アーロン・ジャッジはこのまま打ち続けることができるのか?NBCスポーツ電子版が分析

New York Yankees Top Catch

ヤンキースのアーロン・ジャッジの打球の速さ、飛距離、そして三冠王も狙えるような打撃成績などにより、早くも伝説級のスラッガーになるとの評価もあるような状況です。

ただ、アメリカメディアの場合は、こういった持ち上げる報道一色になるだけではなく、冷静に今後を分析する報道も同時に出てきます。

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アーロン・ジャッジがオールスターに出場することはほぼ確実な状況となり、さらにはホームランダービーに出場すれば、そこでも話題になることは間違いありません。

アーロン・ジャッジを取り巻く環境は騒々しさを増しつつあるのですが、冷静に「今のようなパフォーマンスを継続できるのだろうか?」という観点でNBCスポーツ電子版のBill Baer氏が分析しています。

Bill Baer氏はジャッジのハードコンタクト率が49.6%でツインズのミゲル・サノーに続くMLB2位にランクされていて、15.3打席に1回四球を選んでいることは、とても素晴らしい数字だと述べます。

その一方で以下のような数字は、アーロン・ジャッジが現在のような成績を維持できないと考えさせるようなものだと紹介しています。

  1. BABIPが.432と非常に高い数字
  2. フライボールの41.2%が本塁打になっている
  3. 三振率が28.1%と高い

BABIPとは「本塁打を除くグラウンド内に飛んだ打球が安打になった割合」を示す数字で、運に左右されやすいものの、これが高いと一般的に打撃成績が向上します。アーロン・ジャッジの2017年のBABIPは.432と非常に高い数字となっていますので、「運に恵まれていることもあっての好成績」ではないのかという指摘です。

Bill Baer氏によると2000年から2016年までの17年間で延べ2258人が規定打席に達しているが、BABIPが4割を越えたのは1人だけで、しかもその数字が.404にとどまり、.390を越えている選手に範囲を広げても、わずかに10人しかいないとのことです。また、その10人のうちパワーヒッターはデビッド・ライトとジョシュ・ハミルトンの2人だけで、残りはイチローのようなコンタクトヒッターばかりであることもBill Baer氏は指摘しています。

つまり、コンタクトヒッターは野手の間に打つことで打率を稼いでいますので、一般的にBABIPが高めになりますが、パワーヒッターでのBABIPが極端に高い例は多くないということです。

続く2番目のフライボールに本塁打が占める割合についても、2000年以降のデータを見れば現在の数字は高すぎるとBill Baer氏は指摘します。

2000年以降で最も高い数字だったのが58本塁打をうち、ナ・リーグMVPとなった2006年のライアン・ハワードの39.5%で、それに続くのがジム・トーミが2002年に記録した34.7%にとどまります。そのことを紹介した上でBill Baer氏は、もし現在の41.2%という数字がアーロン・ジャッジのスタンダードとなると、史上最高のパワーヒッターとなると述べています。

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最後の3番目の三振率については、パワーヒッターで強くスイングするため三振が多いことはやむをえないことではあり、28%というのは極端に悪い数字というわけではないとBill Baer氏は述べます。

しかし、リーグ平均を7%も上回り、15番目に高い割合で三振をしていること。さらにまだ他球団がジャッジのスイング、打席へのアプローチなどの弱点を利用しきれていないものの、これからそこを突かれるようになるので三振がさらに増えていく可能性があることにBill Baer氏は言及しています。

もちろんアーロン・ジャッジがMLB史上に残るパワーヒッターで、規格外の数字を残していく可能性もありますので、そのことはBill Baer氏も否定していませんが、だた、通常のスタンダートからはかけ離れているため、数字が落ちていくと考えるほうが、どちらと言えば自然なことだと分析しています。

2017年のジャッジは59試合254打席で打率.347、22本塁打、49打点、出塁率.453、長打率.728、OPS1.180と素晴らしい成績を残しています。

もちろん図抜けた素晴らしい打撃成績ではあるのですが、ゲーリー・サンチェスも昨年終盤の活躍時には、これに遜色のない成績を実は残していました。

ゲーリー・サンチェスは2016年8月3日から9月21日までの42試合184打席では、19本塁打、38打点、打率.346、出塁率.418、長打率.765、OPS1.184とジャッジ以上とも言える数字を残しています。特に本塁打のペースは驚異的なもので、ジャッジと同じ打席数に換算すると26本塁打に達することになる勢いでした。

しかもBABIPは.366と現在のアーロン・ジャッジの.432のように極端に高い数字というわけでもありませんでした。

ですが、その後のゲーリー・サンチェスは、相手チームがデータを十分に集めきったためか、それまでのようには打たせてもらえなくなりました。それでも今季は35試合151打席で打率.276/出塁率.358/長打率.530/OPS.887、10本塁打と十分に良い成績を残していますので、能力が高く、実力のある選手だということを証明することができています。ただ、昨年ほどのインパクトがないのも事実です。

アーロン・ジャッジが現在のような成績を維持するのは困難なに思える数字があるのは否定し難い事実です。しかし、逆に現在のペースを維持できた場合にはアーロン・ジャッジの実力と才能はMLB史上に残るようなレベルであることを示すことにもなります。

シーズン全体を通じてアーロン・ジャッジがどれだけの数字を残すのか注目されます。

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