ヤンキースが地区最下位で苦しむ原因とは?ESPNのシニアライターが4つの問題を指摘

New York Yankees Top Catch

ニューヨーク・ヤンキースが8勝12敗でア・リーグの地区最下位でボストンにのりこんでのレッドソックス戦となりました。

すでに4月を終えた時点で負け越すことが決定しているのですが、ヤンキースが4月に負け越すのはジョー・ジラルディが2008年に監督に就任した1年目以来となるそうです。

その低迷するヤンキースの問題について大手スポーツメディアのESPN電子版でシニアライターを務めるアンドリュー・マーチャンド(Andrew Marchand)が分析しています。

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ヤンキースが地区最下位に沈む主要な理由とは?

アンドリュー・マーチャンド(Andrew Marchand)は”The top 4 reasons the Yankees are in last place”というタイトルの記事で、以下の4つの問題が地区最下位にヤンキースが沈む原因となっていると指摘しています。

  1. ヤンキース打線が機能していない
    理論上はビッグネームでかつビックサラリーの選手で構成されるヤンキース打線は強力であるべきだが、そうなっていない。特にジャコビー・エルズベリーは1億5300万ドルの契約に見合った活躍をしていない。打線全体では得点圏で打つことができていない。
  2. 先発投手陣の良くない状態が続いている
    田中将大はエースではないが、良く投げている。イオバルディは最近ノーヒットノーランに近づきはしたが、いまだ不安定だ。CCサバシアはNO.5スターターとのような投球で、マイケル・ピネダとルイス・セベリーノは大きな落胆となっている。
  3. アロルディス・チャップマンが間もなく帰ってくるが、解決策ではない
    もしチャップマンが復帰してくることが解決につながると考えている人がいるなら、それはあまり正気ではない。5月9日に戻ってくるチャップマンはヤンキースを良くはするだろうが、ヤンキースがチャップマンゆえに勝つということを意味しない。
    ヤンキースのブルペン、特にデリン・ベタンセスとアンドリュー・ミラーは素晴らしく、問題はゲームの終盤に投げる投手ではないからだ。
    ただ、ヤンキースのチャップマンを始めとするリリーフ投手は他の問題を解決するためのトレードの札にはできる。
  4. ヤンキースの主力は故障離脱していない
    ヤンキースのロースターは脆いが、まだ壊れてはない。グレッグ・バードやジェームズ・カプリエリアンというプロスペクトに故障は発生したが、主力選手たちは故障で長期離脱していない。そしてそれは長くは続かないかもしれない。

投打だけでなく守備面でも不安な状態のヤンキース

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ヤンキースの2016年シーズンの最初の20試合中15試合で得点が3点以下、そして10試合が2点以下という貧打に苦しんでいます。

先発投手陣の防御率は5.13とア・リーグで14位、チーム総得点72点もア・リーグ14位のため、強力な2人を十分には活かしきれていません。

問題は投打ともに主力が故障していない状態でパフォーマンスが悪いことが低迷の原因で、さらにバックアップとなる選手が乏しく他の選択肢がないことが、問題に拍車をかけています。

ただ、まだ名のある主力が揃っている分、相手投手に対するプレッシャーとなる面があるのですが、故障による長期離脱の歴史があるベテラン選手ばかりで、それも長くは期待できない可能性が高いことも不安材料です。

ヤンキースの2016年シーズンの目玉はアロルディス・チャップマン、デリン・ベタンセス、アンドリュー・ミラーというリリーフの3枚看板でした。

この強力な3名を活かすためには、リードしている状態で6回を終えることが必要ですが、それがままならないチーム状態です。

2015年のカンザスシティ・ロイヤルズは、ミドルスタータークラスばかりとなっていた先発投手陣の弱さを、強力なリリーフ陣がカバーすることでワールドシリーズ制覇を成し遂げました。

それと同様のスタイルを標榜してアロルディス・チャップマンの補強に踏み切ったヤンキースです。

ただ、4月28日終了時点でアンドリュー・ミラーは防御率0.00、デリン・ベタンセスは防御率2.38と良いですが、ブルペン全体で見れば防御率は3.20でリーグ9位と強力であるとは言い難い状態です。

2015年のロイヤルズは先発投手陣の防御率は4.34でリーグ12位と良くありませんでしたが、ブルペンが防御率2.72と圧倒的な数字を残し、打線もリーグ6位の724点で1試合平均4.47点と、勝つために必要な得点を供給し、守備防御点(DRS)が+56、UZR(アルティメット・ゾーン・レイティング)が+50.9でともにリーグ1位の守備力でもカバーしていました。

ところが今年のヤンキースの序盤は先発投手陣が弱く、得点力が弱い上に守備面でもあまり良い数字が残っていません。

守備防御点(DRS)は-9でリーグ12位、UZR(アルティメット・ゾーン・レイティング)は-6.8でリーグ14位とチーム全体の守備のスタッツも良くありません。

UZR(アルティメット・ゾーン・レイティング)は試合数が多いと数字が良くなる傾向があるため、それを150試合に換算したUZR/150という守備の指標があるのですが、三塁を守っている時のロナルド・トレイエズとレフトを守っている時のアーロン・ヒックスがプラスになるだけで、後の選手とポジションでは全てがマイナスになっています。

特に先発ローテのバックアップとなっていたような投手を放出してトレードで獲得した二遊間コンビはディディ・グレゴリウスが-28.7、スターリン・カストロが-7.1と期待はずれの状態です。

さらにゴールドクラブ賞を獲得したこともある1塁のマーク・テシェイラ、3塁を守るチェイス・ヘッドリーともに守備の数字は良くはありません。

そして外野はジャコビー・エルズベリーが-2.4、ブレット・ガードナーが-30.0、カルロス・ベルトランが-5.1となっていて、投手の足を引っ張っています。

ロイヤルズのスタイルを模倣したものの、故障歴がありパフォーマンスが落ちているベテラン選手たちが主力で、ロイヤルズのそれとは大きく異なり、ただでさえ不安のある先発投手陣の足を引っ張っている現状です。

アンドリュー・マーチャンドも主な4つの理由を上げてはいるものの、まだ他にも多くの問題があることを示唆しているのですが、スタッツを見ると、守備力も不安要素となっていると言えます。

ただ、救いはアンドリュー・マーチャンドも指摘するように、ア・リーグ東地区で圧倒的な力を発揮しているチームがないことで、1週間ヤンキースがのチーム状態が良くなれば、首位に浮上できるような状況であることです。

ア・リーグ東地区が混戦状態のうちに、ヤンキースがチーム状態を立て直すことができるのか、注目されます。

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