MLBの2017年トレード期限前には大型トレードが多く成立?米大物記者が活発な動きを予想

FOXスポーツの名物記者であるケン・ローゼンタール記者はトレードやFAなどの移籍情報に強く、その正確性と速さで名を知られています。

そのケン・ローゼンタール記者が”5 reasons why the MLB trade deadline will be insane”というタイトルの記事で、2017年のトレード期限前はかなり活発な動きになる可能性があると予想し、その根拠として5つの理由を上げています。

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そのローゼンタール氏の予想の根拠となっている5つの理由の要約は以下のとおりとなっています。

1. シーズンオフに噂されながら実現しなかったトレードが多くある

パイレーツのアンドリュー・マカッチェン、ツインズのブラアイン・ドージャー、ブルワーズのライアン・ブラウン、ホワイトソックスのホセ・キンタナ、デビッド・ロバートソン、トッド・フレイジャー、ブレット・ローリー、メルキー・カブレラ、アスレチックスのソニー・グレイなど。

2. クオリファイング・オファーのルール変更

これまではクオリファイング・オファーを拒否した選手が他球団と契約した場合に、1巡目と2巡目の指名の間での指名権が獲得できた。しかし、新しい労使協定では2巡目指名に続いて行われる戦力均衡ラウンドBが終わった後の指名権が多くなると予想され、シーズン終了までFAとなる選手をチームにとどめておくメリットが小さくなった。

3. 優勝争いから離脱すると「売り手」になるチームが存在

ロイヤルズはシーズン終了後にFAとなる選手としてエリック・ホズマ―、マイク・ムスターカス、ロレンゾ・ケイン、アルシデス・エスコバーらを抱えている。ヨーダノ・ベンチュラを失ったことで、より優勝を争うことのハードルは高くなった。

デトロイト・タイガースはシーズンオフ当初は売り出そうとしていたが、そうできなかった。2017年シーズン終了後にFAとなるJD.マルティネスやオプションを含めても2018年でFAとなるイアン・キンスラーなどがいる。

他もレイズ(アレックス・カッブが2017年でFA)、ヤンキース(マット・ホリデー、CCサバシア、マイケル・ピネダ、タイラー・クリッパードが2017年でFA)、オリオールズ(クリス・ティルマンが2017年まで、マニー・マチャドとザック・ブリットンが2018年まで)、ブルージェイズ(ホセ・バティスタ、マルコ・エストラーダ、フランシスコ・リリアーノが2017年まで)、パイレーツ(トニー・ワトソンが2017年、アンドリュー・マカッチェンが2018年まで)などトレード候補を抱えている。

4. ベテラン選手を1年契約で多く抱えているチームが存在

ブレーブスはバートロ・コロン、R.A.ディッキー、ハイメ・ガルシア、フィリーズはジェレミー・ヘリクソン、クレイ・バックホルツ、ホアキン・ベノワ、ハウィー・ケンドリック、マイケル・ソーンダース、エンゼルスはキャメロン・メイビン、ベン・リビア、ダニー・エスピノザ、ユネル・エスコバー、ジェシー・チャベス、ヒューストン・ストリードなど。

5. 優勝を狙うチームはシーズン中の補強に積極的な姿勢

ローゼンタール氏はすでにドジャースが左投手に再び苦しむようであれば右打者の補強、ナショナルズはライアン・ジマーマンやジェイソン・ワースが低迷するようであれば強打の野手のシーズン中の補強などに動く姿勢だと情報を得ている。

レッドソックス、アストロズ、メッツ、カージナルス、ロッキーズはすでにシーズンオフに積極的に動き、必要であればシーズン中も動くだろうし、マリナーズ、インディアンス、ジャイアンツなども可能性がある。

という5つの理由によりローゼンタール氏は、2017年のトレード期限前が活発な動きになると予想されると述べています。

ローゼンタール氏は5つの理由が絡み合って活発になると予想しているのですが、その中でも大きな影響を与えると予想されるのが、クオリファイング・オファーのルール変更です。

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これまではクオリファイング・オファーを拒否した選手を獲得したチームは最上位の指名権を失い、拒否されたチームは1巡目と2巡目の間の指名権を得ることができました。

しかし、新しい労使協定ではクオリファイング・オファーを拒否した選手を獲得したチームは2番目の指名権を失うことに変更されています。

ケン・ローゼンタール氏は以下のように書いています。

Under the new collective-bargaining agreement, a team that makes a qualifying offer to a free agent no longer is guaranteed a sandwich pick after the first round if that player departs.
Most sandwich picks will be awarded after the competitive-balance selections following the second round.

多くの場合で、2巡目指名の後の戦力均衡ラウンドBを終えた後の指名権を獲得することになるとのことです。

これまでは以下のような指名権を手にすることができていました。

  • 1巡目指名
  • 補完1巡目指名
  • 戦力均衡ラウンドA
  • 2巡目指名権
  • 戦力均衡ラウンドB

ところが新しい労使協定ではクオリファイング・オファーを拒否された球団が獲得できる指名権の殆どは以下のような順番での指名になるだろうととのことです。

  • 1巡目指名
  • 戦力均衡ラウンドA
  • 2巡目指名権
  • 戦力均衡ラウンドB
  • 補完2巡目指名

以前のルールであればクオリファイング・オファーを出すことに寄って、実質的に全体30番目までの指名権を複数持つことも可能でしたが、新しいルールでは全体で70番目から80番目の指名権しか手にできない可能性があるということになります。

そのため優勝を争っていないチームが、そのままシーズン終了まで残しておくことのメリットがかなり小さくなると予想されます。

そのため予算ギリギリの枠で優勝を狙いながらも脱落したチームにとって無駄な年俸負担は一日でも早く無くしたほう得策となり、今まで以上にトレード放出の動きが活発化するのではないか考えられます。

ケン・ローゼンタール氏は2番目にクオリファイング・オファーの変更が大きな影響を与えると予想していますが、個人的には一番目に取り上げても良いのではないかと思われるほど影響があるのではないかと考えられます。

予算枠の上限ギリギリで優勝を狙いにいっているチームは、マリナーズ、オリオールズ、ブルージェイズ、インディアンス、ロイヤルズ、タイガース、レンジャーズなどア・リーグだけでも多く存在しています。

それぞれ優勝を争える戦力ではありますが、主力選手の故障や低迷でチームが沈めば、一気に状況は変わります。

2017年のトレード期限前の動きは、例年以上に活発化する可能性がありそうです。

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