2018年FA選手で評価を「高めている」「落としている」のは?スポーツ・イラストレイテッドが選出

2018-19シーズンオフのFA市場は、近年でも稀に見るほどに質と量ともに豊富になると見込まれています。

その一方で今季終了後の2017-18シーズンオフのFA市場は、去年のシーズンオフよりは良いものの、そこまで豪華ではないという評価にとどまっています。

ただ、層が厚くないだけで、獲得できればチームの戦力アップにつながる選手がいることは間違いない事実で、それらの選手を争う駆け引きが繰り返されることになります。

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その2017-18シーズンオフにFAとなる選手の中で「評価を高めている」選手と「評価を落としている」選手を、スポーツ・イラストレイテッド電子版のBEN REITER氏が”Pending MLB free agents who are helping – or hurting – their causes this season”の記事でピックアップしています。

BEN REITER氏が選んだ評価を高めている選手は以下のとおりとなっています。

  • ヨンダー・アロンソ(一塁手・アスレチックス)
  • ザック・コザート(遊撃手・レッズ)
  • マイケル・ピネダ(先発投手・ヤンキース)
  • その他の評価を高めている選手:アレックス・アビラ(捕手・タイガース)、ランス・リン(先発投手・カージナルス)、グレッグ・ホランド(クローザー・ロッキーズ)、J.D.マルティネス(外野手・タイガース)、ローガン・モリソン(一塁手・レイズ)、マイク・ムスタカス(三塁手・ロイヤルズ)、マーク・レイノルズ(一塁手・ロッキーズ)、ジェイソン・バルガス(先発投手・ロイヤルズ)

かつてのトッププロスペクトだった30歳のヨンダー・アロンソは今季の29試合でキャリアタイの本塁打を打っています。それ可能にしたのがアッパーカット気味に改造したスイングで、本塁打が出にくいアスレチックスの本拠地でも素晴らしいペースを保つことができ、16本塁打、OPS.1056となっています。キャリア中盤にブレイク・アウトしたホセ・バティスタ、J.D.マルティネス、ジャスティン・ターナーらに仲間入りする気配を見せていて、FA市場でエリック・ホズマー以上の評価を得る可能性があるとBEN REITERは評価しています。

ザック・コザートは遊撃手として守備力の評価の高い選手ではあったのですが、攻撃面で課題があるとされていました。しかし、今季は打率.324、OPS.982と攻撃面でも素晴らしい結果を残しているため、WAR(Win Above Replacement:同じポジションの控え選手と比較してどれだけ勝利数を上積みしたかを示す)がポジションプレイヤーとしては4番目に高い数字となっています。攻守に優れる遊撃手というのは貴重な存在のため、評価を高めています。

マイケル・ピネダはようやくプロスペクトして評価されてきた才能を開花させ始めていて、防御率3.39、奪三振率9.4、与四球率2.1と素晴らしい成績を残しています。現在28歳と若いピネダは、FA市場で注目を集める先発投手となりつつあり、マイク・リークとチェン・ウェインが手にした5年8000万ドルが交渉のスタートポイントになるだろうとBEN REITER氏は予想しています。

続いて、評価を下げている選手です。

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BEN REITER氏が選んだ評価を落としているFAとなる見込みの選手は以下のとおりとなっています。

  • ジェイク・アリエッタ(先発投手・カブス)
  • カルロス・ゴンザレス(外野手・ロッキーズ)
  • カルロス・サンタナ(外野手・インディアンス)
  • 他の評価を落としている選手:ジョニー・クエト(先発投手・ジャイアンツ)、トッド・フレイジャー(三塁手・ホワイトソックス)、ジェレミー・ヘリクソン(先発投手・フィリーズ)、クリス・ティルマン(先発投手・オリオールズ)

ジェイク・アリエッタの評価が落ちていることはセイバーなどのデータを見ずとも防御率の推移を見ればわかるとBEN REITER氏は述べます。

  • 2013: 4.78
  • 2014: 2.53
  • 2015: 1.77
  • 2016: 3.10
  • 2017: 4.68

2015年にサイヤング賞を獲得したときには年俸が360万ドルでした。そのときに強力な武器の一つとなったのが高速シンカーでしたが、それが94.6マイルから92.3マイルに落ち、その影響かゴロ比率も56.1%から42.5%に落ちています。31歳という年齢もあり1年前に期待されたようなFA契約は難しくなりつつあります。

7年8000万ドルの契約が終わろうとしているロッキーズのカルロス・ゴンザレスは、上昇するチームとは裏腹に打率.219、OPS.640、現在のペースのままであればシーズン全体で12本塁打、2盗塁にとどまるなどと低迷しています。また打球の速度もリーグ平均以下になっていることをスタットキャストは示していることもあり、大型契約を手にする可能性は低く、外野手が豊富なロッキーズはトレード放出を模索するのではないかとBEN REITER氏は今後を予想しています。

カルロス・サンタナは打率.215、OPS.704と低迷が続いています。昨シーズンオフは「打撃だけ」の選手に厳しい評価が下されていましたが、現在は故障者が多く出るという現実もあるため、ロースター全体での柔軟性を問われるトレンドとなっています。そのため打撃だけで、走れない守れないという野手には厳しいFA市場となりつつあります。実際に昨年のマイク・ナポリが34本塁打を打ちましたが、850万ドルの契約しか手にできませんでした。カルロス・サンタナが現状のままいけば、かなり厳しいFA市場での立場になるだろうとBEN REITER氏は予想しています。

それまでの成績がさほど良くなくても、FAとなる前の契約最終年に好成績を残せば、大型契約を手にできることが少なくありません。

ヤンキースのマイケル・ピネダは、今季の好成績に加えて、元々ポテンシャルそのものを評価されていましたので、FA市場での価値が間違いなく上昇していると考えられます。元々、トップクラスのプロスペクトとしてポテンシャルの高さは評価されていましたし、メジャーデビュー後は、不安定さはあるものの持っているボールの質は素晴らしいと評価され続けていました。

さらにジェイク・アリエッタ、クリス・ティルマン、ジョニー・クエトらFAとなる可能性があるトップクラスの先発投手が評価を落としていることも、ピネダには有利に働く可能性が高いと予想されます。

2017-18シーズンのFA市場の投手の顔ぶれを見ると、場合によっては先発投手のFA市場でダルビッシュ有に続く2番手の評価を、マイケル・ピネダが得る可能性が十分にあります。

年齢も28歳と若いため、現在のようなパフォーマンスを続けることができれば、1億ドルを越えるような契約を手にする可能性すらあります。もちろん不安定さが課題の投手ではありますので、「今後も良い状態を継続できる」ことが条件とはなりますが、大型契約に近づきつつあると言えるマイケル・ピネダです。

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