東北楽天ゴールデンイーグルスの新外国人ケビン・ユーキリスを数字で分析

東北楽天ゴールデンイーグルスが2連覇に向けての目玉補強となったケビン・ユーキリスの獲得でした。

ケーシー・マギーの退団で得点力の低下が懸念されましたが、知名度と実績ではるかにマギーを上回るケビン・ユーキリスの獲得で、さらに得点力アップが期待できる状況となりました。

メジャーでも守備力が高いことの証であるゴールドグラブ賞を2007年に、そして名だたる大打者が受賞しているハンク・アーロン賞を2008年に獲得しています。

またMLBオールスターゲームにも3回出場している名実ともの強打者であり、スター選手です。

そのユーキリスが楽天にもたらすであろうメリットなどを分析していきます。

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出塁率の高さで圧倒的な安定感を誇るケビン・ユーキリス

ケビン・ユーキリスの年度別打撃成績は以下のとおりとなっています。

ケビン・ユーキリスの年度別打撃成績

2014年は35歳という年齢になることもあり、レッドソックス時代の2008年にハンク・アーロン賞を獲得した時(打率.312/本塁打29/打点115/出塁率.390)と比較すると、力が落ちてきていることは否めません。

しかし、マネーボールでの「四球のギリシャ神」という呼び名とのとおり、多くの四球を選ぶスタイルは変わらず、出塁率が非常に高いケビン・ユーキリスです。

打率と出塁率の差が、毎年のように1割前後あり、多くの四球を選んでいることがわかります。それは全盛期の頃だけでなく、ホワイトソックス、ヤンキース時代にも変わらない点です。

ヤンキースではケガがあり、28試合105打数で打率は.219にとどまりましたが、それでも出塁率は.305となっています。

ユーキリスの全盛期の出塁率が4割を超えているのはかなりすごいことで、アンドリュー・ジョーンズが全盛期に51本塁打を打った年の出塁率は.347、キャリアハイでも.366となっています。

メジャーでは投球数の少ないことが評価されていますので、投手もストライクゾーンでの勝負が多くなります。その中でも四球を多く選んでいるということは、選球眼がある、粘り強く、気分のムラが少ない、そしてバットに当てる技術が優れていることの証明に他なりません。

日本に来た外国人選手が苦しむのは、ボール球と変化球で勝負するという日本の野球のスタイルです。しかし、その日本の野球にも十分に対応できるタイプの打者であると考えられるユーキリスです。

ジョーンズ、マギー、マートンの成績とともにユーキリスを分析

ここ近年の優良外国人打者といえば、いろいろと話題は振りまくものの阪神のマット・マートンではないでしょうか。広い甲子園のため本塁打をたくさんは打っていませんが、安定した打撃を継続しています。

そのマートンのメジャーでの成績、そしてジョーンズ、マギー、ユーキリスの成績を比較してみました。

MLB-NPB4人の打撃成績比較

MLB通算成績での各選手の出塁率と打率との差がマギーは.057、マートンは.066、ジョーンズは.083、ユーキリスは.101となっていて、やはりユーキリスの出塁率の高さが目立ちます。

そしてNPBでの成績での出塁率と打率との差はマギーが.084、マートンが.038、ジョーンズが.148となっています。

このジョーンズの出塁率と打率の差.148は、阿部慎之助の.131とバレンティンの.125を上回る数字で両リーグトップです。

マートンの日本での出塁率はそんなに上昇していませんが、2013年のマートンの出塁率は.361でセ・リーグで9番目とやはり高い数字を残しています。

アメリカでも出塁率が高い打者は同様に、日本でも出塁率が高く安定感のある成績になっています。

そのためユーキリスは日本でも安定した成績を残してくれることが予想されます。

さらにケビン・ユーキリスはジョーンズよりも三振が少なく、選ぶ四球の数も多い打者です。

ジョーンズはMLBで7599打数で1748個の三振で4.34打数で1回は三振しています。一方のユーキリスは4.53打数で1回大差ではありませんが、上回っています。

また打数と四球ではジョーンズが7599打数で891個であるのに対して、ユーキリスは3749打数で539個となっていて、ジョーンズと同じ7599打数に換算すると1092個となりジョーンズを上回るペースで四球を選んでいます。

ユーキリスの加入で両リーグ最強の打線になる可能性もある楽天

このジョーンズとユーキリスが並ぶと、中軸に出塁率が4割を超えるコンビが誕生する可能性があります。そのため重要になるのが、この2人の後を打つバッターです。

2013年後半は3番銀次、4番ジョーンズ、5番マギーと並んだ後に、6番枡田慎太郎、7番松井稼頭央という打順が多くありました。

9番の聖澤が.357、1番の岡島が.405、3番の銀次も出塁率が.365と高いこともあり、楽天打線の打点トップはジョーンズで94打点、続くマギー93打点となっています。

それに次いで、松井稼頭央が3番目で58打点、6番を打つこと多かったそして桝田は86試合268打数と少ないながらも得点圏打率.364で47打点を稼いでいます。

そして8番の嶋も得点圏打率.325で48打点と、中軸の出塁率の高さを活かした下位打線も重要な得点源となりました。

ユーキリスの加入で、楽天は打点と本塁打でマギー以上の上積みが期待できると同時に、さらにチーム全体の出塁率が高くなることが予想されます。

そのため、その後を打つ打者がより重要になります。中軸以降が予想される枡田慎太郎、松井稼頭央、そして移籍してきた後藤光尊が安定した数字を残すと、リーグ最強と目されるソフトバンク打線に引けをとらない得点力になる可能性があります。

打撃の調子に波はつきものですが、調子が悪い時に四球を選んでくれるのは、チームにとってかなり大きな貢献です。

2013年に12球団でソフトバンク(660得点)、DeNA(630得点)に次ぐ、628得点を記録した楽天打線の、さらなる得点力アップが期待できそうなケビン・ユーキリスの加入です。

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