ワールドシリーズ覇者 カブスが2017年に波に乗り切れていない3つの理由

Chicago Cubs Top Catch

2016年にワールドシリーズを制覇し、そのコアとなったメンバーが若く優秀であるため、これから新たな一時代を築くのではないかとの評価を得ていたカブスです。

そのため様々なシーズン予想でも100勝を越える評価を得ていたシカゴ・カブスでしたが、開幕から34試合で17勝17敗、特に最近の6試合で5敗し、ナ・リーグ中地区で4位となるなど波に乗り切れていません。

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昨年は24勝6敗とロケットスタートを切ったことに比較するとつまずいている感は否めないのですが、その停滞感の原因となっている改善すべき3つの問題についてFOXスポーツのDieter Kurtenbachが分析しています。

その3つの改善すべき問題についての分析の要約は以下のとおりとなっています。

1. 打線が強力ではない

カブスの打線はラインドライブ率が18.4%、ハードヒット率(強い打球の割合)が27.5%で、いずれもMLBでワースト3位で、打球を引っ張る割合はMLBワースト。ただ、2016年もラインドライブ率が21.7%、ハードヒット率が30.0%と今年と大きな違いはない。そしてBABIPもほぼ同じ数字。

大きく違うのがボールゾーンをスイングしている割合。昨年は22%だったのが今年は30%と多い。ボールを打っていてはバットに当てるのも難しくなるし、強い打球、ラインドライブも打てなくなる。その結果、昨年はチーム長打率が.430前後を推移していたが、今年は.400を切っている。

2. 先発ローテーションが上手く機能していない

ジョー・マドン監督は2年連続のポストシーズンによる、投手の登板イニング過多を懸念していたが、それらの投手の投球のクオリティはそうではなかった。現在の先発ローテの防御率は4.51と素晴らしいとは言えない。

その大きな原因が1イニング目の失点の多さで、このイニングの防御率は10.32となっている。初回に11本の本塁打を許し、WHIPは2.03と毎試合初回にランナーを2人出しているような状態。ブルペンが良いだけに、先発ローテの立て直しが必要。

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3. 守備が昨年のような素晴らしさがなくなっている

昨年のカブスはMLB史上でもベストと言える守備力だった。そのようなレベルから後退するのはやむをえないが、その落ち幅が大きすぎる。

球場の違いによる補正などを加えた守備効率(DER: Defensive Efficiency Ratio)が6.38だったのが、今年は0.01で17位にまで落ちている。

すなわちフェアゾーンに飛んだ打球がヒットになる割合が増えている。しかも、投手陣がラインドライブやハードヒットされる割合が1%程度しか増えていないにもかかわらず。

特に外野守備は大きな懸念材料で、レフトのカイル・シュワーバーはアルティメット・ゾーン・レイティング(UZR)を150試合換算したUZR/150で-14.4と酷い数字となっている。

それをカバーすべきセンターのアルバート・アルモーラもUZR/150が-10.1と足を引っ張っている。内野もショートのアディソン・ラッセル、ファーストのアンソニー・リゾの守備が平均以下となっている。昨年は守備に助けられて防御率が良かったのが、今年はそうではなくなってしまっている。

以上のような問題をDieter Kurtenbach氏は指摘しています。

昨年のカブスは先発ローテが強力、打線も強力、守備は歴史に残れるレベルの素晴らしさで、唯一弱さを感じられる部分があったブルペンに、アロルディス・チャップマンを加えることで、レギュラーシーズンを独走し、ワールドシリーズ制覇を成し遂げました。

しかし、今年は先発ローテと打線がイマイチ、守備は平均以下に落ちてしまい、 ウェイド・デービスと上原浩治を加えたブルペンがナ・リーグトップ、両リーグ2位の防御率2.39で奮闘していることが支えとなっている状態です。

このような数字による分析はフロントのセオ・エプスタイン社長、ジェド・ホイヤーGM、現場のジョー・マドン監督も長けているところで、何が問題なのかは把握していると思われます。

ただ、現時点では明確な解決策はないのか、ジョー・マドン監督は「ロードの多い日程の問題でホームに戻って落ち着けば」という趣旨のコメントをしたことが報道されています。

その記事では、ただホームでのカブスの成績は7勝9敗と負け越していることも指摘されていて、マドン監督の説明はやや苦しいものがあります。

元々、カブス打線は長打力のある若い選手の粗さが課題だったのですが、ボール球を多く打つという、以前と同様の問題が出始めています。

百戦錬磨のセオ・エプスタイン社長、ジェド・ホイヤーGM、ジョー・マドン監督が、どのようにチームをテコ入れしていくのか注目されます。

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