the other way and having another year like we did this year,” the manager said.
The top of the lineup was not an issue, with Yunel Escobar, Kole Calhoun, Mike Trout, Albert Pujols and C.J. Cron all contributing.
“I think the potential is there to put us where we need to be quickly,” Scioscia said of the offense. “We do need to bring some talent in, no doubt about that.”

「多くの人が考えているよりも、我々の状態は悪いものではない」「勝敗を見れば落胆のシーズンとなるが、これは私たちが目指していたところではないし、とても荒れたシーズンだった。しかし、他の方向に向かったり、今年のようなシーズンを繰り返すよりは、この勝敗をひっくり返すことができる方に近いと言える要素がある」というような内容をソーシア監督は話しています。

実際に打線ではユネル・エスコバー、コール・カルフーン、マイク・トラウト、アルバート・プホルス、CJクロンまでは良かったことを記事のライターであるAustin Laymanceは説明した後、ソーシアの言葉を引用しています。

「私たちがあるべき場所に行くためのポテンシャルはあると考えている」と攻撃面について述べた後、「さらに厚みを加える選手を必要としているのは間違いない」と話しています。

ソーシア監督は故障者が続出して大きく戦力ダウンしたことで露呈した選手層の問題は気にしていて、シーズンオフに取り組むことになり、投手陣も故障者が戻ってくるので、2017年は十分に優勝争うことができると見通しています。

エンゼルスで今季終了後にFAとなった選手はジェレッド・ウィーバー、CJウィルソン、ジオバニー・ソト、ジョーリス・チャシーン、アンドリュー・ベイリー、ユネル・エスコバー(Team Option)となっています。

そのエンゼルスの補強ポイント考えられているのはレフト、セカンド、そして先発ローテーションで、ブルペンもやや不安が残る状況です。

センターのマイク・トラウトは不動の存在で、ライトのコール・カルフーンは打率.271/出塁率.348/長打率.438、本塁打18、打点75と十分な成績を残しました。

しかし、レフトは2016年に9人の選手を起用するなど固定できず、大きな穴の一つとなりました。

内野に関してはアルバート・プホルスが足の問題を抱えるようになったこともあり、指名打者専任という色合いが強くなり、一塁には代わってCJクロンが入ることが多くなりました。

そのCJクロンは116試合で打率.278/出塁率.325/長打率.467/OPS.792で16本塁打、69打点とこちらもまずまずの成績を残しましたし、クロンが離脱した間はジェフリー・マルテ(88試合:打率.252/出塁率.310/長打率.481/本塁打15/打点44)が長打力を補う役割を果たしました。

遊撃はMLBでも屈指の守備力を誇り、2016年は打撃面でも安定感が増したアンドレルトン・シモンズがいます。

2016年のエンゼルスの三塁はユネル・エスコバー(率.304/出.355/長.391)が守りましたが、2017年の契約はチームオプションで、年俸は700万ドルとリーズナブルなため、エンゼルスが行使することは確実です。

セカンドは固定しきれていないポジションで、それを埋めるために三塁が本職のケイレブ・カワートにウィンターリーグで二塁を練習させるという状況で、補強をしておきたいところです。

キャッチャーは新人ながら70試合で打率.234/出塁率.281/長打率.392、8本塁打という成績を残したジェット・バンディとベテランのカルロス・ペレスが併用されると見込まれています。

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ブルペンに関してはクローザーのヒューストン・ストリートが膝の手術から順調に復帰できるかどうか、8月に離脱してしまったものの45試合40回1/3で防御率1.12/奪三振51/WHIP1.09のキャム・ベドロージアンが肩の血栓の手術からしっかりと戻ってこれるかどうかが重要なポイントで、この2人が難しければ、クローザー候補の補強も必要になる可能性があります。

ただ、現時点ではストリートとベドロージアンが順調に回復するのをまずは期待することになるようです。

一番問題を抱えているのが先発ローテーションではないかと考えられるエンゼルスです。

ジャレッド・ウィーバーはFAとなったのですが、エンゼルスとの再契約を望んでいると伝えられています。ただ、34歳で防御率5.06/12勝12敗/WHIP1.46はイニングイーターの役割以上は期待しにくくなっています。

ギャレット・リチャーズは右肘内側側副靱帯の損傷が発覚し、トミージョン手術は回避したものの5月1日以来試合で投げていません。

期待されていたアンドリュー・ヒーニー、ニック・トロピアーノはともにトミージョン手術を受けて、来季の復帰も絶望です。

トミージョン手術から復帰したタイラー・スカッグスは腕に問題が発生するなど完全復活には至らず49回2/3しか投げれなかった上に、防御率4.17に終わりました。

チームの中では安定した投球をしていたマット・シューメーカーは打球を頭に受けてしまい、脳内の出血を止めるために手術を受けるなど大きなダメージを受けたため、来季にどれだけの状態になるかは不透明です。

現在先発ローテで確定的と言えるのがツインズからトレードで獲得したリッキー・ノラスコくらいで、若くて実績のないアレックス・メイヤー、ダニエル・ライト、ファームの投手ではチーム内No.1のネイト・スミスらがの名前が候補となる状況です。

マイク・ソーシア監督は強気な姿勢ですが、ギャレット・リチャーズ、マット・シューメーカー、タイラー・スカッグスが健康でフルシーズンやれれば十分な先発ローテとなります。

ですが、いずれも健康面に不安を抱えていますので、もし故障や問題が長引くようであれば、投手陣を立て直すのは容易ではなさそうです。

さらに今年のFA市場は先発投手の人材が乏しいことが追い打ちをかけていて、マイナーのプロスペクトの層が薄くトレードにも動きにくいエンゼルスにとっては厳しいマーケットとなっています。

ただ、希望があるとすれば比較的予算に余裕があり、FA補強には積極的に動ける状態になっていることです。

今季の開幕時の年俸総額は1億6467万ドルで球団史上最高額となり、オーナー側はこれ以上の予算増大を嫌っていました。

しかし、ジェレッド・ウィーバーの2020万ドル、CJウィルソンの2050万ドルが予算から消えるため、エスコバーのオプションとシューメーカーの年俸調停による増加を考慮しても確定する年俸総額は1億1000万ドルにとどまります。

そのためマイク・トラウトやアルバート・プホルスと中軸を組める野手や、ベテランの先発投手を獲得できるくらいに予算はある状況です。

外野手であればイアン・デズモンド、ヨエニス・セスペデス、ホセ・バティスタ、マット・ホリデー、コルビー・ラスマス、マイケル・ソーンダース、そしてマーク・トランボなど長打力を期待できる選手がいますので、攻撃面では補強に動きやすい状況となっています。

ただ、それでも埋めるべき穴が多く、ロースター全体のバランスも良いとは言えないため、マイク・ソーシア監督が話すほど展望が明るいとは考えにくい面があります。

これを覆すような巧みな補強とロースター編成をビリー・エプラーGMができるのか注目されます。

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