ヤンキースは「ジャッジがいればハーパーはいらない?」生え抜きのスター候補が与える影響

New York Yankees Top Catch

2017年シーズン前半のホットなトピックとなっているのがニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジです。

59試合に出場し打率.347、22本塁打、49打点、出塁率.453、長打率.728、OPS1.180と三冠王も視野に入れる素晴らしい結果を残しています。さらに巨漢でありながら守備力もあり、守備防御点(DRS)は+5、アルティメット・ゾーン・レイティング(UZR)は2.7と良い数字を残しています。

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盗塁こそ及ばないものの、エンゼルスのマイク・トラウトを思わせるような攻守での能力の高さを発揮し、オールスター投票ではア・リーグ1位、そしてWAR(Win Above Replacement:同じポジションの代替可能(控え)選手と比較してどれだけ勝利数を上積みしたかを示す)では両リーグトップと突き抜けた活躍を見せています。

長打力不足に悩まされた2016年のヤンキースでしたが、アーロン・ジャッジの活躍により、「本塁打が出ない」という問題が遠い昔のことのようになりつつあります。

ヤンキースにとって長打力のある中軸打者というのが待望されていたのですが、それに加えてオールスター投票でトップを走るなど人気も高いことも大きな希望となっています。

デレク・ジーターが引退することによって、黄金時代を支えたコアフォーを失ったヤンキースにとって大きな課題となっていたのが、生え抜きのスタープレイヤーの不在でした。

しかし、2017年の開幕からの2ヶ月では、2013年ドラフト1巡目32番目指名のアーロン・ジャッジが、そのヤンキース待望のスタープレイヤーへの階段を登り始めようとしています。

このアーロン・ジャッジが頭角を現していることが、これまで既定路線のように語られてきた「2018-19シーズンオフにヤンキースが総額4億ドルを越える契約でブライス・ハーパーを獲得する」ことに影響をあたえるのではないかとESPNのアンドリュー・マーチャンド氏が記事にしています。

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マーチャンド氏は「なぜブライス・ハーパーがピンストライプを着ることが既定路線のように語られていたか」について、その理由を以下のように説明しています。

  1. ヤンキースは事実上の再建モードに移行しているため、人気に陰りが出た状態で2019年を迎えると考えられていた。チケットの売上を促進するための起爆剤に、背番号「34」を合計すると、ミッキー・マントルの背番号「7」になるブライス・ハーパーがなるというのは自然なストーリーのように思えた。
  2. 大型契約が終了し年俸総額に余裕ができるので、2018年の10月で26歳のハーパーに4億ドルを喜んで支払うだろうと考えられた。
  3. ハーパーがFAとなる時点には、ヤンキースの若い選手たちが十分に成熟し、ハーパーが王朝復活の最後のピースにあると考えられた。

しかし、現在のような三冠王のタイトルを取れるようなペースで打ち続けるなら、観客動員の下落傾向を押しとどめ、「優勝するため」以外の補助的な目的はヤンキースの経営陣、フロントの頭から消えるかもしれないと、マーチャンド氏は述べています。

アーロン・ジャッジは現在25歳で、FAとなるのは最短でも2022年シーズン終了後となります。今のような活躍をジャッジが続ければ、長期間に渡りヤンキースの主砲となり、人気の面でも大きく貢献することになると予想されます。

そうなると、ブライス・ハーパーを獲得する強いモーチベーションがヤンキースに残るとすれば、「優勝するために戦力として絶対に必要」というものだけとなります。しかし、アーロン・ジャッジを中心に、ゲーリー・サンチェス、グレッグ・バード、グレイバー・トーレス、クリント・フレイジャー、アーロン・ヒックスらが主力として成長していれば、10年にわたるリスクの高い契約に4億ドルをはたいてまで獲得する必要性は低くなります。

もしジャッジや若い選手が育っていても、2018年シーズンオフにブライス・ハーパーの獲得に動く場合には、代理人のスコット・ボラス氏に対して、より良い立場で交渉することができるだろうとマーチャンド氏は予想しています。

この開幕からの2ヶ月のアーロン・ジャッジの成績は驚異的なもので、このペースで打ち続けた場合にはシーズン全体では57本塁打、128打点という素晴らしいものとなります。

アーロン・ジャッジがこのまま三冠王ペースを維持し、来年も活躍するようであれば、2018-19シーズンオフのFA市場の動向にも影響を与えることになりそうです。

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